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第二回レゲーバトルロワイアル:シリアス

1 : ◆YB18VKar26 :03/06/27 00:06
レゲーキャラによるバトルロワイアル長編SS用スレ。
目指せハカロワや巨人軍バトロワ。

●感想及びルール・参加者等の議論は、以下のスレッドで。
ファミコンの奇妙な冒険
http://game.2ch.net/test/read.cgi/retro/1054683215/

●ルールや進行のまとめページはこちら
http://dempa.2ch.net/prj/page/retrobr/

現在のルール(試案)及び参加者リスト(試案)は>>2-5

2 : ◆YB18VKar26 :03/06/27 00:06
TVH ◆3X1b8VAs/E 氏からのルール叩き台詳細

第一条 レゲーバトルロワイヤルの定義
:このゲームは
◇PCゲーム:Windows3.1(98DOSゲーム含む)まで
◇コンシューマ:SFC(3DO、PC-FX含む)まで
◇アーケード:90年代前半頃(下向いていた頃)まで
以上のゲームに出演しているキャラクター同士が多数参加し、最後の一人になるまで殺しあうゲームである。
:このゲームは、外部から孤立した島で行われる。

第二条 反則の未然防止と処罰
:全員に首輪式小型爆弾(参加者の体形によっては他の形状)が取り付けられる。爆発の威力は「直撃を浴びたならば即死する」威力に設定される。
 ・これの破壊や解除を試みると即座に爆発する。
 ・これの装備者が死亡した場合、10分後に爆発する。これは首輪の解除法などの機密保持のためである。
 ・これは主催者が任意で爆破することも可能である。
 ・これは生存者が1名になった時に、その生存者の首輪は解除される。
 ・一日の間死者が出なかった場合、全員の首輪が爆発する。
:反則は次の三つであり、反則者は主催者によって処分される。勝者と認められることはない。
 ・主催者、およびそれに属する側に攻撃を行う。
 ・首輪を敵全滅によらない手段で解除する。これは首輪の爆風に耐えて生き残ることも含まれる。
 ・勝利によらない手段でこの世界からの脱出口を開く
また、主催者は健全かつスムーズなゲーム進行のために、反則者の迅速な処分をすることを望まれる。

3 : ◆YB18VKar26 :03/06/27 00:07
第三条 死
:参加者の首輪が爆発した時点で死亡したものと見なす。
:参加者が反則を犯したとき、その時点でルール上は死亡したものと見なす。→第二条参照
:首輪が爆発した参加者が生きている時、それは反則と見なされる→第二条参照
:このゲーム内において死者復活のアイテムや呪文等は一切効果を表さない。また、それらのアイテムは参加者には支給されず、島の中に置かれる事もない。

第四条 参加者
:参加者は全員が全員と会話可能であり、島の施設等の文字は全員理解可能である。ただし、しゃべらないのは個人の自由である。
:参加者の能力は全員初期状態で開始する。
:参加者の装備の持込はその参加者の初期防具のみ可能である。武器や弾丸、残機や回復道具、金といったものは一切認められない。防具と武器の兼用物も不可である。
:最初にデイパックが支給される。その中身は
 ・1食分の保存食(パン)
 ・地図(各エリアの詳細説明付き)
 ・アイテム一つ
である。
:デイパックから出る武器の強さは、主催者側が制御できる程度のもの迄である。
:参加者は分校で主催者からルール説明を受け、デイパックを受け取った後に分校の外に行き、ゲームを開始する

4 : ◆YB18VKar26 :03/06/27 00:08
第五条 勝利
:生存者が1名になったとき、生存している参加者が勝者とする。
:生存者が0名になったとき、勝者なしでゲームを終了する。
:勝者は主催者の力によって元の世界へ帰還できる。
:勝者はこの世界に入るときに失った能力があれば、それは返却される。
:勝者は主催者から希望の賞品が与えられる。但し、以下の物は不可である。
 ・他の参加者の復活
 ・主催者側へ過度の危害を加える事、もしくはその手段。
 ・その他、主催者の能力の限界を超えるもの
:勝者が主催者への攻撃を行った場合、反則としてその参加者を処分する。その後、生存者0名としてゲームを終了する。
:勝者が主催者の力によってこの世界から脱出したとき、勝者の名を殿堂入りし、ゲームを終了する。

5 : ◆YB18VKar26 :03/06/27 00:09
参加キャラクター候補※まだ変動します※

教師:たけし(たけしの挑戦状)
戦況アナウンス:まのやすひこ(ポートピア連続殺人事件)

【男子】21名
マリオ(スーパーマリオブラザース)、リンク(ゼルダの伝説)、ネス(MOTHER2)、
ディグダグ(ディグダグ)、ギル(ドルアーガの塔)、シモン・ベルモンド(悪魔城ドラキュラ)、
ソリッド・スネーク(メタルギア)、アーサー(魔界村)、リュウ(ストリートファイター2)、
ロードランナー(ロードランナー)、 チャレンジャー(チャレンジャー)、スレン王(ボコスカウォーズ)、
勇者ロト(ドラゴンクエスト3)、 ビュウ(バハムートラグーン)、カイン(ファイナルファンタジー4)、
オルステッド(ライブ・ア・ライブ)、シザーマン(クロックタワー)、 シレン(風来のシレン)、
検非違使(平安京エイリアン)、チャールズ卿、ワトソン(ミシシッピー殺人事件)

【女子】5名
サムス・アラン(メトロイド)、ワルキューレ(ワルキューレの伝説)、カイ(カイの冒険)、
アリーナ姫(ドラゴンクエスト4)、カチュア・パウエル(タクティクスオウガ)

【クリーチャー/ロボット】4名
パックマン(パックランド)、ソニック(ソニック・ザ・ヘッジホッグ)、
ロックマン(ロックマン)、ボンバーマン(ボンバーマン)

以上30名。
長編スレ開始後に更に20名追加して最終的には50名で争われる。

6 : ◆YB18VKar26 :03/06/27 00:10
地図

/■////////
/■■井■/////
■■役■消■台///
■浴■凹■凸■■//
■■■廃□□■洞//
■漁■□□頂□寺■/
/■跡■□神□□■/
//■■■□焼■■■
///港■民診■■/
/////■■///


井 井戸 浴 大浴場 役 村役場 郵 郵便局
消 消防分署 寺 寺院 台 展望台 凹 ダム
凸 分校 神 神社 廃 ホテル跡 洞 洞窟
漁 漁具小屋 頂 山頂 跡 分校跡 焼 火葬場
港 港 民 民家 診 診療所 灯 灯台
/ 海
■ 平地・道路
□ 山・森


……以上のルール・設定についての議論・批判は、レゲー板の↓スレでお願いします。
http://game.2ch.net/test/read.cgi/retro/1054683215/

7 :ゲームスタート ◆YB18VKar26 :03/06/27 00:11
「……そういうわけで、今日は皆さんにちょっと『殺し合い』をしてもらいまーす」
様々な世界から時空を越えて集められ、首輪を嵌められたレゲーキャラたち五十名
――その中には屈強な男だけではなく、女や年端もいかない子供、ロボット、
そして人間とはかけはなれた姿の生き物も混じっている――
を前にして、試験監督の「たけし」と名乗る中年男の説明が延々と続く。

ミシシッピー川を下る外輪船デルタ・プリンセス号から、
突如としてプログラムの会場へ拉致されたチャールズ卿は、
長年来の相棒である助手のワトソンに、こっそりと耳打ちした。
「ワトソンくん、これは容易ならざる事態だ。
 あの男の説明が終わったら、他の人たちの話を聞いてみようじゃないか」
「そこっ! 私語してんじゃねえ!」
たけしの投げ付けたナイフが、チャールズ卿の額に深々と突き刺さった。
目を見開いたまま崩れ落ちるチャールズ卿を、ワトソンが慌てて抱き起こした。
「うぁー……先生! 先生、大丈夫ですか。
 なんということだ、先生が真っ先に死んでしまうとは……
 あぁ、もし最初からやりなおすことができれば……」
「私語をするなと言っとるだろうが!」
ワトソンの首に嵌められた首輪に向けて、たけしがビデオのリモコンのような装置を向けた。
首輪に仕掛けられたLEDが、規則的な電子音と共に点滅し始めた。
「えー、さっきは言い忘れてたが、その首輪は、
 ゲームの進行を妨害したり、ルール違反を行うと、爆発するようになっています。
 ……ははっ、みんな、早く逃げたほうがいいぞー」
「うわー、先生、たすけ……」
最後まで喋り終わる前に、首輪の爆発がワトソンの喉笛を吹き飛ばした。
呆然と見守る四十八名の前で、ワトソンの脂肪に包まれた肉体はきりきり舞いをし、
そのままチャールズ卿の死体に寄り添うようにして倒れ込んだ。

【「ミシシッピー殺人事件」チャールズ卿 死亡】
【「ミシシッピー殺人事件」ワトソン 死亡】【残り48名】

8 :武器支給 ◆YB18VKar26 :03/06/27 00:51
「……次、『風来のシレン』シレン君!」
名前を呼ばれたシレンは、床に置いた三度笠をかぶって立ち上がった。
さっきまで分校の教室内にひしめき合っていたキャラ達も
シレンが名前を呼ばれる頃には、およそ半分ほどにその数を減らしていた。

プログラム進行係の兵士から乱暴に投げ付けられたデイパックを、
シレンは軽く上下に揺すぶって中身を確かめた。
シレンの前に名前を呼ばれた参加者の中には、震える手でデイパックを取り落とし、
怯えながら出て行くキャラがいる一方で、無表情に荷物を受け取って出て行くキャラもいた。
平静を装っているだけなのか、それともキャラ同士の殺し合いなどは日常茶飯事の連中なのか。
そんな事を考えながら兵士をぼんやりと見つめていると、早く出ろというように肩を強く小突かれた。
旅の神クロンの追い風を心に祈りつつ、シレンは教室を後にした。

暗い廊下を通り抜けて校舎を後にすると、夜のグラウンドが目の前に広がっていた。
幸いにも月明かりのお蔭で、周囲の地形を確かめるのに不自由はしない。
シレンは校舎裏に回り込むと、兵士から渡されたデイパックの中身を改めた。
試験監督の説明によれば、デイパックの中身は三つ、食料、地図、装備品らしい。
地図には大まかな施設の場所や島の形が記されているものの、細かい地形までは分からない。
どうせいつもの事だ。シレンは気にしないことにした。
地図の下に入っていたのは、それで一日分の食料らしい、大きなパンだった。
パンよりおにぎりの方がいいんだがなあ、と愚痴をこぼしつつ、更にデイパックの底を探る。
シレンに支給されたデイパックに入っていた装備は――三枚の白紙の巻物だった。

【「風来のシレン」シレン 「白紙の巻物×3」を入手】

9 :バウンティ・ハンター ◆YB18VKar26 :03/06/27 01:29
先程まで説明を受けていた建造物の屋上に座り込み、この惑星の衛星の光に照らされながら、
サムス・アランは原始的にも紙の上に印刷された地図を、スーツの制御ユニットに手動でインプットした。

これまでの戦歴で数多の凶悪なクリーチャーを屠ってきた右腕のサイコガンも、
このプログラムのルール内では、貧弱な小火器程度に威力に制限されている。
エネルギーの続く限り攻撃を無力化するはずのスーツも、強化プラスチック程度の防御力しか持っていない。
今のサムスにとどめを刺すのなら、ありふれた銃器や刃物でも充分用が足りるだろう。

自分が陥った運命を思いつつも、深緑色のバイザーの奥でサムスは微笑した。
そしてサムスのデイパックの中に入っていたのは、アイスビームやスクリューアタックのような
強力な装備ではなく、ただの「丸まり」――モーフィングボールだったのだ。
丸まりをスーツのシステムにセットし終えると、サムスはヘルメット越しに、
自分の素肌に直接はめられた首輪に手をやった――試してみる価値はあるかもしれない。
モーフィングボールの発動と同時に、鳥人族の秘術により自分の骨格を折り畳む。
次の瞬間、サムスのいた場所にはバスケットボール大の球体が転がっていた。
ニ、三度丸まり状態のままで転がったのち、サムスは再び元の姿に戻った。
……ダメだ。この首輪はどうやっても外せそうにない。

そうなれば生き残る唯一の方法は、他の参加者を全て打ち倒し、勝利者となる事しかなかった。
元の世界では銀河系一のハンターとして、不可能とも思えるミッションをこなしてきた自分だ。
たとえ使い慣れた装備が手元に無かろうとも、寄せ集めの烏合の衆など物の数ではない。

サムスの脳内ではこのミッションを勝ち残るための戦略が、早くも組み立てられつつあった。

バイザーの視界を移動させると、建造物のすぐ下に人影がしゃがみ込んでいるのが見えた。

――“ハンティング”の始まりだ。

【「メトロイド」サムス・アラン 「丸まり」を入手】

10 :ふぁいと:03/06/27 19:40
| __
| /_o_|__ 
|(´・Θ・) コソーリ…
|o旦o.ヾ
|―u'   
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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(,,■)(,,■)(,,■)(,,■) (,,■)(,,■) (,,■)(,,■) (,,■)

∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬
旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦

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| ミ  サッ
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11 :冒険者は余裕と共に ◆/Jk44dCVLM :03/06/27 21:35
「貴様、何をやっている!」

武器支給の続く教室に兵士の怒声が響いた。

「あぁ、悪いね。靴紐がほどけていたものでね」

しゃがみ込んだまま返答したのは冒険者風の男。
ジャングルからそのまま連れて来られたかのような風貌だ。
彼の席は息絶えたチャールズ卿が横たわっている隣なのだが、
意に介していないようだった。

「あまり無断で行動するなよ、チャレンジャー君。次は君だ」
「あぁ、ちょっと待ってくれ・・・これでよし、と。・・・お待たせしたね、どうも」

紐を結びなおし、デイパックを受け取ると平然と出て行くチャレンジャー。
廊下に出ると、人気のないことを確認しトイレに入る。
個室に潜り込むと、デイパックを開けてみる。

「パンと地図か。案外親切だな、地図付きとは・・・。武器は・・・期待しなくて正解だったな」

長細い金属棒に、短い柄が横から伸びた武器。確かトンファーというものだ。
ナイフ投げを戦闘スタイルとする彼に使いこなせる自信はない。

「ま、切り札は確保させてもらったからね」

と、ブーツに隠した・・・教室で手に入れたあるものを叩くとトイレを後にし、
戦場へ向かって悠然と歩いていった。

【「チャレンジャー」チャレンジャー 「トンファー」、「???」を入手】

12 :One Little Thing ◆/Jk44dCVLM :03/06/27 21:46
「次ー。『ドラゴンクエスト3』勇者ロト君」

武器支給はそろそろ終わろうとしていた。
厳しい目で参加者達を監視してきた兵士達も
心なしか緊張感が薄れてきたようだ。
『あること』に気が付いた1名を除いては。

「・・・ん?どうした?」

たけしの側に1人の兵士が駆け寄った。
緊張と困惑の両方を浮かべ耳打ちする兵士。。

「・・・実は・・・の・・・が・・・」
「何?」

兵士の耳打ちを聞いたたけしの表情が一瞬変わり、
すぐに元に戻った。

「まぁ、いいんじゃないか?片付けてなかったのはこっちだからなぁ」
「よろしいのですか?」

訊き返す兵士に、たけしはニヤリと笑って答えた。

「誰の仕業かもわからんのだぞ?別に全員吹っ飛ばしてもいいがな」

顔色の変わる残りの参加者。

「ハハハ、冗談だ冗談。先生がそんなことするわけないだろう。じゃ、次・・・」

何事もなかったかのように武器支給は再開された。

13 :サムスの襲撃・1 ◆YB18VKar26 :03/06/27 22:30
「助けてくれ!」
耳をつんざく叫び声が、シレンを飛び上がらせた。

校舎の陰から、声のした方をこっそりと覗き込む。
ヘルメットにつなぎの作業服の男が、強化服に身を包んだハンターに追い詰められていた。
ハンターの右腕には、そのしなやかな体には不釣合いなサイコガンが装着され、
銃口から青白く輝くビームが、逃げ惑う男に向けて断続的に放たれている。
武装したハンターに比べて、ヘルメットの男の方はろくな武器も持っていないらしい。
ベルトに通したホルスターにはレーザー銃らしきものが差し込まれているが、
この期に及んで使おうともしないところを見ると、あれは武器ではないのだろう。

ヘルメットの男がビームに足を掠られ、地面に這いつくばって悲鳴を上げ続けた。
「やめろ……やめてくれ!」

――ここが殺し合いの場だということは分かっていても、
嬲り殺しにされる人間を見捨てておけるような薄情な性格ではなかった。
シレンは足元の雑草をむしり取り、空中のハンター目掛けて投げ付けた。
ほとんどダメージにはならなかったが、目論み通り相手の注意をそらせた。
恐るべき反応速度で攻撃の矛先を変えたハンターが、空中からサイコガンで打ち返してくる。
攻撃を避けようとしたシレンは足を滑らせ、
紙一重でかわしたビームが縞の道中合羽に丸い焼け焦げの跡を作った。

ハンターはクルクルと回転しながらシレンとヘルメットの男の間に着地すると、
まず最初に、シレンにサイコガンの銃口を向けた。

殺される。シレンは死を覚悟して目を閉じた。

ジャッという音と、激しい転落音。

シレンが目を開くと、ハンターが立っていた地面には大穴が穿たれ、
その向こうでヘルメットの男がレーザー銃を握り締めていた。

14 :サムスの襲撃・2 ◆YB18VKar26 :03/06/27 22:31
地面に激しく叩きつけられ、サムスは深さ三メートルばかりの穴の底に横たわっていた。
頭上には四角く切り取られた星空があり、その星空がどんどん小さくなっていく。
――頭を強く振って意識をはっきりさせると、一気に跳躍して穴の外に飛び出した。
そして、たった今まで自分が落ちていた穴の壁が生物のようにうごめき、
ただの平坦な地面に戻っていくのを、サムスは驚きの目で見守った。

少し離れた場所では、ヘルメットの男がレーザーを地面に向け、ひたすら穴を掘り続けていた。
さっきはあれを使って自分の足元に穴を作ったのだと、サムスは悟った。
サイコガンの照準を合わせるサムスの姿を見て、ヘルメットの男は慌てて自分が掘った穴に飛び込んだ。
サムスに草を投げつけた縞のマントの少年も、その後に続く。
駆け寄るサムスの目の前で、二人が逃げ込んだ穴すらもみるみる内に塞がっていく。
もはや自分が通れるだけのスペースがないのを見て取ると、
サムスは丸まり状態にモーフィングし、今まさに閉ざされようとする開口部から転がり込んだ。

夢中で穴を掘り進めているヘルメットの男の後ろで、縞のマントの少年が、
丸まりのまま猛烈な勢いで追い上げてくるサムスに気が付いた。
少年が懐から取り出した紙片に何やらさらさらと文字を書き込み、通路の途中に放り投げる。
構わずに紙片の手前まで転がった瞬間、見えない力場がサムスをはじき返した。
もう一度加速を付けて紙片の上を通ろうとする。やはり通れなかった。

聖域の巻物から発生する防御フィールドが、サムスの進入を阻んでいた。

細い通路では聖域の巻物を迂回するような余分な空間はない。
……しかし、後にも戻れない。さっき自分が通ってきた道は、もう塞がっているのだから。
今やサムスの周囲には、人間形態に戻るだけの空間さえ残されていなかった。
じわじわと迫り来る周囲の岩肌が、丸まり状態のサムスをがっちりと包み込む。

身動き一つできぬまま生き埋めにされ、サムスは絶望した。

【「メトロイド」サムス・アラン 死亡】【残り47名】

15 :闇の底で ◆YB18VKar26 :03/06/27 22:32
「逃げのびた!」
野生のヒカリゴケに照らされた地底の大空洞に並んで転がり落ちると、
ヘルメットの男がシレンの脇で荒い息をついた。
シレンも息を弾ませながら、男の方を向いた。聞きたいことは山ほどあった。
「……ここは?」
「うん? ああ、島の地下にある洞窟らしいな」
ヘルメットの男は支給された地図を振りながら答えた。
「地図によると、南西に行けば地上につながる出口があるみたいだ。
 地底に空洞があるらしい事はカンで掴んでたけど、危なかった。
 ……そういや、あいつはどうなった? あの、オレンジ色のやつ」
「聖域の巻物を通路に置いたからね、もう追ってこられない。
 ――きっと今頃は、この岩壁の向こうで生き埋めさ」
喋りながら男が自分の道中姿を珍しそうに眺め回しているのを見て、
シレンは自己紹介をするいい頃合だと思い付いた。
「ぼくはシレン。風来人のシレンさ。
 コッパと一緒に黄金のコンドルを探す旅の途中に、
 旅の神クロンのつむじ風に巻き込まれたのか、
 ワナの神カカ・ルーのほくそ笑みにでも引っ掛かったのか、
 気が付いたら、この島に一人きりで送り込まれてたんだ」
自己紹介を終えると、シレンは次の質問をぶつけてみた。
「それで、君は?」

「俺かい?」ヘルメットの男がにやっと笑って、シレンに向かって胸を張った。
「俺はロードランナー。この業界じゃちっとは知られた、金塊探しの穴掘り人さ」

【「風来のシレン」シレン
 「ロードランナー」ロードランナー 合流】

16 :月下の決闘(1) ◆/Jk44dCVLM :03/06/28 22:24
月明かりの下、1人歩いていた少年は意を決したように立ち止まった。

「出て来て下さい。そろそろ始めましょう」
「フン・・・どうやら大分前から気付いていたようだな」
「ごめんなさい。実は確かめたいことがあって貴方に付けさせていたんです」
「構わんさ・・・貴様が死ぬことに変わりはないからな。恨むなよ小僧!」

叫ぶや否や、騎士は手に持っていた斧を投げつけた。

「貴方は二つ間違えています」

斧を軽く避けるとその少年は騎士の方に向き直った。

「僕は死なない。機械に死は存在しないから。そして僕は小僧じゃない、ロックマンだ!」
「機械仕掛けの人形か・・・面白い、俺はカイン、竜騎士カインだ!」

ブーメランのように戻ってきた斧をキャッチするとカインは跳躍する。
呼応するようにジャンプするロックマン。
だが、次の瞬間ロックマンは驚愕した。
カインはロックマンの数倍の高さまで跳んでいたのである。

「竜騎士に空中戦を挑むとは百年早いわ、人形が!」

斧で切りかかるカイン。
だが、ロックマンが右腕のロックバスターを構えるのを見るやすばやく回避に移り、着地した。

「人間が空中でこれほど動ける!?」
「フ・・・機械人形にはわかるまい!」

17 :月下の決闘(2) ◆/Jk44dCVLM :03/06/28 22:24
カインは再び斧を投げた。
どうにか避けるロックマン。
弧を描いて戻ってくる斧をキャッチするとカインは再び飛び上がる。
空中からの斬撃と斧のブーメランの波状攻撃だ。

「く・・・!?」
「あの冒険で俺はほとんどのものを失った。そして唯一残ったのがこの竜騎士の技だ!」

竜騎士というと槍のイメージが強いが決してそんなことはない。
斧を使った戦闘術もかなりのものである。
カインがバロン王国で竜騎士団の隊長をしていた頃は
斧を主武器とする部下が少なくなかった。

「貴様の武器はその右腕か?撃って来い。逃げるだけでは話にならんぞ!」
「挑発には乗りませんよ。ただ、このままではまずいですね」
「ならばどうする?」

ロックマンは何かを左手に握り締めた。

「それが支給武器か?いいだろう、行くぞ!」

またも斧が飛ぶ。
避けながら握り締めた機械のボタンを押すロックマン。
斧に追いついてキャッチしたカインは跳び上がった。
次の瞬間、カインは驚愕した。
同じ高さにロックマンがいたのだ。

「・・・バカな!?」

次の瞬間、ロックバスターが火を吹いた。

18 :機械の定め ◆/Jk44dCVLM :03/06/28 22:26
草むらにカインの身体を隠すと、ロックマンは呟いた。

「やっぱり、そうなんですねライト博士・・・」

あの時。支給武器であるリモコンでラッシュコイルを呼び出し、
カインに追いついたロックマンはカインを撃とうとした。
ところが突然照準が狂い、弾は外れたのだ。
バランスを崩したカインは着地に失敗し気絶したのである。

「僕は、人を守るために作られた機械。だから人を撃つことは出来ない・・・」

教えられていたわけではない。
ただ、何度も続けてきたワイリーとの戦いで、
目の前にしたワイリーを撃つ気にならなかったことが
ロックマンにそんな疑いを持たせていたのだ。
それを確かめるため、敢えてカインとの戦いに臨んだのであった。

「博士、恨みはしません。ただ、今回は帰れないかもしれません」

草むらに隠したカインが心配だったが、とりあえず1人で行くことにした。
下手に起こして自分が斬られては堪らない。

【「ファイナルファンタジー4」カイン 斧所持。気絶中
 「ロックマン」ロックマン ラッシュコイル呼び出しユニット所持、移動中】

19 :スレン王の進軍 ◆YB18VKar26 :03/06/29 00:54
「――わが軍隊は森の木々に、岩、そして空の鳥」

ピョートル大帝の言葉を引用すると、
スレン王は彼の魔力によってこの島の木や岩の姿から解き放たれた、
十人の騎士と十四人の兵卒からなる軍団を、頼もしげに見回した。

「不幸にもバサム帝国の暴君オゴレスを打ち倒す行軍の途中で、
 我々はこの島で更なる辛苦困難に見舞われることになった。
 ……だが、恐れることはない!
 我々の兵力は無限だ。いかなる敵が立ち向かおうとも、
 諸君らが命を賭けて戦う限り、スレン王国の滅びることは決してあるまい!」

スレン王が勝利への確信に満ちた一歩を進めるにつれ、
二十四人の兵士達が一斉に歌いだす。

「すすめ すすめ ものども
 じゃまな てきをけちらせ
 めざせ てきの しろへ
 オゴレス たおすのだ」

20 :「隠密」 ◆YB18VKar26 :03/06/29 00:56
すぐ傍の岩陰からスレン王の行軍を観察しながら、ソリッド・スネークは思わず「アホか」と呟いていた。

指揮官の周囲を歩兵がわらわらと一塊になる近代戦の常識を無視した配置は、
最新の戦闘技術を学んだスネークの目には、まるで殺してくださいと言わんばかりに見えた。
しかし、烏合の衆とは言っても、支給された武器ではあれだけの人数を相手にするには心もとない。
だがスネークの見た限りでは、その軍団は指揮官らしき男の指示なしには、
まともな行動一つ取れないようなのだ。
あるいは、指揮官を一撃で屠ることが出来れば――。
スネークは、分校の校舎の裏で入手した段ボール箱に目をやった。

気配を殺しつつ、スレン王の行軍の先にある森へ移動する。

21 :スレン王の最期 ◆YB18VKar26 :03/06/29 00:58
「すすめ すすめ ものども
 じゃまな てきをけちらせ
 めざせ てきの しろへ
 オゴレス たおすのだ」

意気揚々と歌いながら、森の中を進軍しつつあるスレン王のすぐ目の前で、
大木の根元に落ちていた段ボール箱が突然跳ね除けられ、
その下からバンダナを巻き付けた男が現れた。

――不意打ちとは卑怯なり……。
スレン王は慌てて森の中に散っていた手勢を呼び集めようとしたが、
そもそもスレン王の兵団は単体の敵との戦闘を想定したものではない。
兵士達は木に引っ掛かり、味方同士でぶつかりあい、
すぐに駆け付けられる者は一人もいなかった。
非常に不本意な選択だったが、自ら戦うべく剣の柄に手を掛ける。
しかし幸か不幸か、スレン王がバンダナの男と剣を交える機会はなかった。

スレン王が剣を抜くよりも早く、バンダナの男のハンドガンが、スレン王の眉間を打ち抜いたのだ。
 
 
 
――ずるずると倒れこむスレン王の体を前にしてスネークが森の中を見回すと、
スレン王の魔力による庇護を失った兵士たちは、一人残らず元の木や岩に逆戻りしていた。

【「メタルギア」ソリッド・スネーク ベレッタM92/ダンボール所持 生存】
【「ボコスカウォーズ」スレン王 死亡】【残り46名】

22 :バビリムの恋人たち ◆YB18VKar26 :03/06/29 22:13
黄金に輝く鎧に身を包んだ青年と、質素な灰色の巫女装束をまとった少女が、
夜の海辺で互いに寄り添いあいながら、互いの境遇を語り合っていた。

「じゃあ、わたしはどうやっても石に変えられてしまうのね?
 ……でも構わない。こうやって、またあなたに会えたんだもの」
カイはギルの胸元に身をあずけ、その手を握り締めた。
巫女の衣装の襟元から覗く、銀色に輝く首輪が痛々しい。
しかしその首輪は、ギル自身にも嵌められているのだ。
カイの柔らかな体を抱き寄せ、長い黒髪を掻きあげようとした刹那、
ギルは背後から強い殺気を感じ、はっと身を引いた。

濃紺の鎧をまとった長身の男が、海辺の森から二人の様子を窺っていた。
飛竜をあしらった兜は側頭部が砕け、傷口からだらだらと流れる血が鎧を汚している。
左手に斧を握り締めたまま、飛竜の兜の男が二人に歩み寄る。
背後にカイを庇いながら、ギルは剣に手を掛けた。

突然、男が口を開いた。
「俺はバロン王国の竜騎士団長カイン・ハイウインド。
 ……お前は?」
「騎士? あなたも騎士なのか?」
ギルは、剣の柄に掛けていた手を放した。
「私はバビリムの王マードックの子、騎士ギルガメスだ。
 世界は違えども、騎士ならば私と想いは同じはずだ。
 自分の国や愛する者を守るために戦いに赴くなら、微塵も恐れはしない。
 ――しかし、無意味な殺し合いを強いられるのは御免だ」
カインが、ギルの陰で身をすくめているカイに目をやった。「その娘は?」
「彼女はイシターの巫女カイ。私の婚約者だ」
「そうか……ああ、俺だって他人の指図で動くつもりはない」
兜の下から覗く瞳が、ぎらりと凶悪な光を帯びた。
「だが、お前らは殺す」

カインの左手に握り締められた斧が、ギルの額目がけて振り下ろされた。

23 :カインの一撃 ◆YB18VKar26 :03/06/29 22:16
カインの憎悪に満ちた一撃を、ギルは左手の盾で受け止めた。

慌てて後に飛びすさったカイが、竜騎士にフローティング・ディスクの呪文を放つ。
しかし光り輝く円盤が届いた時には、目標は既にそこにいなかった。
カインは人間離れした跳躍力で五メートルばかりの高さに飛び上がると、
そのまま全体重を斧に預け、ギルの上に落下した。
渾身の力を込めて叩きつけられた斧の一撃に、
咄嗟に両手で振りかざしたギルの盾が、悲鳴のような音を上げて軋んだ。
シールドの呪文が掛けられていなければ、盾ごと真っ二つにされていた。
ギルが剣を抜き放つと、肩に激痛が走った。今の衝撃で関節を痛めたらしい。
カインは手負いのギルに休む暇も与えずに、斧を振り下ろし続ける。

戦うギルを尻目に、突然カイがゆるやかなジャンプで戦場から逃げ出した。
女神イシターより授けられた「勇気を身軽さに変えるティアラ」の魔力を受けて、
ふわふわと浮かび上がるカイの姿は森の奥へ消えた。

「見捨てられたらしいな」カインはフッと鼻先で笑った。「死ね」

カインは斧を振り上げると、再び夜空に向かって天高く飛び上がった。
ギルに逃れる術はない。この世の全ての恋人達への憎悪と共に、斧を振り下ろす。
今まさにギルの頭蓋骨を叩き砕こうとした瞬間、斧の下からギルの姿がふっとかき消えた。
斧の刃はそのまま地面にしたたかに叩き付けられ、無数の刃こぼれを作った。

……コール・ギルの呪文だ。カインは空に向かって咆哮した。


【「ファイアンルファンタジー4」カイン 斧所持 生存(負傷)】
【「ドルアーガの塔」ギル 生存(負傷)】
【「カイの冒険」カイ 生存】

24 :真向勝負! ◆/Jk44dCVLM :03/06/30 18:49
「あんた、何やってんの!?」

声をかけてからアリーナは後悔した。
このまま後ろから殴りつければ一撃だったのだ。
が、その胴着に鉢巻の男の行動はあまりに異常だった。
いつどこから襲われるかわからないこの状況で、
彼は無防備に草原に立ち尽くしていたのである。

「相手を待っていた。強い相手を」
「待ってたって・・・後ろから撃たれるかもとか思わなかったわけ?」
「その時は避けられなかった自分が未熟だったということさ」
「うっひゃー!すごいこと言うんだ!?」
「不意打ちは性に合わないんだ。真っ向から闘いたい」

そういうと胴着の男――――リュウは構えた。

「なーるほど。どうやら似た者同士が出会ったみたいね」

アリーナはデイパックを下ろした。

「あたしもさ、小細工するより正面突破が好きな性質でね」

さらに、右手に付けていた鉄の爪を放り捨てる。

「それは外さなくてもいいんだが・・・」
「ホントはこっちの方が得意なんでね・・・オッケー、始めるよ!」

25 :リュウ、不動 ◆/Jk44dCVLM :03/06/30 18:52
叫ぶと同時にアリーナが跳んだ。
空中から蹴りを連発する。
だが・・・驚いたことにリュウは動こうとしなかった。
次の瞬間、アリーナは派手に地面に叩きつけられていた。

「な・・・何、今の!?一瞬、姿が消えて・・・」
「まだ終わりじゃないはずだ。来い!」

リュウの構えは崩れていなかった。

「っしゃぁー!」

気合一閃、アリーナが突進する。
一気にラッシュをかける。だが、吹き飛んだのはアリーナだった。

「痛ー!なーるほど、そういうタイプなんだ・・・」

立ち上がったアリーナが構えなおす。

「攻めないよ」
「・・・」
「騙されたよ。あんた、カウンター狙いなんだ」
「・・・そうか。なら、こちらから行こう」
「・・・!?」

一瞬だった。目の前にリュウが現れたかと思うと、消えた。
いや、消えてはいなかった。今度は動きを捉えた。
大きくしゃがみ込み、一気に拳を突き上げる!
だが、見えていながらアリーナは避けられなかった。

26 :奇妙な友情 ◆/Jk44dCVLM :03/06/30 18:55
「・・・う・・・嘘・・・何なの・・・これ・・・」
「呼吸を読むんだ。呼吸を読み取れば隙が見える」
「アハ・・・なーんか・・・ヤバイの敵に回しちゃったな・・・」

アリーナはもう動けたものではなかった。
根本的にレベルが違いすぎる。

「いいよ、殺りなよ」
「俺にそのつもりはない。君には大きな素質を感じる」
「・・・」
「いずれ、また会って欲しい。その時はもっと強くなっていて欲しい」
「・・・呆れるね」
「よく言われるよ」

二人は微笑みあった。奇妙な友情の生まれた瞬間だ。

27 :引き戻される現実 ◆/Jk44dCVLM :03/06/30 18:58
パンッ。

乾いた音が余韻を引き裂いた。

「・・・え?」

ドサリ。リュウが倒れた。後頭部を撃たれていた。即死だ。

「・・・!」

アリーナは・・・不思議と、声を上げなかった。
何が何だかわからなかったからだ。
そして、今置かれている状況を思い出し、震え上がった。
敵がいる。かなりの強敵。だが、今はまだ動けないのだ。
ダメだ・・・諦め、目を閉じた。



―――――何分経ったのか。
アリーナは眼を開けた。大分月が傾いている。

「生きてる?」

どうやら、草むらに倒れているアリーナには気付かず
敵は立ち去ったらしい。
ふと、視線を傾け、アリーナは固まった。
頭のない、胴着の男の死体。爆弾で吹き飛ばされたのだ。
アリーナは起き上がり、自分のデイパックと鉄の爪を拾った。

28 :信念に殉じた男 ◆/Jk44dCVLM :03/06/30 19:00
「あれは・・・」

もう一つのデイパック。胴着の男のものだ。
アリーナは開けてみた。

「・・・嘘・・・何で・・・こんなの持ってて素手でやろうなんて・・・」

中には立派なボウガンがあった。

「信念に生きたっていいけどさ・・・死んじゃダメじゃん・・・バカ・・・」

ボウガンを自分のデイパックに移すとアリーナは立ち上がった。
涙を拭いて歩き出す。

「仇は取るなんて言わないよ。二つも約束できないからさ・・・
そのかわり、絶対に強くなるから・・・あの世で期待してなよ・・・」

拭いても拭いても、涙は止まらなかった。

【「ストリートファイター」 リュウ 死亡
「ドラゴンクエスト4」 アリーナ 鉄の爪、ボウガン所持 生存】

29 :ドゥームズデイ ◆YB18VKar26 :03/07/01 01:17
真っ暗な森の中で支給されたグッズをリュックに移し変えながら、ネスは涙をぐっとこらえていた。

イーグルランド、オネットの片田舎にある我が家から、
ネスをこの島に連れ込んだのは、あの意地の悪いポーキーだった。
「……ネス、ちょっと面白いゲームがあるんだけど、お前も一口乗らないか?」
そう言いながら深夜に部屋を訪れたポーキーに連れ出され、
気が付くと大勢の兵士に押さえ付けられて、爆弾入りの首輪を嵌められ、
この島の殺し合いゲームに参加することを強いられていた。
幼いネスにとっては、あまりにもひどすぎる運命だった。

ネスは家を出る前に妹のトレーシーの部屋から持ち出したボロのバットを、リュックの脇に並べた。
それは武器と呼ぶには、あまりに弱々しい代物だ。
――ふと思いついて、地面から小石を拾い上げると、精神を集中させる。
ネスの両手のひらの間に浮かんだ小石が、ゆらゆらと空中で踊る。
これはパパとママしか知らない、ネスが赤ん坊の頃から持っている不思議な『力』だった。
しかし、これくらいの『力』では、大人との殺し合いに役に立ちそうにない。
コンセントレーションを解くと、小石は地面に落ちた。
そうなるとネスの身を守ってくれそうな品物は、教室で配られた装備品ぐらいしかない。
ネスはデイパックの一番底から、かさ張った複雑そうな機械を取り出した。
……武器ではなさそうだ。通信機か、それともレーダーかもしれない。
ネスは機械の前面にある起動スイッチをオンにした。
期待を込めて見守るネスの前で、機械から優雅なメロディーが流れ始めた。

ネスに支給された品物は、ツーソンの発明家オレンジキッドによる
グレートオレンジマシーン――略してグレオレマシーン――、
オレンジキッドを褒め称えるためだけに作られた機械だった。
グレオレマシーンはひとしきりオレンジキッドを褒め称える歌を奏でると、
ネスの目の前で壊れて、永久に使い物にならなくなった。

ネスは、ママのハンバーグが食べたくなった。

【「MOTHER2」ネス グレオレマシーン(破壊)/ボロのバット所持 生存(ホームシック)】

30 :小さな決意・・・:03/07/01 16:00
彼の手の中には小さな小さな命が生きていた。
それは美しく光り輝きながら彼の周りを悲しそうに飛び回っている。
彼の名はパックマン。そしてその周りを飛び回っているのはフェアリーと呼ばれる
妖精である。
いつも彼の帽子の中に入っていたので見付からなかったのだろう。
その命はか細いが、今の彼には心強い味方である。

ここは深い森の中。妖精の光は目立つので今は
帽子の代わりに、パックマンの支給武器である「ヘルメット」の中に身を隠している。
戦う術を持たない彼がこの「ゲーム」で生き延びる可能性は小さいだろう・・・。
しかし、可能性はゼロではない。最初の部屋には小さな子供や女の子もいた。
パックマンには彼らが戦いを望んでいるとは思えなかった。
だから彼らに会って協力すれば・・・・・・。
(僕に何が出来るのかはわからない・・・でも君だけは送り届けてみせる・・・!)

決意を新たに彼はヘルメットを被り直し進み始めた・・・・・・

【「パックランド」パックマン(&妖精) ヘルメット所持 生存】

31 :トンネルの中で ◆/Jk44dCVLM :03/07/01 22:27
「ボンちゃん、元気?静かになっちゃったけど」
「ボンちゃん言うな!頼むから!」

ボンバーマンはかなり後悔していた。
武器支給直後、ディグダグと名乗る男に「俺達が組めば勝てる!」と
言われ、ついついその気になって付いて来てしまったのだ。
さぞ立派な戦略が・・・と思いきや、ディグダグはいきなり地面を掘り始め、
それから延々とトンネルを掘りつづけているのである。

「ボンちゃん」
「何だよ?」

ディグダグが手を止めた。

「腹ごしらえしない?」
「俺、ロボットだから・・・」
「あ、そっか。んじゃ、とりあえず休憩ってことで」

呑気にパンを食べ始めた。
正直、爆弾で吹っ飛ばしてやりたいのだが
穴掘って逃げそうなので止めておいた。

「飯食ったらさ」
「?」
「戦闘開始と行きますか」

ディグダグはこれから悪戯を実行する少年のように笑った。

32 :作戦開始 ◆/Jk44dCVLM :03/07/01 22:28
「・・・随分待たせたな。で、俺は何をすればいい?」
「まぁ慌てなさんな。今、俺達はここにいるのな」

ディグダグは地図の一点を指差した。

「廃ホテルのあたりだったのか」
「ここで仕掛ける。頼むよ、ボンちゃんにかかってるからね」
「だからボンちゃんって呼ぶなと・・・」



――――――数刻後。

ホテルで仮眠を取っていたワルキューレは目を覚ました。
今、確かに建物が揺れた。

「もう地震くらいじゃ驚く気にも・・・」

最もな感想だ。
突然拉致され、首輪をされ、「殺しあえ」と命令され。
これ以上、何を驚けというのか。
その時。

ドンッ!!

爆発だ。ホテルの・・・1階のフロントあたりから音がした。
部屋を飛び出し、すばやく階段を駆け下りて行った。

33 :完全なるコンビネーション ◆/Jk44dCVLM :03/07/01 22:31
確かにフロントのあたりが黒焦げていた。
ワルキューレはしばらく考えると、裏口へ回ることにした。
まだ敵がフロントにいるかもしれない。
気持ちの整理のついていない彼女に戦意はなかった。
裏口へ辿り着くと・・・そこにディグダグとボンバーマンがいた。

「・・・Bomb!」

ズシン。地面が軽く揺れた。さらに次の瞬間。

ズドドドドドッ!!

なんと地面が一気に崩れ落ちたのだ。
何が起きたか分からぬうちに、ワルキューレは埋められ、息絶えた。

「地面を陥没させるとは・・・凄まじいな」
「俺が穴掘って地盤緩くして、ボンちゃんが爆破して崩す。完璧でしょ?」
「どこで覚えたんだ、こんなこと?」
「俺、昔からこんなのばっかりさ。削岩機だけで島沈めたりとか」

そう言ってディグタグは笑った。

「これなら相手に気付かせずにやれる。勝つのは俺らだ。どうだい、ボンちゃん?」
「あぁ、よくわかった」

ボンバーマンは苦笑しながら頷いた。

「その代わり、ボンちゃんは止めてくれよ」

【「ワルキューレの伝説」 ワルキューレ 死亡
「ディグタグ」 ディグダグ、「ボンバーマン」 ボンバーマン 生存】

34 :道を作るもの ◆YB18VKar26 :03/07/01 23:52
ゲームの舞台となった島の、地底を縦横に走る洞窟の中、
シレンとロードランナーは出口を目指して進んでいた。

「――うまいもんだね」
掘削レーザー銃を駆使し、柔らかい岩壁を的確に掘り抜いていくロードランナーに、
シレンは思わず賛嘆の声を上げた。
「ああ、これが本職だからな」
ロードランナーは事もなげに答えたが、時間差で復活していく岩を足場に利用しながら、
着実に通路を切り開いていく手際は、正に職人芸と呼べた。

ふと見上げると、二人のいる場所のすぐ先に、地上へと続く開口部があった。
洞窟の入り口に沿って歪に切り取られた外の景色から、月明かりが差し込んでいる。
「――出口みたいだ」
「ああ、後はここを掘り抜けば終わりだ」
最後の障害を取り除くべく、ロードランナーが足元に三メートル程の大きな穴を掘り始めた。

穴掘りに専念しているロードランナーの傍で、ぼんやりと出口を見つめていたシレンは、
月光を背負った奇妙なシルエットに気付いた。
最初は岩か何かかと思ったが、明らかに違う。人間の形なのだ。
人影は何かをこちらに転がし、そのままさっと洞窟の外に消えた。

35 :スーパー・道を作るもの ◆YB18VKar26 :03/07/01 23:53
丸っこい物体が、そのまま二人の足元に転がってきた。この形は。

「……爆弾だ!」

ロードランナーに叫びながら、シレンは三度笠で頭を庇って床に伏せた。
次の瞬間、イッテツ戦車の砲撃にも似た爆風が、シレンの体を震わせる。

土煙の中で目を上げると、相棒の姿はどこにもなかった。
「ロードランナー……大丈夫か? どこにいるんだ?」
「……ここだ!」
たった今掘られたばかりの穴から、怒鳴り声が響いた。
穴の縁から覗き込むと、ロードランナーが底で手を振っていた。
怪我はしていないらしい。シレンはほっと胸を撫で下ろした。
「今の爆発で足場が崩れた……間抜けな話だ、まったく」
穴の外へ、ロードランナーのレーザー銃が投げられた。
「そのレーザー銃で、俺の逃げ道を掘ってくれ――なるべく早く、な」

慣れないレーザー銃を使いながら、シレンは必死に穴を掘った。

掘削レーザー銃は、生物のいる空間には使えない。
他の方向から、ロードランナーが逃げるための通路を掘り進める必要があった。
――しかし、所詮は素人の悲しさ。
入り組んだ場所にいるロードランナーを救い出すためには、
どんな手順で穴を掘ればいいのか、シレンには見当もつかなかった。

シレンが悲しいぐらいに見当違いな場所を掘り続けている間にも、
ロードランナーの落ち込んだ穴は、刻一刻と塞がっていった。

36 :道を作るもの・チャンピオンシップ ◆YB18VKar26 :03/07/01 23:55
「……もういい。俺はもう駄目だ、助からん」

穴の底に埋め込まれた足首を見下ろし、ロードランナーは冷静に首を振った。
「――お前、そのレーザー銃を持っていけ。
 素人のお前じゃ、俺ほど上手くは使いこなせないだろうが、
 それでも、つるはしの代わりぐらいにはなるはずだ」
喋り続ける間にも、下半身がみるみる内に洞窟の壁に飲み込まれていく。

シレンはデイパックから白紙の巻物を取り出した。
「待って! これを使えば――」
筆を取り上げながら、シレンは絶句した。
生き埋めにされようとする人間を助けられる巻物など、思いつかない。

「気にするな――運がなかったんだ」
上半身を締め付けられ、ロードランナーが息苦しそうに別れの言葉を述べた。
「地底じゃいつも一人だったし、短い間だったが、
 仲間と組んでやる仕事は楽しかったよ――」

ロードランナーの頭が迫る岩壁の下に消えると、
形見のレーザー銃を構えるシレンの足元には、滑らかな洞窟の床だけが残った。

【「風来のシレン」シレン 白紙の巻物×2/レーザー銃(穴掘り専用)所持 生存】
【「ロードランナー」ロードランナー 死亡】【残り43名】

37 :イッツショータイム! ◆l5ZLAs/nd6 :03/07/02 00:42
そのころ、たけしはレーダーのある自室からの連絡をききながら
島内をうろついていた。明らかな召喚ミスで戦う術のない者達まで
呼んでいたことに気がついたからだ。戦えぬ者をいたぶり殺すのを
見て楽しむショーではない。虫けらのように無差別に大量虐殺
するショーでもない。人殺しとは、ただの殺生ではないのだ。

その筆頭がパックマンだろう。彼はいつも走り、食べるのみ。
殺し合いはおろか健全な格闘もやったことがない。
そういった人たちの元へ、扱いやすく且つ強力な武器を。
しかし、表だって追加支給しては他の者に示しがつかない。

かれら、戦いの苦手な者達のために、たけしみずからチョイスした
強力な武器が入ったディパックをかれらの近くにおいていった。
但し、火炎放射器の様な周囲を焼き尽くしたり破壊し尽くしたり
するようなタイプの武器は入っていない。また、食料は入ってない。

あくまで拾うという格好にさせて、彼らにも武器を。
あわよくば、我々をもっと楽しませるために。

お、まもなくパックマンがディパックを見つけだす頃だろう・・・

【『たけしの挑戦状』ビートたけし 島内散策中】

38 :遭遇!!◇xyz:03/07/02 10:06
『ガサッ』

目の前にある成人の背丈ほどはある草林の中から一人の男が現れた。
「そのディパック置いていってもらおうか・・・」
ぼろぼろに刃こぼれした斧を突きつけ男は言った。

―怪我をしている?
斧を突きつけられたパックマンはまったく別の事を考えていた。
それに呼応するかのようにヘルメットの中からフェアリーが飛び出し
心配そうに彼・カインの元へ飛んでいく。

「邪魔だ!」
刹那、カインの斧がフェアリーめがけて振り下ろされる!!
ガキッ!
鈍い音とともにカインの斧は、とっさに飛び出したパックマンのヘルメットで
受け止められた。
「ほぅ…俺と戦うつもりか?面白い!やってみろ!!」
斧を構えなおし、間合いを取ってジャンプの体勢を取るカイン

パックマンは自分のディパックと先ほど拾ったディパックを握りなおした!!




39 :殺意の裏側に・・・◇xyz:03/07/02 10:44
次の瞬間、パックマンは両手に持っていたディパックを勢いよく頬リ投げた。

いきなりの行動にカインの動きが止まる。
その間に間合いを詰めたパックマンは懐から清潔感のある白いハンカチを
カインに差し出した。
フェアリーもカインの周りを心配そうに飛び回る…。

「ちぃっ!」
―こいつら、ここがどういうところなのかわかっているのか?
―馬鹿な奴だ。死ぬぞ……
カインの心にある抑えきれない憎悪がわずかに歪む。

「………」
構えを解いたカインは無言でその場を立ち去った。

その心は誰にもわからない………

【「ファイナルファンタジー4」カイン 刃こぼれした斧所持 生存(負傷)】
【「パックランド」パックマン(&フェアリー) ヘルメット・ディパック(武器??)所持 生存】

40 :イッツショータイム! ◆l5ZLAs/nd6 :03/07/02 22:31
・・・戦えないのではなく、もしかして戦うつもりがないだけか?

・・・先のカインとパックマンのやりとりを見ていたたけしは思った。
明らかに敢闘精神が足りない。
これ以上、無意味に他キャラを助けるような行為を続けるのならば
・・・アレを実行せざるを得ない。主催者のミスで召喚されたというのに!
しかも、ミスと言えばフェアリーまで召喚したあげく、その存在に
ゲーム開始後まで気がつかないと言う愚を犯している!

だが、コレを放置すれば他の者に示しがつかない。
”プログラム”はあくまで殺し合いをするところなのだから、
それに明らかに反するキャラは放置できない。

・・・・・・仕方がない。今回は警告といくか・・・。

・・・パックマンが何故か至る所にある公衆電話のそばに行くと、
突然鳴り出した!おそるおそる電話を取る。
勿論声の主はたけし、だ。

「あ〜、パックマン君かぁ〜?ダメじゃないか、あんなことをしちゃぁ〜。
このゲームで君が何をすべきなのは判ってるんだろぉ〜?
せっかくそんな良いもの拾ったんだからぁ、使わないと損だよなぁ〜?
一応今回は警告だぞぉ〜。次はお仕置きだからなぁ〜!」
電話が切れると、パックマンの首輪のランプがひかり、
警告音を発した。
「ぴ〜、ぴ〜、ぴ〜、・・・・」
・・・次は爆破ということか・・・。
やはり、望まずとも殺し合いをするしかないことを
パックマンは悟ったのであった・・・。

【「パックランド」パックマン(&フェアリー) ヘルメット・ディパック(武器??)所持 生存】
【「たけしの挑戦状」ビートたけし キャラ監視中】

41 :こきゅうをとめるな、けんかをとめろ・1 ◆YB18VKar26 :03/07/03 00:08
島の南へ続く森の小道を、背中を丸めた小さな姿がとぼとぼと歩いていく。

オネットの不思議な少年、ネスだった。
グレオレマシーンは捨ててしまった。

曲がりくねった夜の山道を、もう一時間近くも歩きどおしだった。
歩き疲れて、そろそろ休もうかと思いながら道端に目をやったネスは、
草むらの中にプレゼントが置かれているのを見つけて、思わず目を疑った。
誕生日の贈り物のようにきちんとリボンを掛けられた白い箱に、
ワナではないかと用心しながら、慎重に拾い上げる。
周囲をきょろきょろと見回すと、ネスはプレゼントを持ったまま、
さっと山道の脇にある大木の裏側に回りこんだ。

プレゼントの箱には、カードが添えられてあった。

『ネス くんへ/プログラムしっこうほんぶ より』

間違いない、これは自分のために与えられたグッズなのだ。
ネスはプレゼントのリボンをほどき、紙箱の蓋に手を掛けた。

――突然暗闇から躍りだした人影が、ネスをうつ伏せに押し倒し、
後頭部に金属の筒のような物を押し付けた。

「……声を出すな、その箱の中身を渡せ」

ネスの視界が恐怖で赤く染まる。

42 :こきゅうをとめるな、けんかをとめろ・2 ◆YB18VKar26 :03/07/03 00:10
「……声を出すな。その箱の中身を渡せ」
脅しつけながら、腕の下でもぞもぞと抵抗する体の感触にぎょっとなり、
スネークは思わず手をゆるめた。子供だった。

森の中を追跡していた時には、夜の暗さと視界の悪さで気が付かなかった。

動揺した隙をついて、ネスは身をくねらせて腕の下から這い出した。
そばに転がったバットを拾い上げ、スネークに無茶苦茶に殴りかかる。
子供に銃口を向けたショックから立ち直れず、スネークは判断に迷った。
ここは逃走するべきなのか?
いや、子供をこんな場所には放っておけない。
気絶させてでも安全な場所へ連れていったほうが――

銃をホルスターに収めて手刀を構えたスネークに、
ネスは恐怖の叫び声を上げながら手のひらを向けた。

「うわあああっ!」

ネスの手のひらを中心にして、周囲の景色がぐにゃりと歪んだ。

次の瞬間、スネークは猛烈な衝撃波を全身で受け止めた。
五メートルもの距離を弾き飛ばされ、背中を木に叩き付けられる。
辛うじて受け身を取ったが、一瞬息が止まった。

スネークが地面から立ち上がると、
赤い帽子の少年が森の奥へ一目散に逃げていくところだった。

43 :「疑惑」 ◆YB18VKar26 :03/07/03 00:12
残された紙箱の中身を確認し、スネークは背筋が寒くなった。
中に入っていたのはプラスチック爆薬の包と信管だった。
……こんな物を子供に持たせて、何をさせるつもりだったのか? 狂ってる。

スネークの持っていたトランシーバーが、コールサインを発した。
反射的に周波数を合わせ、交信をつなぐ。
「……スネーク? わたしだ……わたしの声がわかるかね?」
トランシーバーの向こう側から響いてきたのは、
スネークの所属する不正規部隊フォックスハウンド、
その総司令官である、ビッグ・ボスの声だった。

「ビッグ・ボス! あなたなのか?」
さっきから感じ続けていた疑問を、思わずスネークはぶちまけた。
「一体、この島では何が起こってるんだ?
 この島に捕虜として潜入する任務のはずなのに、
 首輪を嵌められて、他の捕虜と殺し合いを強制されている。
 さっきから見掛けるのは、戦闘の素人ばかりだ。
 ……子供までいる」

「その子供相手に、今の失態はどう言い訳するつもりだ?」
ビッグ・ボスの声が、酷薄な調子を帯びた。
「この島のオペレーション・ルームから、様子を見せてもらっていた。
 ――お前には、失望させられた。
 スネーク、これは実戦なのだよ。訓練ではない」
なおも言いつのろうとするスネークに、ビッグ・ボスは一方的に宣告した。
「私から言う事は一つしかない――戦って、勝ち残れ――以上だ」

その言葉を最後に交信は打ち切られ、トランシーバーを片手に持ったスネークは、
呆然と森の中に取り残された。

【「メタルギア」ソリッド・スネーク ハンドガン/ダンボール/プラスチック爆弾所持 生存】
【「MOTHER2」ネス ボロのバット所持 生存】

44 :カインの悪夢・1 ◆YB18VKar26 :03/07/03 01:10
デイパックの中身を調べるパックマンの無防備な頭に、斧が振り下ろされる。

果実を叩き割るような感触と共に、ひとたまりもなくパックマンの体は崩れ、
そのまま地面に溶け込むように消滅した。
役目を終えたヘルメットが、虚しく地面に転がる。

自分の思い掛けない行動に、カインは斧を取り落とし、両手を見下ろした。

俺は……一体?

(……それでいい)

「……誰だ!」
突然響いてきた声に、カインは思わず大声を上げた。
それが自分の頭の中にだけ響いてくる声であることには、気付かなかった。

(カインよ、どうした? この島に来た目的を忘れたわけではあるまい)

カインはその声に激しく抗おうとした。しかし、出来なかった。

頭が重く、思考がまとまらない。

何よりもその声に従うことが、今のカインにとっては何よりも正しいことであるように思える。
頭の中に響く声の主を、カインは思い出しつつあった。

45 :カインの悪夢・2 ◆YB18VKar26 :03/07/03 01:11
「ゴル……ベーザ……様?」
(案ずることはない。お前はこの島にいる誰よりも強い。
 自信を持って、今のようにすべての敵を殺せ。一人残らずだ。
 そして勝ち残ってバロンへ帰れば、お前の望むものが手に入るだろう)

声の主の言う通りだ。
――もとよりカインは、そのためにこの島のゲームに参加したのだから――

生きて帰り、あの男の手から彼女を奪い取り、永遠に自分の物にするのだ。

冷静な気持ちで、パックマンに与えられていたはずのデイパックを漁った。
中に入っていたのは、鋭い切っ先を持つ強力な槍だった。

神槍グラディウス。

遠くアカネイアの地に伝わる、遠近自在の攻撃をこなす伝説の武具である。
竜騎士の自分にとって、これ以上ふさわしい武器はない。
新たな武器を身に付けると、カインは満たされた気持ちでその場を立ち去った。

地面に残されたヘルメットの脇では、
フェアリーが悲しげにふわふわと舞い続けていた。

【「ファイナルファンタジー4」カイン グラディウス所持 生存】
【「パックランド」パックマン(&フェアリー) 死亡】【残り42名】

46 :妖精と少年 ◆YB18VKar26 :03/07/03 01:12
――森の中を漂い続けるフェアリーの姿に、緑の服に緑の帽子の少年が足を止めた。

その傍に転がっている青いヘルメットを見て、少年は何が起こったのかを悟った。
「……お前のご主人、殺されてしまったんだね?」
フェアリーは頷くように、ゆらゆらと輝くその体を、闇の中で何度も上下させた。
「じゃあ、ぼくと一緒に行こう。――大丈夫、仇は討ってあげるよ」
少年はポケットを探ると、さっき道端で拾ったガラス瓶を取り出した。

少年の言葉に、フェアリーはしばらく迷うかのように宙を舞っていたが、
やがて心を決め、そのガラス瓶の中に飛び込んだ。

少年はフェアリーの入ったガラス瓶をそっとポケットに戻すと、
たった一つの武器であるブーメランに手をやりながら、夜の山道を下っていった。

【「ゼルダの伝説」リンク ブーメラン/フェアリー所持 生存】

47 :イッツショータイム! ◆l5ZLAs/nd6 :03/07/03 21:39
・・・・来たか。
たけしは、遅れてその島にやってきた一人の芸人を迎えるところである。
かつてはたけしむけんなる番組で共演した仲だ。

彼の名は、志村けん。通称しむけん。ミニモニ。にまで手を出すロリコン野郎でもある。
本来なら主催側の人間であってもおかしくないしむけん。
しかし、あえて参加者側で参戦したいというのだ。
たけしは、しむけんに特別製の決して爆発しない首輪と、
ディパックを3つ渡した。ひとつは他の参加者と同じ、武器一つと地図と食料一つが入っている。
もう一つは、食料満載である。最後の一つは、毒薬、ピアノ線などが入っていた。
そう、トラップの材料だ。武器が何であるかは、まだ判らない。
そして、更に武器が隠してある場所を教えて貰い、そこにはいるための鍵も手渡された。

勿論、参加者である以上は死んだら終わりである。
PCエンジンの初期作品に出演した彼はろくな攻撃手段を持っていない。
だが、これだけ有利な条件を貰えば優勝も夢ではないだろう。
最悪、分校に逃げ帰るという選択肢も持っているし。

他の参加者は、しむけんがたけしと仲がいい特別な人間であることを、
まだ知らされていない・・・・・・。

そして、しむけんが分校を後にした・・・

【「加トちゃんケンちゃん」志村けん 参戦/生存】
【「たけしの挑戦状」ビートたけし 分校にて休憩中】

48 :音速の恐怖 ◆/Jk44dCVLM :03/07/03 23:49
――――――来る!

マリオは焦っていた。
先ほどから謎の敵の攻撃を受け続けているのだ。
敵の攻撃は体当たりのようだ。
あまりに速くて見切れていないのである。

ギュルゥゥゥンッ!

来た。マリオの顔を掠めてそれが通り過ぎていった。
無理だ。これと戦うのは無理だ。
マリオは全速力で逃げ始めた。
既に無駄であることはわかっていたのだが。

ギュルゥゥゥゥゥッ!

今度は背後から来た。
マリオが伏せるととんでもないスピードでそれが飛んでいった。
ダメだ。速すぎる。あっという間に追いつかれる。
殺られる・・・そう思ったが、諦めるのはプライドが許さなかった。

「冗談じゃない!大体俺はレゲーキャラじゃない!
まだ現役だ!もう一花も二花も咲かすんだ!」

俺は違う。ゲーム界のエリートだ。
そんな思いだけがマリオを支えていた。
手にしたハンマーを構え、それの飛んでいった方向に向き直った。

49 :音速の絶望 ◆/Jk44dCVLM :03/07/03 23:50
ギュルルルゥッ!

音がする。来る。今度は撃ち落してやる。
このハンマーで直撃させれば一発だ。
だが、敵の動きはマリオの想像を遥かに超えていた。

ガサガサッ!ギュルゥゥッ!

それは木の上から飛んできたのだ。

「うわー!」

避けそこなったマリオの肩を直撃し、それは再び飛び去った。

「むぐぅ・・・」

肩を抑え、うめくマリオ。
立たなければ。構えなければ。備えなければ。
来る。もう何秒もしないうちに来る。
焦りながら立ち上がるマリオ。
その時、異変が起きた。

「・・・・・・ッ!」

獣の叫ぶような声。
マリオは何が起きたか理解できなかった。
しかし、それっきり、あの敵が飛んでこないので、
マリオはこの場を離れることにした。

50 :音速の蒼獣 ◆/Jk44dCVLM :03/07/03 23:51
「これはこれは珍しきかな」

検非違使は穴に落ちた生き物を観察していた。
全身を針のような毛で覆われた、青い獣だ。
大きさは人間の子供程度だろうか。
身体のあちこちをさすりながら検非違使を睨みつけている。

「どうやらこの島のもののようじゃの。ほれ、早く上がってまいれ」

検非違使は、獣に優しく声をかけた。
敵ではないものを埋める必要はない。そう思った。

「む?何をしておる?」

獣は、穴の中でピョンピョン跳ねていた。
出られないのか?検非違使は思ったが、違った。

ギュルゥゥゥンッ!ゴキィィィッ!

次の瞬間、獣は恐ろしいほどの瞬発力で跳ね上がり、
検非違使にぶち当たり、首の骨を破壊していた。

「ヒゲ野郎には逃げられたか・・・バカが邪魔しやがって・・・
まぁいい、俺が生き残ってゲーム界で再び名を上げてやるぜ」

検非違使の死体に唾を吐きかけると、その獣、ソニックは走り始めた。

【「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」 ソニック 生存
「スーパーマリオブラザーズ」 マリオ ハンマー所持、生存(負傷)
「平安京エイリアン」 検非違使 死亡】

51 :冒険家の推理 ◆/Jk44dCVLM :03/07/05 00:32
「やはり、裏があったか・・・」

チャレンジャーは志村が分校から出てきたのを確認すると、
身を潜めていた茂みから這いずり出た。
不本意だが止むを得ないという感覚で出ていったものの、
どうしても気になることがあり、分校を出てすぐの場所に隠れていたのである。
分校の側でいきなり戦闘が始まったりもしたので
不安にもなったがどうにか隠れきっていた。

(このゲームの目的は何だ?)

それがチャレンジャーの疑問だった。
冒険家の彼にとって、謎の存在はまさに原動力である。

(面識もない他人を殺し合わせるだけなら目的も見えないが、
ああやって秘密裏に身内を送り込んで来るところを見ると
確実に何かがあるな・・・そして・・・)

チャレンジャーの推理は続く。

(おそらく連中の息のかかった者がまだ存在している・・・!)

52 :急襲、シザーマン ◆/Jk44dCVLM :03/07/05 00:33
瞬間、チャレンジャーは身を伏せていた。
頭の上を大バサミが掠める。

「キーヒヒヒヒィ!」

シザーマンだ。手には愛用の大バサミが握られている。

「・・・その武器が手元にあるのは偶然か?」
「キヒヒヒィ!」

チャレンジャーの問いには答えず、襲い掛かるシザーマン!

ガシャンッ。「キヒャァーッ!?」

と、突然シザーマンが悶え始めた。
誰かが投げつけたビンの中の液体が効いているようだ。
そのままシザーマンは逃げていった。

「大丈夫でしたか?」

呆然とするチャレンジャーの前に、一人の男が現れた。

「俺はシモン。シモン・ベルモント、ヴァンパイヤハンターです」

53 :忠告 ◆/Jk44dCVLM :03/07/05 00:34
「いや、どうも。助かったよ」
「まさか聖水が通じる相手がいると思いませんでしたよ」

シモンはそういうと聖水の入ったビンを見せた。

「なるほど、聖水か。あれは化け物ということかな?」
「違うと思います。邪悪に魅入られたのは間違いないでしょうが」
「君はこれからどうするんだ?」
「俺の相手はここにいる人達じゃありません」
「そうか。なら、忠告しておこう。敵を見誤るな。本当の敵を見つけるんだ」
「それはどういう意味ですか?」
「これ以上はまた会えた時にしよう。ありがとう、本当に助かったよ」

チャレンジャーはシモンに礼を言うと歩き出した。
敵の正体がわからない以上、一人で調査を続けた方がいい。

「まだ、これには気付かれたくないしな」

ブーツには彼の切り札が眠ったままだ。

【「チャレンジャー」 チャレンジャー トンファー、???所持 生存
「悪魔城ドラキュラ」 シモン 聖水所持 生存
「クロックタワー」 シザーマン 大バサミ所持 生存】

54 :イッツショータイム! ◆l5ZLAs/nd6 :03/07/08 01:59
リンクがフェアリーを拾って歩いていると、
例によって公衆電話が突然鳴りだした。

「あ〜、リンク君かぁ〜?」
たけしからの電話だ!
もしかしてお仕置きってか?何も悪いことしてないのに?
「まさかぁ〜。それより、使いの者を寄越したから、分校まできてくれるかぁ〜?」

・・・程なく、タイトーのロゴの入った車がリンクの目の前で止まり、
ヤクザ達が降りてきた。たけしの手下だ。
車で連れられ分校に着いたらフェアリーを渡せ、と言われた。
どうも召喚ミスで参加者リストにも載っていないフェアリーは
参加者ではないので保護して元の世界に送り返すことが決定したということだ。
以後、たけしの保護下にあるフェアリーを攻撃すると首輪爆破だそうだ。

・・・・引き替えに、たけしは3つのアイテムを出した。
このうちどれか1つを選んで持っていけと言うことらしい。

・人間を打って飛距離300メートルの謎の金属バット。
他の参加者をコレで打てば島外に吹っ飛ばし、首輪爆発させられるかも?
・花の形をした魔法のステッキ。
コレで魔法をかけられた相手は、攻撃力を大幅に失う(無力化までは無理)。
・赤白のツートンカラーのボール10個セット。
中にはモンスターが封じられていて、投げつけると飛び出し敵を攻撃する。
但し、モンスターは参加者ではなくアイテム扱いなので、攻撃を終えると
自動的に元の世界に送還される。どのモンスターがでるかは投げるまで判らない。

さて、どれを選んだらいいものか・・・まだ答えはでない。

【「ゼルダの冒険」リンク 生存 アイテム選択中】

55 :Who? ◆/Jk44dCVLM :03/07/09 22:12
「失敗した、と言いましたか?」

たけしの助手、まのやすひこは訊き返した。

「あ〜、面倒くさいんでレベル下げて放り込んでおいたんだがな・・・」

眠そうに答えるとたけしは茶をすすった。
リンクの去った後、分校で休憩しているところである。
事件がない限り、ずっと休憩のようなものなのだが。

「一体、何が問題なんですか?」
「ある男なんだがなぁ・・・さらって来たらあまりに強くて驚いたの何の。
で、調べてみたら今の名前ってのは全てが終わってから付けられたらしいんだなぁ」
「全てが終わった?」
「大魔王を倒してからそう呼ばれるようになったんだと」
「その状態で連れて来たら強いですね、桁外れに」
「まぁ、強制的にレベル下げたから今は呪文は使えないし体力も標準並みのはずだが」
「なら、問題ないんじゃないですか?」
「身に着いた戦闘技術までは奪えないだろう?」
「あっ」

やすひこはようやく納得した。

「そういうことですか・・・十分、桁外れであると・・・」
「まぁ、他より有利な存在であることは確かなんだなぁ」
「で、それは誰なんですか?」
「・・・」

茶を一口すすると、たけしはその男の名を口にした。

「そいつの名は―――――――」

56 :勇者、降臨(1) ◆/Jk44dCVLM :03/07/09 22:14
カインは自分の置かれている状況が信じられなかった。

事の起こりは数分前。
グラディウスで狩るべき相手を求め彷徨っていたカインは1人の騎士を見つけた。
背中に剣を背負っているようだ。
いや、あれは東洋の「カタナ」という武器だ。
「折れず、曲がらず」と絶賛されている切れ味鋭い剣の一種だ。
ただ・・・あれは通常のものより幅広で重そうだ。

「・・・ならば・・・」

音も立てず、カインは飛び掛った。

「うおっ!?」

その騎士・・・オルステッドは慌てて刀を抜く。
だが、この刀は普通のものと異なり、妙に重い。抜くのがワンテンポ遅れた。

「・・・ダメかっ!」

グラディウスがオルステッドの喉を捕らえようとした瞬間だった。

ガキィィィィッ!

カインの腕に鎖が巻き付いていた。

「早く逃げろ」

その鎖を投げた黒髪の男が静かに言った。

57 :勇者、降臨(2) ◆/Jk44dCVLM :03/07/09 22:15
「邪魔をするなっ!」

カインはグラディウスを持ち直すと黒髪の男に襲い掛かった。
神槍の刃が男を襲う。
だが、黒髪の男は紙一重で避けるとカインに蹴りを入れていた。

「くっ!」

怯むことなく攻めるカイン。
だが、その男は全ての攻撃を紙一重で避けてしまった。

「・・・これならどうだ!」

跳び上がるカイン。
だが、カインの必殺の一撃もまるで通じなかった。
それどころか――――――

「今のお前にこれは勿体無いな」

グラディウスを奪われてしまったのである。

「曇った心ではこれの力は引き出せない。怒りは刃を鈍らせる」
「貴様・・・貴様、何者だ!?」
「ロト、と呼ばれている。次会う時には目が覚めていることを祈っている」

ロトと名乗った黒髪の男はそのまま去っていった。
その男が伝説を作った男だとは、カインが知るはずもない。
カインは全身を震わせ悔しがることしか出来なかった。

【「ライブ・ア・ライブ」 オルステッド 同田貫所持、逃亡
「ファイナルファンタジー4」 カイン 生存
「ドラゴンクエスト3」 勇者ロト 鎖鎌、グラディウス所持 生存】

58 :ディースト ◆PzDeastE6E :03/07/09 22:42
えー、そいじゃ書いてみます。
なんかこうした方が良かったんじゃネーノ的な事があったら教えてくれると幸いdeath.High.

59 :リンクの決断 ◆PzDeastE6E :03/07/09 22:43
リンクは迷った。迷って迷って迷い抜いた。
ふと、一つの言葉を思い出した。
「じゃあ、ぼくと一緒に行こう。――大丈夫、仇は討ってあげるよ」
僕はフェアリーとそう約束したのだ。
自らの命の危機である事は間違いないが、自分から言ったことだ。やはり納得がいかない。
このままこのアイテムを受け取り、たとえ優勝・・・もしくは何らかの方法で逃げ果せたとしても、
いつまでもフェアリーの事が心に居座り続けるだろう。
命の危機だからこそ、悔いの残らない行動をしたい。
リンクの一大決心だった。
もしこの言葉がたけしの怒りに触れれば、即終焉だ。それでも言う。
「アイテムは要らない。だけどもし・・・この子が受け入れてくれるなら、これからも一緒に行動したい」
「そうかぁ〜・・・」
たけしは、さっきまでのリンクと同じように悩んでいる。
うん、と大きく頷いた後、こう言った。
「本人が希望するなら、それを尊重しようじゃないか。だがフェアリーが嫌がったなら予定通り帰す事にするからな〜」

そしてフェアリーに視線が向けられる。
と同時に、リンクの首の辺りに抱きついた。
「これで問題解決、ただ参加者として今更登録するのは面倒だし、アイテム的な扱いになるがそれでも良いかぁ?」



「よろしいのですか?」
リンクが見えなくなった後、黒服のヤクザが問う。
「"自主的に"残ってるんだから止める理由はないだろ〜?」
「それはそうですが・・・召喚ミスという理由なのでしょう?」
「だから"アイテム扱い"なんじゃないかぁ」

【「ゼルダの冒険」リンク ブーメラン/フェアリー所持 生存】

60 :イッツショータイム! ◆l5ZLAs/nd6 :03/07/10 02:03
・・・・このアイテム、行き場がなくなったな・・・

先ほどリンクに提示したアイテムを眺めながらたけしは考えていた。
めんどくさいから放出するか・・・

そう考えたたけしは、ヤクザに指示をして、3つの場所にアイテムを隠した。
今度はむき出しだ。誰が見つけるかは、運次第だ。
謎の金属バットは、野球少年が集っていたであろうグラウンドに。
花の形をしたステッキは、森のお花畑に。
そして、赤白のボールは、リュックに詰めて民家に。

・・・たけしは暇なのである。早く血が見たいだけなのである。
だから、気前よく武器を放出し、しむけんの参加希望を受け入れ、
そして敢闘精神の欠如した者の首輪を容赦なく爆破しているのだ。

しかし、動き出すのはまだ先。しばし眠ることにした・・・・
【「たけしの挑戦状」ビートたけし 仮眠中】

61 :In the dark ◆/Jk44dCVLM :03/07/10 22:11
暗い。ここはどこだ?
全く覚えがない気もするし、何度も見てきたような気もする。
暗いことは暗いが、真っ暗ではない。
わずかに光があるようだ。
前だ。前に光が見える。
ここは一体どこなのだろう?自分は何をしているのだろう?
何かやらねばならかったはずだが?
任務は何だ?何の途中だ?そもそもここはどこだ?
思い出せない、思い出せない、思い出せない・・・。

「・・・!?」
「・・・!」

声だ。前の光の方から声が聞こえる。
誰だ?いや、誰でもいい。教えてくれ。ここはどこだ?

「・・・」

声が遠ざかっていく。
待ってくれ。お願いだ、待ってくれ。ああ、なぜ声が出せない?
光が消えていく?違う。光が消えているんじゃない。
何かが閉じていこうとしている。何だ?
閉じているのは・・・壁?壁そのものが閉じている!
行かなければ。このままでは閉じ込められる。行かなければ。
足が動かない?なぜだ?足が、壁の中に埋もれている?
足だけじゃない、腕が、身体が、埋もれていく!
誰か!誰か!誰か・・・

62 :Awaking ◆/Jk44dCVLM :03/07/10 22:12
「生命ノ安全ヲ確認。維持装置解除」プシューッ!

気が付くと、彼女は暗い穴の中に倒れていた。

「・・・今のは夢か・・・」

ここは洞窟ではないようだ。誰かが掘ったトンネルのようだ。
なぜこうなったのか、記憶を辿ってみる。

突然の睡眠ガス。
謎の島。
教師と名乗る男。
殺し合いという名のゲーム。
ヘルメットの男と縞のマントの男。
穴。
迫る・・・壁?

「・・・・・・っ!」

全てを思い出した。あれは夢じゃなかった。殺されかけたのだ。生き埋めという残酷な方法で。
スーツの生命維持装置がなかったら本当に死んでいた。彼女はその恐怖に震え上がった。
殺さなければ殺される。一瞬たりとも甘さを見せたら殺されてしまう!
かつて戦ったあの宇宙生物のように、徹底的に殺し尽くさねば!

「全て・・・殺す、殺す、殺す、殺す、殺す・・・!」

彼女――――サムスは暗いトンネルの中を歩き出した。

63 :知らぬが仏 ◆/Jk44dCVLM :03/07/10 22:13
「相棒」
「何だい、ボンちゃん」

相変わらずトンネルを掘りながら移動中のディグダグとボンバーマンである。
もう「ボンちゃん」と呼ばれることには諦めのついたボンバーマンだった。

「さっきのボールは放っておいて良かったのか?」
「あの玉っころかー。何だかわかんないけど、地底は変なモンが多いからなぁ。
いちいち気にしてたらやってられないよー」
「そんなものなのか、穴掘り人ってのは」

ボンバーマンのいうボールは、正確には何だかわかっていなかった。
ただ、トンネルを掘っていたら突然出てきたのだ。
突っついても何の反応もないのでそのまま捨ててきたのである。

「それよりさー、眠くない?俺ちょっと眠たいんだよなー」
「俺はロボットだから眠くはならないな」
「何だよ、つまんねーの」
「ここで寝ればいい。寝てる間に爆破したりはしないさ」
「マジ頼むよ?寝てる間に死んじゃったなんて洒落にならないからさ」
「お前にはまだまだ世話になりそうだからな。きっちり見張っておいてやる」
「そっか、じゃ、よろしくー」

そういうとディグダグは寝袋を広げ始めた。
1人の狩人を目覚めさせていたなどとは、知る由もない。

【「メトロイド」 サムス・アラン 死亡→蘇生
「ディグダグ」 ディグダグ 生存、「ボンバーマン」 ボンバーマン 生存】

64 :目指すべきもの・・・ ◆dxXqzZbxPY :03/07/15 10:07
追われている・・・
明らかに自分に対して向けられている殺気に
アリーナは辺りを見回した。
しかし、それがどこから向けられているものなのかわからない……
「クリフト、ブライ・・・私、どうすればいいの・・・」
彼女は今、激しい焦燥感に苛まされていた。
最強の格闘家を目指していたアリーナにとって、
先ほどの胴着の男・リュウとの出会いは、自らの指針となりうるものだった。
しかし、その男も銃弾の前には無力だった……
「ねぇ、私・・・どうしたらいいの・・・」
無気力に歩くアリーナの顔には
いつもの明るい笑顔はない・・・・・・



65 :山崎 渉:03/07/15 10:11

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄

66 :呼吸を読むんだ! ◆dxXqzZbxPY :03/07/15 11:25
彼女に向けられた殺気はしだいに、近づきつつあった。
なるべく争いは避けたかったアリーナはできるだけ気配を殺して
木々のあいだをジグザグに歩いたりしていたのだが
その殺気の主はまっすぐにアリーナを捉えていた。
「撒けない・・・か・・・」
逃げる事を諦めた彼女は森を抜け、硬い地面の上で立ち止まった。
アリーナが立ち止まったのに気付かないのか、
そいつは気配を消すどころか森の中から勢いよく飛び出してきた!!

「キヒヒヒヒ!」

それは大きなハサミをもった不気味な男だった。
硫酸でも浴びたのだろうか?顔半分が焼け爛れている…

間合いを取りながら身構えたアリーナに対し、
シザーマンは大バサミを広げながら、アリーナ目掛けて突進してきた!

その一撃を大きく飛び上がりかわすと、呼吸を整えて構えを解いた。
(呼吸を読むんだ。呼吸を読み取れば隙が見える。)
あの男の声が頭の中で繰り返される・・・
アリーナが観念したと思ったのか、改めて突進をするシザーマン!

そして!!
それは一瞬だった・・・。


67 :笑顔! ◆dxXqzZbxPY :03/07/15 11:26
アリーナの飛び上がりながらのケリがシザーマンの顎に見事にヒットしていた。
「ギィシャァ!」
無様に吹き飛び、シザーマンは動かなくなった・・・

「私・・・今、呼吸を読んだ・・・?」
今までにない自分の動きに驚きを隠せなかった。
ディパックに入ったボウガンを見つめ、フッとため息を漏らす・・・
(どうやら、あなたに助けられたみたいね・・・)

シザーマンの持っていた大バサミを森の中に隠し、
さらにシザーマンのポケットに入っていたトランシーバーのようなものを
手にとると
その場を立ち去った・・・

「クリフト、ブライ!もっともっと強くなって、かならず帰るからね!!」
今、彼女の顔には少しだが笑顔がもどっていた・・・

【「ドラゴンクエスト4」アリーナ生存、鉄の爪・ボウガン・探知機(使い方がわからない)所持
「クロックタワー」シザーマン生存(気絶中)所持品なし】


68 :尋ね人 ◆/Jk44dCVLM :03/07/16 00:31
「おう、おっさん」

声のした方を見上げると、木の上に妙な生物がいた。

「おっさんとはワシのことか?」
「他に誰かいるか、ここに?」
「ふん。で、何用だ?」
「ヒゲの中年を探してる。どこに行ったか知らねぇか?」
「・・・ワシに喧嘩を売っているのか?」

アーサーは木の上にいる青い生物を睨み付けた。
全身を針のような毛で覆われた、目つきの鋭い生物だ。

「・・・何だ。よく見りゃそっちもヒゲの中年かよ」
「やかましい!好きで老けてる訳じゃないわい!」
「とりあえず質問に答えろ。チョビヒゲで中年太りしたおっさんだ」
「そんなヤツ知るか!降りて来い、この無礼者がー!」
「知らないか・・・しょうがねぇな」

その生物―――――ソニックはため息をついた。

「悪かったな・・・侘びと言っちゃ何だが、苦しめずに殺ってやらぁ」

69 :音速の復讐鬼 ◆/Jk44dCVLM :03/07/16 00:32
「・・・何?」

アーサーが問い返した時、ソニックは既に跳んでいた。
空中で全身を丸め、回転しながらアーサーに突進する。
次の瞬間、その身を弾丸と化したソニックはアーサーの胸を貫いていた。
そのまま、振り返ることなくさらなる獲物を求めて走っていく。

「あのヒゲ野郎をブッ潰すチャンスなんてそうそうねぇからな・・・」

ソニックはあの赤い作業服の配管工のことを考えていた。
常にゲーム界のトップに立ち続けたあの中年のことを。

「アイツのせいで俺はゲーム界のトップに立ち損ねたんだ・・・
絶対に楽には死なせねぇからな・・・他の邪魔するやつらも同罪だ、
この際、徹底的に潰してもう一度ゲーム界で名乗りを上げてやる!
これは神が与えてくれた復讐のチャンスだ!」

ソニックは走り続ける。

70 :毎度の事ながら ◆/Jk44dCVLM :03/07/16 00:33
「・・・行ったようだな」

アーサーは立ち上がった。
ソニックが激突する瞬間、鎧を脱ぎ捨てて身を伏せていたのだ。
昔からの特技である。
悪魔たちの攻撃が当たりそうになったら鎧だけを残して逃げ、
勝ったと勘違いした悪魔に反撃する。
得意のパターンだったのだが、今回は敵に逃げられてしまった。
逃げたと言うより、気付かずに去ったというべきか。

「しかし、ワシはここでもパンツ一枚なのか・・・ックシュン!」

無事帰れたら鎧の下はもう少し服を着込んでおこうと思うアーサーだった。
パンツ一枚では、さすがに寒い。

【「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」ソニック生存、「魔界村」アーサー生存】


71 :怯え・・・ ◆dxXqzZbxPY :03/07/16 12:56
――ガサガサッ――
『ドンっ!!』

森の中を歩いていたロックマンに突然誰かがぶつかった。
「うわぁ?!」
あまりにも突然の出来事だった為、いきなり飛び出してきたモノに
とっさにロックバスターを向けて、身構える。
そこにいたのは、少年だった・・・・・・
ほっとしたロックマンは少年に声をかけた。
「びっくりしたよ。大丈夫かい?」
・・・・・・・・・
しかし、少年の目はまっすぐにロックマンの右手に注がれていた。
その目は恐怖におびえている。
「僕…僕…なにもしていない!!」
少年は両手をロックマンの方に向けながら大声で叫んだ。
そのとたん!!





72 :出会い? ◆dxXqzZbxPY :03/07/16 14:07

『ゴオォォゥ!!』

すさまじい衝撃波がロックマンを襲った!!
「なっ!?」
あまりにも突然の事に受身も取れずに後ろの木に叩き付けられる。
衝撃はすぐに収まったが、その少年はそのまま駆け出して行ってしまった。
「待って!!」
ロックマンは痛む背中を抑えながら必死に叫んだが、少年には届かなかった…
「あんな少年まで参加させられているなんて・・・」
ロックマンはこのゲームの非道さを改めて噛締めた。
「しかし今の力は一体何なんだ・・・」

――タンタンタンッ――

ロックマンが物思いに耽っていると
少年が走っていった方から自分のロックバスターに似た音が響いた。
(他にも誰かいる?今の少年が狙われたのか?)

ロックマンは少年が走っていった方へ思わず駆け出していた・・・
「無事であってくれ・・・」

【「ロックマン」ロックマン・生存(ラッシュコイル所持)
 「MOTHER2」ネス・生存(?)壊れたバット所持】



73 :名無し草:03/07/19 05:29
バルガス

74 :破壊の痕 ◆/Jk44dCVLM :03/07/20 22:14
少年を探し、森の奥へ向うロックマン。
少年の向っていったと思われるあたりを走っていく。

「これは一体?」

周辺の木が傷ついている。
何かを思い切りぶつけたような痕だ。
先ほどの少年の衝撃波だろうか。
しかも、奥へ進めば進むほど痕跡が増え、破壊の痕が大きくなっている。

「何が起きてる?あの少年は一体・・・あ!?」

ロックマンは立ち止まった。
そこにあったのは――――――巨大なクレーターのような穴。
その穴を中心に、周りの木も放射状になぎ倒されている。
人の気配はまったく感じられない。

「これは・・・血だ・・・」

ロボットであるロックマンは現場周辺の血痕を見つけることが出来た。
これがその少年のものであるかどうかはわからない。
これをやったのはあの少年と見ていいだろう。
誰かに襲われ、戦った結果、この破壊に至ったのか。
ロックマンは引き続き、少年を探すことにした。

【「ロックマン」ロックマン ラッシュコイル所持 生存】

75 :3人目 ◆/Jk44dCVLM :03/07/20 22:15
「あらあら。こんなところで寝てるなんてみっともない・・・」

アリーナがシザーマンを蹴り倒してからしばらく経った後の事だ。
その人物は気絶しているシザーマンを見下ろしていた。
手にはシザーマン愛用の大バサミが光っている。

「ふふふ・・・自分の獲物で切り裂かれるってどんな気分かしら?」

微笑むと、大バサミを首にピタピタと触れさせる。

「・・・フン、これじゃ面白くも何ともないわ・・・いい加減に起きなさい!」

大バサミを首から離すと、水筒の水を浴びせた。

「・・・ギ?」
「失態続きのようね。出来が悪い子には先生怒っちゃうって言ってたわよ」
「ギギィ・・・」
「休み時間はおしまいよ。いってらっしゃい、私もそろそろ仕事に戻るわ」

大バサミをシザーマンに渡すとその女は歩き出した。

「あら、いけない。これは仕事じゃなくて授業だったかしら?」

【「クロックタワー」 シザーマン 大バサミ所持 生存、謎の女 所持品不明 生存】

76 :あるるん ◆QwNquK.kAA :03/07/22 22:05
訳が…解らなかった…

本来なら「銀河縦断コンサートツアー」の次の会場へと向かうべく
超光速旅客機のシートで仮眠を取っていたはずなだが…

どうしたら…よいのだろうか…

彼女は一人、着のみ着のまま デイバッグ1つを抱え、密林の中を歩いていた。

いきなり歪む空間、目の前には好色そうな中年男、
デイバッグ1つを手渡され、「ゲーム」とかいうものに放り込まれたのだった。

「よくわかんないケド、これって何かのゲームなんだよね」

能天気に言い放った彼女の名は『神楽坂ユナ』
アイドルにして光の救世主…宇宙最強の“お嬢様”

【「銀河お嬢様伝説ユナ」神楽坂ユナ 参加 】


77 :あるるん ◆QwNquK.kAA :03/07/22 22:09
あてもなく森の中をうろつくユナ…分校を出てから、まだ誰とも出会ってはいない
「あーなんか、さみしくなってきちゃったよぉ」
他人に出会えば どのような事になるかは、まったく考えていない
まったくをもってお気楽極楽なノーテンキ娘である
「あ、そーだそーだ いちおーアイテムとか貰ったんだっけ…」
ユナが支給されたディバッグの口をあけると…
 − しゅぱっ −
 何かが勢い良く飛び出した。思わず尻餅をついてしまう
「あたたた…いったい何なのよ…」
その飛び出した“何か”は、一旦空高く舞い上がったか思うと目の前についと下りて来た
あっけにとられたユナの目の前で、その小さな青い影は一気にまくしたてた
「いったいどーしたって言うんですかっ! いきなり空間が歪んだかと思えば狭いところ押し込められて…イタズラにも程がありますよ!第一、ツアーはどーなるんですか……」
目の前にホバリングした状態で、延々と早口でまくしたてる、体長20cm ほどの青い妖精型のロボット…「エルナー」をユナの両手がわしっと掴んだ。
「ヘ〜え、アタシのアイテムってエルナーだったんだ
 どーせだったらエリナ(※1)かジーナ(※2)だったらよかったのに…(※3)」」
「なに言ってるんですっ 私はライト・マトリクス“英知のエルナー”
 あなたのマネージャーでもあるんです」
少なくとも「さみしい思い」だけはしなくてすみそうだった。

〔解説〕
※1 紫色の等身大アンドロイド、通称「空のエリナ」変形しユナと合体することで「フライトフォーム」になる
※2 エリナと同タイプ、通称「大地のジーナ」色は緑変形・合体で「ランドフォーム」になる ちなみに、赤い「海のマリナ」という水中担当もいる
※3 ユナ御付の4体のマトリクス(アンドロイド)の内、エルナーだけが戦闘能力を持たず  また、ユナとの合体能力も持たない

【「銀河お嬢様伝説ユナ」神楽坂ユナ アイテム「エルナー」入手 】

78 :ビュウの戸惑い ◆/Jk44dCVLM :03/07/24 23:43
「何があったっていうんだ・・・」

ビュウは自分のいる場所の状況が掴めなかった。
無数の穴。そして誰かに殺された後に爆弾で頭を飛ばされたのだろう、
見たことのない衣装を着た首のない男の死体。
ここはソニックが検非違使を葬った場所なのだが、
ビュウがそんなことを知るはずもない。

「困ったな・・・」

ジッとしていたらまずいのは判るのだが、
かと言って見も知らぬ相手と戦うのも気が進まない。
戦いになればそれなりに自信はあるが。

「やるしかないのかなぁ・・・やらないとこっちがこの男みたいになるらしいし・・・」

ビュウが覚悟を決めなきゃな、と思ったその時。

「・・・その方・・・」

79 :仇敵を探して ◆/Jk44dCVLM :03/07/24 23:45
彼にとってこの島がどこかなんてどうでもよかった。
自分はただ、一族を滅ぼした仇を討ちたいだけだ。
だから、謎の兵士たちに囲まれ、
「仇のいる場所に連れて行ってやる」と言われた時は
迷わず付いて行く事を選んだ。
「睡眠ガスを使わなくて済んだな」とか
「第一、あれには効かないんじゃないか?人間じゃないんだろ?」とか
気になる声はあったが。
その後、この島で首輪を付けられ、荷物を渡され、
「この建物の外で遭う相手は全てあの男の一族だ」と
教えられて開放されたのである。
しかし、ずっと探しているのだがなかなか見つからない。
卑怯なあの一族のこと、騙し討ちでも狙っているのだろう。

「・・・ぬ?」

彼は足を止めた。人の気配がする。
どうやら誰かいるようだ。しかし、あの一族と同じ気を感じない。
あの一族なら、気でわかる。
彼は、その人物に声をかけることにした。

「・・・その方・・・」

80 :UNLUCKY? ◆/Jk44dCVLM :03/07/24 23:46
ビュウは驚いて振り向いた。
その男は何の気配も感じさせずに背後に立っていたのだ。

「その方・・・どこの者か・・・?」
「はっ?」

ビュウはわけが分からず、間の抜けた声を出した。

「・・・!・・・その死体・・・お主が斬ったのか?」
「え?い、いや、俺が来たときは既にこうで・・・」
「この衣装・・・都の者か・・・彼奴らの仕業か・・・」
「えっと、あの、先ほどから一体何を・・・?」
「お主はこの都の者を守ろうとしてくれたのだな・・・」
「え?いや、そうじゃなくて、たまたまここに着いただけで・・・」
「見ればお主も武士のようだの。この者の仇、そして我が一門の仇、共に討とうではないか」

ビュウの話は一切聞かず、その男は喋り続けた。

「拙者の名は平景清。源氏を討つために黄泉から舞い戻りし者」
「え、えーっと、俺はビュウ。何か分からないけど、よろしく???」

おそらく今日は厄日だ、とビュウは思った。

【「バハムートラグーン」 ビュウ 生存、「源平討魔伝」 平景清 生存】

81 :茶飲み話 ◆/Jk44dCVLM :03/07/24 23:47
「そう言えば、今回の参加者に変なのがいましたね」

分校の職員室ではたけしと助手のやすひこの茶飲み話が続いていた。

「あぁん?」
「ほら、抵抗もせずについて来たのが一人いるって」
「あぁ〜、平景清のことか。ありゃ迎えに行った部隊が気を利かせたらしい」
「へぇ?」
「仇に逢わせてやる、と言って連れて来たんだと」
「頭使ったんですね」
「一度死んでるようなやつだからな、ガスで眠るか分からないんで試したそうだ」
「ついでに、こっちに引き込めばよかったんじゃないですか?」
「バカ野郎!」

突然たけしは叫んだ。

「・・・俺はオカルトが苦手なんだよ」

そういうとたけしは茶を啜った。いい加減、飲みすぎだ。

(でも、シザーマンはオカルトじゃないんですか・・・)

やすひこは訊かないでおくことにした。

82 :ハンティング ◆dxXqzZbxPY :03/07/25 10:37
クレーターの中心部。
その一番窪んでいる部分がゆっくりともりあがり始めた。
しばらくするとその中心部から丸いボールのようなものが飛び出し
光り輝きながら人の形をかたどる。
(一体何が起こった・・・?)
彼女、サムスは何が起こったのかわからなかった。

数刻前の出来事である・・・

少し離れた所で、人の争うような音が聞こえ
そこから足音が彼女の方に近づいてきた。
(獲物だ・・・!)
サムスは音もなく木の上に飛び乗り気配のする方向に照準を合わせる。

そこに現れたのは赤い帽子を被った少年だった・・・



83 :見えざる力 ◆dxXqzZbxPY :03/07/25 11:07
―油断は死を招く・・・

今までの任務でもそうだったが、彼女がこの島に来て一番に思った事である。
(せめて苦しまないように一撃で仕留めてやろう・・・)
そして、彼女のサイコガンが火を噴いた!

しかし、そのビームはサムスの思う通りにはならなかった・・・

「!!?」
彼女は目の前の現象が信じられなかった。
少年の頭を撃ち抜くべく放たれたビームはその目前で四散した!
(何かの力場に守られているのか・・・?)
しかしその状況を確認する間もなく思いがけない反撃が来た。
見えない力が彼女を軽々と吹き飛ばす!
そして彼女もさきほどのロックマンのように受身も取れずに木に叩き付けられる!
「あうっ!!」
なんとか立ち上がった彼女の左手はスーツが破け赤い血が流れていた・・・







84 :敗北 ◆dxXqzZbxPY :03/07/25 11:27
無差別に放たれる衝撃波を
痛みをこらえながらもボールになりころがりながらかわした。

しかし・・・・・・
不幸にも彼女がころがった先にその少年も走りこんでいた。


突然目の前に現れた丸い物体に怯えと恐怖感を表したネスは
肥大する力をボール一点に集中させる!!

そして・・・
避ける間もなくサムスは地面に叩き付けられていた・・・

一瞬ブラックアウトする意識・・・
意識が戻った時には最初の恐怖を思い出させるような
真っ暗な土の中だった・・・

彼女はまたも絶望を感じたが
幸いにもあまり硬くない地面だった為自力でも上がれそうだった。



85 :手負いの虎 ◆dxXqzZbxPY :03/07/25 11:40
(一体何が起こった・・・?)
一連の出来事を思い出してみてもわからなかった・・・
しかし・・・これだけはわかっていた。
―二度も獲物を取り逃がした・・・―
そして左手は動きそうになかった。

彼女の心は屈辱感で一杯だった。

(赤い帽子の少年・・・かならず仕留める!!)

まるで行き先がわかっているかのようにネスとロックマンの進んだ方向へと
歩き始めた・・・
憎悪を胸に秘めながら・・・

少年と少年ロボットはそのことを知らない・・・

86 :Blue Killer ◆/Jk44dCVLM :03/07/27 22:11
ソニックは快調に走り続けていた。

「ヒゲ野郎には逃げられてるが、とりあえず二人殺ってるからな・・・
ま、絶好調って言っていいよな・・・」

その内の一人は生きてることなど知らないソニックである。

「お次は・・・ヘヘッ、獲物を見つけたぜ!」

前方を歩いてる暑苦しそうな白い服の男。若者のようだ。

「行っくぜ〜・・・くたばりやがれっ!!」

身体を丸めると、さらに加速して突っ込んでいく。
その身を蒼い弾丸と化し、相手を貫くのだ。
今までの二人と同じように。

ギュルルルルゥゥゥッ!!


87 :ドッジボール世界一 ◆/Jk44dCVLM :03/07/27 22:13
弾丸と化したソニックが白い服の男に迫る。
と、その音に気付いた男が振り返った。
今更気付いても無駄なことだとソニックは思った。
ソニックのスピードなら、相手がどこに動いても確実に捕えられる。
だが、男はソニックの予想外の動きをしたのだ。
両足を踏ん張ると、両手を前に突き出したのである。

ズギャァァァァァッ!!

信じられないことに、その男は突進してきたソニックを受け止めたのだ。
まともに当たれば岩をも砕くソニックの突進をだ。
さらに、男はソニックをそのままブン投げた!!

「ぐああああっ!何だ、この回転はっ!?」

丸くなっていたソニックの身体が回転をかけられて変形していく。
もう、自分の力では制御できない。

「何だった、ありゃ・・・ドッジボールやっといてよかったぜ」

投げ返した白い服の男、くにおは自慢の長ランが汚れないか心配だった。

88 :RICHT ARM OF GIANT ◆/Jk44dCVLM :03/07/27 22:14
くにお必殺のナッツシュートで投げられたソニック。
もはや何かにぶつかる以外、止まる方法は存在していなかった。
と、前方に何かが見えてきた。

(あれは・・・人かっ!?助かる!?いや、このパワーじゃ無事にはすまない!?)

ダメだ。このままぶつかればこちらも怪我する。
いや、このムチャクチャな勢いでは死ぬかもしれない。
だが――――――――ソニックにはまだ運が残っていたようだ。

バシィィィィッ!!

なんと、その人物は片手で止めてしまったのである。
何事もなかったようにソニックを放り捨てるその巨漢。
その右腕は生身ではなく、巨大な機械の腕だった。

「何だ、この@$%#野郎は?」

その巨漢は不思議そうにソニックを見つめながら言った。

「へ、へへ・・・助かったぜ」
「この右腕で潰されたくなきゃ、とっとと失せろ。俺は今機嫌が悪いんだ」
「・・・そうさせてもらうぜ。あばよ、助かったぜ」
「・・・フン・・・しかし、タバコまで取り上げなくてもいいだろうが、@$%#野郎め・・・」

ソニックが去っていくのを見送ったシェーファーは、
諦めきれずにもう一度デイパックの中にタバコがないか確かめることにした。

【「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」 ソニック 生存、「熱血硬派くにおくん」くにお 生存
「エイリアン VS プレデター」 ダッチ・シェーファー 生存】

89 :電子妖精、悩む ◆QwNquK.kAA :03/07/28 22:40
「・・・と、いう訳なんですね。」
エルナーは、現在に至るまでの経緯(いきさつ)をやっと理解した
ユナの大ボケ・断片的かつ いい加減な状況説明から、正しい状況を推測するのは
「“英知の”エルナー」であっても困難を極める行為だった。

「これ、ゲームなんだよね て、ゆーと 優勝しちゃったら賞品とか出るのかな」

・・・ダメだ、この娘はほとんど分かっていない・・・
エルナーは もし、自分にできるのなら、
肩をすくめ ため息をついてやりたいところだった。


エルナーには、手も足も元から付いていない
あるのは頭部・ボディ・羽 それだけです

90 :「迷い」 ◆QwNquK.kAA :03/07/28 22:41
「さてと、次のターゲットは…」
不意に切られた通信に状況はつかみきれていないが、
実戦となれば任務を遂行する以外には道は無い
物陰に身を隠しつつ、確実に一人ずつ暗殺してゆく・・・それが彼のスタイル
正面切って派手にやりあうのは、何処ぞのヒーローさんにでも任せておけばいい
木に登り、視界を確保しつつ自分の身は隠蔽する
・・・見つけた、次なるターゲット
何の警戒も無く、独り言をつぶやきながら歩く金髪の女
あの無防備さと派手な服装からして、ここで生き残るの困難
ならばせめて、苦しむ前に仕留めてやろう・・・
スネークは、自分の葛藤した精神を説得するべく ベレッタの銃口を持ち上げた


91 :「光、堕つ…?」 ◆QwNquK.kAA :03/07/28 22:42
「・・・ったく、少しは自分の置かれた状況ってモンを理解して欲しいですね」

腹を立てたエルナーは、せわしなくユナの周りを飛び回る

「だいじょーぶだって、出合ったらバトルして先へ進む・・・
 今でだって同じ運びだったじゃない」

「確かに1作目2作目はそうでし・・・って、そういう事を言って・・・あぶないっ!」

 − ターン・・・ −

一発の銃声と共に、一人の少女が地に倒れた・・・


92 :「続く葛藤」 ◆QwNquK.kAA :03/07/28 22:43
「・・・悪く思わないでくれ」
木の上から降りると一人スネークはつぶやいた
ミッションとはいえ無抵抗の民間人を殺めてしまったのだから心中穏やかなはずもない
いつもなら、すぐにでも移動を開始するのだが 
がらにもなく再度ターゲットを確認しようと近づいていった・・・もちろん隠蔽しつつの移動だ

ターゲットまで、距離およそ100m といった所であろうか
「あたた・・・いきなりなによぉ」
倒れていた少女が、急に身を起こした
ばかな、直撃のはずと驚愕しものの、良く見ると少女には出血の一つも無い
念のため、その位置で観察を続ける、まだ気づかれては無いようだ。

「あたた じゃないでしょ! 狙撃されたのよ ソ・ゲ・キ」
「だからって、いきなりオデコに体当たりする事無いじゃないの」
「だーかーらー、それは緊急措置で・・・ってそれどころじゃないでしょ!」

ぎゃーぎゃーと五月蝿いとは思いつつ、カラクリは読めた
この小さなロボットが とっさに体当たりして少女を銃弾から守ったのだ
少女の…人並みはずれて長く多い頭髪に、シルエットの認識を狂わされのも一因であると見た
理由さえ分かれば恐れるに足りない、再度仕留めれば良いだけの事
スネークは動きを止め、チャンスを待った。


93 :「光、再起動」 ◆QwNquK.kAA :03/07/28 22:44
「そうだよね、あえてゲームオーバーなってあげる事なんて無いよね」
「だーかーらー、いつまでアナタはそう脳天気なんですかっ」

その時、ユナの目の前に、一房の髪の毛の束が落ちてきた
「…これって、ひょっとして…」
ひょっとしなくても、先ほどの銃弾で断ち切られたユナ本人の髪である
「あぅ・・・オトメの命を〜… チェンジ!!ライトスーツ!!!」
「やっとやる気になってくれた…理由はともあれ…」

次の瞬間、まばゆいばかりの光がユナの体内から迸り、
体の要所要所にプロテクターを形成してゆく
その際、ちょっとだけ媚びたポーズをとるのは、お約束のサービスってやつだ。

光の奔流が収まると、そこには“光の救世主”の証、ライトスーツを身に纏ったユナが立っていた

ライトスーツ…それは“光”の属性を持つ者の心の内の光より形成される服
頭部や上腕部・大腿部に露出こそあるものの 宇宙空間の活動も可能、
単身宇宙戦艦との交戦をも可能にする、究極の鎧

【「銀河お嬢様伝説ユナ」ユナ ライトスーツ装着/エルナー所持 生存】
【「メタルギア」ソリッド・スネーク ハンドガン/ダンボール/プラスチック爆弾所持 今の所生存】


94 :名無し草:03/07/29 14:22
                             

95 :光を覆うもの ◆/Jk44dCVLM :03/07/29 22:35
(・・・まずい!)

本能的に危機を感じたスネークはダンボールを被って伏せていた。
距離があったのが幸いしていた。

「・・・で、エルナー」
「何ですか?」
「敵はどっち?」
「えー!?」

そう、意気込んで変身しておきながらユナはスネークを発見できていなかったのだ。
さらに、スネークには幸運な、ユナには不運な事態が迫っていた。

「な、何を言ってるんですか!あっちですよ、あっち・・・って、聞いてますかー!?」
「いたー!あいつねー!」
「・・・え!?そっちじゃ・・・わあああ!?」

ユナとエルナーの視線の先にいたのは―――――――重武装した志村けんだ。

「許さないんだからー!」
「死ぃねやあぁぁぁぁ!!」

戦闘が始まろうとした瞬間。エルナーはユナに起きている異変に気が付いた。

「・・・!?ダメですー!」

志村がトリガーを引いた――――。

96 :光を守る影 ◆/Jk44dCVLM :03/07/29 22:36
「・・・伏せろ!」

その声が響いたのは、エルナーが叫び、志村がトリガーを引くのとほぼ同時だった。

「!?」

次の瞬間、ユナは何かに突き飛ばされ、倒れ伏していた。
その上を無数の弾丸が掠め、後方にグレネード弾が着弾し爆炎を上げた。

「逃げろ!お前達では無理だ!」

謎の声の主がユナ達に叫ぶ。声はするのだが、まったく姿は見えなかった。
四方八方から響いているように聞こえ、大体の位置すらわからない。

「逃げましょう!今のアナタでは無理ですっ!」
「何で!?」
「いいから早く!」

エルナーがユナを走らせる。
当然、志村がそれを放っておくわけがない。
もう一度、狙いを付けようとした。

「止めておけ・・・戦場に咲く可憐な華、手折るには少々早過ぎる・・・貴様は俺が相手しよう」

97 :影に生きる光 ◆/Jk44dCVLM :03/07/29 22:39
未だに姿を見せることなく、声は響いてくる。

「だ、誰だチミはぁぁっ!」
「俺が誰かなど、貴様が知る必要はない・・・退け。今なら、危害は加えん」
「ふざけるなぁぁっ!」
「それが、貴様の意思なのだな?」

声が止んだ。静寂。

グッ!「ひぃぃぃっ!」

志村の情けない悲鳴が響いた。
一瞬だが、首を掴まれたのだ。もちろん、姿は見えなかった。

「この意味が分かるな?俺はいつでも貴様を殺せる。所詮貴様は素人だ」
「・・・ひぃぃぃぃっ!」
「武器があれば強いと思っていたか。最悪の勘違いだ」

喋り終わる前に、志村は走り出していた。
自分が殺される覚悟など出来ていないのだ。
志村が逃げるのを見届けると、闇から忍び装束の男が溶け出してきた。

「あの娘も助かったようだな・・・俺も甘いな、ここは戦場だと言うのに」

次は、こうはいかないだろう。リュウ・ハヤブサはそう思うと再び闇に消えた。

98 :危機去った後 ◆/Jk44dCVLM :03/07/29 22:40
「ねぇ、エルナー!何で戦っちゃダメなのよー!?」

しばらく走った後、ユナは息を落ち着かせながらエルナーを問い詰めていた。

「おかしいんですよ!ライトスーツのエネルギーが明らかに弱いんです!」
「へ?」
「感じないんですか?普段の十分の一も出ていないですよ!」
「そう言えば、先生って人が『防具は程々の力しかありませんから』って言ってたよーな」
「そういう大事なことは忘れちゃダメでしょー!!」

エルナーはあきれ返って叫んでいた。
しかし、エルナーも一つ忘れていることがあった。



「・・・何だったんだ、あれは・・・」

ダンボールに隠れたものの、そのまま放置されていたソリッド・スネーク。
こんな情けない姿は絶対に報告できないな、と思うのだった。

【「銀河お嬢様伝説ユナ」ユナ ライトスーツ装着/エルナー所持 生存、
「メタルギア」ソリッド・スネーク ハンドガン/ダンボール/プラスチック爆弾所持 生存、
「加トちゃんケンちゃん」志村けん 生存、
「忍者龍剣伝」 リュウ・ハヤブサ 生存】

99 :「光、再起動」 ◆QwNquK.kAA :03/07/31 23:23
シモンは、苦戦していた、
相手は徒手空拳、寸鉄すら帯びていない武闘家だ
ムチと言う武器のリーチの分、圧倒的にこちらが有利なはずなのだが、この相手は違った。
攻撃の合間には蹴りが飛び、こちらが撃ちこんでも突き返しがくる
ひとたび宙に舞えば、地に着く前に5発から10発は攻撃が来る…とにかく常識外れに手数が多いのだ
「あまいぜっ!必殺!風神脚っ!」
どうやっているのか判らない足の運びで、突進しながらの蹴りの乱舞がシモンを襲う
「く…ううっ」
たまらずガードを固めたその瞬間、天地が逆転した
「てぇいっ!スクリューイズナ落としィィィっ!!」
男は無数の蹴りから常識では不可能な動きでシモンの体を抱え込むと天高く舞い上がり、そのまままっ逆さまに…
しかもキリモミ状に捻りを加えて地面に叩きつけた
これにはさすがに歴戦の戦士であるシモンも、立ち上がる事ができなかった。
かろうじて意識を失わずにいるのがやっとだった…
「オレの…負けだ……とどめを刺すがいい・・・」
目の前に仁王立ちする青い道着の男は言った
「とどめなんかいらねーんだよ・・・
さぁ、今すぐここで『私は宇宙一強いショウ様に負けました』と土下座しろっ」
「・・・・・へ?」
言われるままにすると、男は満足げに立ち去ろうとしていた
「オレはな、ココに来れば強い奴と戦えるってんで、この任務うけたんだ
 確か、ハチマキ白道着のつええ格闘家が来てるって聞いたんだがな」

…彼は、その男…リュウが既にリタイアしている事を知らない…

【「バトルマスター」ショウ(翔) 生存】
【「悪魔城ドラキュラ」 シモン 聖水所持 生存】


100 :山崎 渉:03/08/02 02:54
(^^)

101 :イッツショータイム! ◆l5ZLAs/nd6 :03/08/02 21:10
・・・スネークは誰もいなくなった後、周囲をみまわした。

ディパックが1個、残されていた。しむけんの持っていた3つの内の一つだった。
中には食料が満載だった。10日分はあるだろう。支給されたパン1個では幾ばくも保たない。
有り難くそのディパックを手に取り、潜伏を続けるのだった。
その食料が、たっぷりのシアン化カリウムで味付けされた
特別製であるとも知らずに・・・・・・。

そして、その一つを口にした。一口飲み込むと、
食べたモノを全て吐き出し、顔に斑点が出来、血を吐いたかと思うとそのまま沈黙した。
・・・・・・傍らにディパック2つと段ボールを残して。

まさか、コレがしむけんの攻撃の本命だったとは・・・・気がついたときは既に全身に毒が回っていた。

【「メタルギア」ソリッド・スネーク 死亡確認(服毒死/志村けん)】

102 :神社にて(前) ◆/Jk44dCVLM :03/08/02 21:38
「・・・で、明日から首位攻防戦だから帰らないわけに行かないんですよ」
「はぁ」
「僕が一番を務めなきゃ始まらないんですよ、ウチのチームは」
「そうなんですか」
「えぇ、だから・・・っと、ん、こっちはこんなものですかね」
「あぁ、大分楽になりました」
「よかったね、ギル」

ここは古い神社。
カインの襲撃から逃れたギルとカイが辿り着いたところ、
赤いユニフォームに身を包んだぴのがいたのである。
始めは警戒した二人だったが、ギルの負傷に気付いたぴのが
手当てを申し出てくれたのだった。

「本当に助かりましたよ」
「いやぁ、僕もプロスポーツ選手なんで。テーピングの真似くらいは出来るんですよ」

ぴのは胸を張ってみせた。
しかし、すぐに表情が暗くなる。

「・・・で、僕はこれからどうしたらいいんでしょう?」


103 :神社にて(後) ◆/Jk44dCVLM :03/08/02 21:41
二人は何も言えなかった。自分達もどうしたらいいかわからないのだから。
ぴのの自己紹介によると、彼は『野球』という競技の選手であり
リーグトップの俊足選手らしい。
このゲームで生き残るための技術は何一つないらしい。

「とりあえず、帰る方法を探すしかないんじゃないですか?」
「探しに行くのはいいですけ、怖い人ばっかりじゃないですか、この島」
「・・・確かに・・・」

二人はあの竜騎士のことを思い出した。

「ギル、この人、助けてあげられないかしら?」

カイの言葉にギルは考え込んだ。殺し合いなどしたくないし、脱出したいのは自分達も同じだ。
それならば、一緒に行動した方がいいかもしれない。

「わかりました、ぴのさん。僕達と一緒に行きましょう。僕なら少しは怖い人の相手も出来ます」
「いいんですか?」
「その代わり、生きて帰れたらぴのさんの試合を見せてください」
「いくらでも招待しますよ!よろしくお願いします」

少しだけ、ぴのの表情が明るくなった。

【「ドルアーガの塔」ギル 生存(負傷)、「カイの冒険」カイ 生存
「ファミリースタジアム」 ぴの 生存】【残り41名】

104 :「旧友の天秤」 ◆QwNquK.kAA :03/08/04 21:56

「でなァ、タケちゃん・・・
 コレいったい、どないしはりまんねん」

分校の奥に隠されたモニタルームにて、痩躯の男がわめくように聞いた

「バカだなおまえ、そりゃバランス取りに使うに決まってるだろ!
 ・・・こいつめっ!こいつめっ!」

思うようにGAMEが進まない焦りか、たけしは愛用のピコピコハンマーで
目の前の出っ歯の男を乱打した

もっとも、たけしには怒りも殺気もなく、旧友とじゃれあっているに過ぎない

「へへへ、そーやろうと思って、ワテもちこっと使わせてもろたんや
ワテ、苦労人好っきゃさかい・・・な、タケちゃん」

目の前で口を挟む隙もないくらいに喧しくまくし立てる“さんま”を無視するように
遠くへ視線をやりつつ、独り言のようにつぶやいた。

「一時の夢を見させてやるのもいいだろう・・・」

その奥に置かれた巨大な装置には
『バランス取りの為』と称されて各参加者から没収された
“能力値”が蓄えられていた

【「さんまの名探偵」さんま 登場・未参戦? 】

105 :「不測の力」 ◆QwNquK.kAA :03/08/04 22:00
あ〜ん、もうっ いったいなんだっていうのよぉ
えーえー、そりゃ仕事を選んでられないって状況は、十二分に解ってますって・・・

あ、きっと「ドッキり」とかゆー企画ものだなぁ?
いーでしょ、ノッてあげましょ
あたしだって、いちおーグラビアアイドルまがいの仕事だってこなしてるんだし
このテの企画は登竜門だってくらい解ってるわよっ
だいたいこの企画だって読めてるわよ、
大方仕掛け人のあーちゃんが例のコスチュームで襲い掛かってくるってトコじゃないの?
まかせてよ、曲りなりにもあたしも舞台女優の端くれ…絵になるリアクションで番組盛り上げてあげよーじゃない
TVデビューに向けて、モモ、一世一代の演技といきますかぁ…

 − 何もないまま、日が暮れかかってきた・・・ − 

でもね、いくらなんでもこの状況はひどいんじゃないの?
ひょっとして、このまま放っておかれるわけ?
いくらなんでも、それはないよね
そりゃ、舞台の上では気丈な台詞もはくけど…あれは演技よ
実際の私は、何の力もない 舞台女優(のタマゴ?)よ…
なのな、こんな所に一人きりで…
あぁ、せめて本当に変身でもできたなら・・・

…こう、くるくるくるっと…
…………………?……?!…………!!!……………うわぁぁぁ〜〜〜〜〜っ


【 「ワンダーモモ」モモ 変身 生存 】
※“あーちゃん”は、アマゾーナ役の同僚ということで…

106 :風来人、月の下 ◆/Jk44dCVLM :03/08/04 22:25
ロードランナーとの悲しい別れの後、シレンは海岸を歩いていた。
これが旅の神の導きなら、神はあまりに冷酷だ。
青白く光る月の下、シレンは初めて神に対し怒りを覚えていた。

「出会い、別れは旅の常と言っても・・・これはないよ・・・」

それでも歩いていくしかない。風来人であるシレンはそれを知っていた。

「・・・」

ふと、何かが聞こえた気がしてシレンは足を止めた。

「・・・」

やはり気のせいではない。誰かがいる。
周りを見回すと・・・少し先に小さな影が見えた。
目を凝らしてみると、子供がうずくまっているようだ。
こんな場所に子供を放っておいたら大変なことになる。
シレンはその子供の方に走っていった。

107 :風来人と少女 ◆/Jk44dCVLM :03/08/04 22:26
「大丈夫かい?」

シレンはその子供に声をかけた。金髪の女の子だ。
どうやら泣いているようだ。無理もない。

「怖い思いをしたんだね。大丈夫だよ、僕は味方だから」

安心させてあげようとシレンは優しく語り掛けたが、
女の子は全く顔をあげようとしない。
小さな肩を震わせ、すすり泣くばかりだ。
シレンは困ってしまったが、放っておくことも出来ない。
「旅は道連れ、世は情け」の精神である。

「とりあえず、ここから動こう?怖い思いしない場所まで行こう」
「・・・怖くない場所って・・・どこ?」
「え?・・・そうだね・・・どこならいいんだろう・・・」
「なぁんだ、お兄ちゃんはそんなことも知らないんだ」

突然、女の子が大きな声を出した。

「・・・き、君・・・?」
「うん、いいよ。お兄ちゃんは優しいから教えてあげるね」

顔を上げた女の子の顔は―――――――見たこともない残酷な笑みを浮かべていた。


108 :悪魔の子供達 ◆/Jk44dCVLM :03/08/04 22:27
驚いて後ずさりするシレン。と、次の瞬間、何かが頬を掠めた。

「!?」

振り向くと、金髪の少年が立っているのが見えた。年は少女と同じくらいだろう。

「あぁ〜、ダメだよ、お兄ちゃん。せっかくいい所に連れて行ってあげようと思ったのに」

少女が残念そうに言う。少女の手には何時の間にか棍棒が握られていた。
シレンは悟った。この子達の言う「怖くない場所」、「いい所」とはあの世のことだ。
この子達は自分を殺すつもりでここで罠を張っていたのだ。

「ダメだよ、デミ。これじゃあ無理だよ」

突然、少年の方が言った。さも残念そうに、だ。

「ダニー兄ちゃん、ダメ?」
「ゴムが強力すぎて、僕の力じゃこのスリングショットはうまく扱えないよ。
その棍棒はデミには重すぎるし。仕方ないけど出直そう」
「うん!お兄ちゃん、またね!バイバイ」

呆然とするシレンを残し、手を繋いで去っていくダニー&デミ。
殺人を極上の遊戯とする超頭脳の双子。

【「風来のシレン」 シレン 白紙の巻物2枚 所持 生存、
「アウトフォクシーズ」 ダニー&デミ スリングショット(ダニー) 棍棒(デミ) 所持 生存】


109 :プロとしての自覚 ◆dxXqzZbxPY :03/08/06 12:37
なんだ今のイメージは・・・?

しむけんの残したディパックを手にしたスネークの脳裏にぼんやりと浮かんだ光景
体中に斑点ができ、血を吐いて倒れる人物・・・
それはスネーク本人のように見えた・・・

――毒か・・・――
スネークの長年のプロとしてのカンがそう告げていた。
(一瞬たりとも気を抜くなという事だな・・・)

スネークはそのディパックを川に放り投げて
すぐさまその場を去った。
その目には今まで以上の決意が見て取れた。


ディパックを放り投げた川には無数の魚が浮かんでいた・・・

【「メタルギアソリッド」スネーク 死亡確認→生存】

110 :不運 ◆dxXqzZbxPY :03/08/06 12:59
(さっきはあぶなかったぜ・・・)

マリオはさきほどの戦いの事を思い出して身震いした。
一瞬とはいえ死を感じさせたあの丸い獣・・・
「この現役で活躍する俺様に傷を負わせやがって・・・」
(とにかく肩の傷をどうにかするか・・・)
そう思ったマリオは近くの川で血を洗い流す事した。

そこがスネークの放り投げたディパックの辺りより川下ということを知らずに・・・

・・・数刻後・・・
川辺に横たわっていたのは一つの屍だった・・・

【「スーパーマリオブラザーズ」マリオ 死亡】

111 :「銃撃戦」 ◆QwNquK.kAA :03/08/06 22:29
パラララララッ・・・チュチュチュンッ!!
ヒュヒュ〜ン・・・どどぉん!

無数の銃弾が地面で跳ね、二発一組の爆撃が辺りを轟かす…今はただ身をかわし逃げるしかない、何しろ相手は空中にいるのだ
3色に塗り分けられたタマゴに羽の生えたようなメカ生命体は、一瞬宙に静止すると不敵な笑みを浮かべた(どーやったんでしょね)
「オパオパ、トドメ・・・・・7−WeyShot!!!」

「動きが止まりました…今です、反撃を!」
「おっけー! 必殺っ“乱れ撃ち”ぃぃっ!!」

空中と地上の両者から、夥しい量の銃弾が撃ち出され、交錯する… 勝負は一瞬でついた…両者の放った弾丸のほとんどはお高いに命中する事無く虚空へと消えた
しかし、その中のたった1発が空中のオパオパの翼を射抜いた

「・・・! オパァ〜〜〜〜・・・・・・……」

飛行翼にダメージを受けたオパオパは、バランスを崩して林の中へと墜落していった・・・

「やりましたね、でもしかし・・・よくあんな弾幕の中、全てかわし切りましたね・・・ よくぞ成長してくれました、私エルナーは・・・」

「え? たくさん撃って来たけど、縦1列だったから横に避けただけだよ」

・・・☆※ミ★ (←空中でコケたSE)
「東亜プラン系じゃなくってよかったですね・・・(;一_一)」

「え〜 なんなのよそ…」

 − トスッ −

背後から飛来した何かが、ユナに命中した

【「ファンタジーゾーン」オパオパ 行方不明 】
【「銀河お嬢様伝説ユナ」ユナ  ? 】

112 :「鬼畜な武器」 ◆QwNquK.kAA :03/08/06 22:31
ゴトン
ユナの手にした武器、マトリクスディバイダーが地面に落ちる
「ユナ、しっかりしてくださいっ!」
「う・・・うごけない・・・よ・・・」

仁王立ち状態のユナの背後の低位置、髪に隠れていて正確な場所はわからないが、チューブのような物が伸びている
エルナーがその先へと視線をやると、白い服に身を包んだヘルメットの男が地面の穴から半身乗り出してこちらを見据えていた。

「へっ、下半身の背後に装甲がなかったのが命取りだったな」
「あなた、いったいなにを・・・」
くってかかるエルナーに対して、余裕の表情で男は返す
「安心しな、俺のモリはほとんど相手を傷つけないし、このチューブさえ抜けば外傷すら残らねえ 安心しろ 命に別状はない・・・今はな」

男の目に残忍な光が宿った
「しかし、人間相手にコレを使うのは初めてだぜ」
男の両手がゆっくりと上下する、何かのハンドルを操作しているらしい

「・・・がっ きゃあぁぁぁぁっ!!」
ユナの口から悲鳴があがる、
「…ひっ…オナカがぁっ! やめてぇ!」
ヘルメットの男…ディグダグがレバーを動かすにつれ
動けないユナの腹の辺りが風船のように少しずつ膨れ上がってくる
「や…やめてぇ! プロポーションくずれちゃうよぉ〜」


【「銀河お嬢様伝説ユナ」ユナ  生存・行動不能 】
【「ディグタグ」 ディグダグ、  生存 】

113 :「縁…(前半)」 ◆QwNquK.kAA :03/08/06 22:39

「そのチューブさえ外せばいいんでしたよね!」
エルナーがユナに向かって突進した・・・しかし、そのまますり抜けてしまった

「残念だったな、このモリを撃ち込まれ膨らまされた相手は、動くことはおろか、触ることも出来なくなっちまうのさ」

そうこうしているうちに、少しずつ膨らまされていたユナは、まるで相撲取りか妊婦さんのように・・・
「やだやだ、この歳で未婚の母なんかなりたくなぁい!」
この状態ですらボケるんか・・・この娘は…

「さて、そろそろオシマイにしようか・・・」
ディグダグの腕の速度が上がる

「ひっ・・・は…はちきれ…がはっ・・・」
ついにボケる気力もなくなった

「ちっ、頭身違いのせいか、やけに時間がかかりやがる・・・ さぁ、さっさと破裂しちまいな! プーカみたいになァ!
 このマイナーメーカー出がぁぁぁ!!」



114 :「縁…(後半)」 ◆QwNquK.kAA :03/08/06 22:40


 − ごきゅっ −

鈍い音とともに、一瞬 全てが止まった・・・

「ぼくも…同郷なんだけどな………あの娘は後輩だよ」

ディグダグは、事切れていた・・・一瞬で頚椎をへし折られて
「君は、ロボットのぼくにも分け隔てなく接してくれた・・・差別のない人だと思っていたのに・・・」

ボンバーマンは、メインマニュピレータ…鋼鉄の腕をゆっくりと開いた
さっきまでディグダグだったものは、くずれるように地に伏した

「君は・・・君の好きだった地面の中へ帰してあげるよ」

ボンバーマンは死体を穴にそっと落とすと、愛用の爆弾を焼夷弾モードにして放り込んだ

「白ボン・・・」
やっと空気が抜けて動けるようになったユナは、赤々と燃えさかる炎をじっと見つめているボンバーマンに なぜか近づくことが出来なかった・・・

【「銀河お嬢様伝説ユナ」ユナ  生存 】
【「ボンバーマン」 ボンバーマン 生存 】
【「ディグタグ」 ディグダグ、  死亡 】


115 :さて・・・ ◆hyd5IaKNqc :03/08/07 00:20
さて、・・・・・・

たけしはお茶をすすっていた。別にやることもなさそうだし。

そこに電話がかかってきた。
しむけんからだ。
「姿が見えないなんて反則じゃないか〜?
首輪を(ry」
言い終わる前にたけしはこう告げた。

・・・・・「それはできないなぁ〜・・・・・・」
「え?・・・・・・・」
「さすがにそこまでの介入は出来ないぞぉ〜?
イヤなら戻ってくるかぁ〜?そこまでタイトーの車を寄越すくらいならできるからなぁ〜?」

・・・・・・・・・・・・。
「それとも、探知機でもつかってみるかぁ〜?
武器庫にあったはずだぞぉ〜?それで首輪を探知するからなぁ〜
ただお前のは探知しないぞぉ〜。その首輪はただのダミーだからなぁ〜。」

・・・・・・残念しむけん。
どうするか、しばし考え込んでいた・・・
【「加トちゃんちゃんけんちゃん」志村けん 生存】
【「たけしの挑戦状」ビートたけし 生存】

116 :女の戦い ◆/Jk44dCVLM :03/08/09 00:06
「やめてくださいっ!本当に!」
「さっきから言ってるでしょう?あなた達が死ねばやめてあげるわ」
「狂ってるよ、アンタは!」

灯台付近の崖で、その三つ巴の戦いは行われていた。
鞭を振り回し、二人の敵を寄せ付けないカチュア。
戦いを臨んでいないサイコソルジャー・麻宮アテナ。
割って入ったアリーナ。
戦いというにはあまりに一方的だった。
武道家のアリーナでも高速の鞭の軌道は見切れないし、
アテナに至ってはアリーナの後で震えるばかりなのだ。

「この武器じゃ時間かかりそうだし、そこから飛んでくれる?その方が手っ取り早いわ」
「・・・アンタは何が面白くて・・・」
「力が要るの。私は勝ち残って、弟を守れる力を手に入れるの」
「そんなの・・・弟さんも喜びません・・・」
「黙れっ!!あなたなんかに何がわかるの!?ふざけるんじゃない!」

アテナの言葉に半狂乱となるカチュア。鞭がより激しくなる。

「わわっ!?このままじゃホントにまずいかも・・・」
「あの・・・私が隙を作りますから、逃げてもらえますか?」
「え?」
「元々、私とあの人の戦いだったんです。あなたには関係ないことですから・・・」
「そっか・・・でもダメだね」
「え・・・」
「アンタを置いてく気にはなれないよ。どうせなら二人でやっつけようじゃん?」

驚くアテナに、アリーナは笑って見せた。

117 :乱入者 ◆/Jk44dCVLM :03/08/09 00:07
「え!?そんな、どうするんですか?」
「質問するのはこっちなんだけどなぁ。どうやってチャンス作るの?」
「えっと・・・あなたの準備がよければすぐにでも出来るんですけど」
「何か切り札あるみたいね。あたしはいつでもいいよ!」

構える二人。

「何をグダグダとっ!そこから落ちるか、この鞭の餌食になる他に道はないのよ!」

鞭を振るうカチュアが迫る。

「よっし、お願い!」
「はいっ!サイコボ・・・」

ドガアァァァァァァァァン!!

アテナが必殺のサイコボールを放とうとした瞬間だった。
何かが上空から落ちてきたのだ。

「な、何!?」
「敵!?何か撃たれた!?」
「こ・・・こんなの聞いてないです・・・」

やがて、土煙が晴れると・・・その落ちてきた何かが、ゆっくりと立ち上がった。

「いかんな、不測の事態のためか燃料切れにまで思考が回らなかった」

118 :嗚呼第三帝国軍人 ◆/Jk44dCVLM :03/08/09 00:08
「何ですか、あの人・・・」
「あ、あれって・・・人って言うの?明らかにおかしいんだけど・・・」

その男は3人をまったく気にせず、身体のあちこちをチェックしているようだった。

「何者よ!」

カチュアが叫ぶ。敵を仕留めそこなったのだから怒って当然だ。

「よくぞ聞いてくれた・・・俺はッッッ!誇り高きドイツ帝国軍人ブロッケンッッッッッッッ!!
世界一のッッッッッッ!ドイツの技術が生んだ最強のサイボーグ戦士ィィィィィッ!!」

ビシッとポーズを決めるブロッケン。

「・・・何かと思えば、変態か・・・」
「確かに変態ね、こりゃ・・・」
「普通は通報しますね、『変態がいる』って・・・」
「き、貴様らァァァァッ!変態とは何だ、変態とはァァァァッ!!」

耳から煙を吹きながら怒るブロッケン。

「ありゃ間違いなく変態だわ。ね、あとはあたしがどうにかするから逃げちゃいな」

アリーナはアテナに囁いた。


119 :ブロッケン、始動! ◆/Jk44dCVLM :03/08/09 00:09
「え?」
「あっちのお姉さんも変態に気を取られてるみたいだからさ」
「あなたは?」
「大丈夫!これでも結構強いんだから!そうそう、名前だけ教えといてよ。あたしはアリーナ」
「麻宮アテナです。アリーナさん、このご恩は必ず」

アテナはこっそりと走り出した。

「むっ!?」

ブロッケンはそれに気がついたが、特に追いはしなかった。
右腕にカチュアの鞭が巻きついていたからだ。

「敵が減ったか。どちらでも同じことだ。さて・・・」

改めて周囲を見回すブロッケン。
と、突然ブロッケンの動きが止まった。アリーナの顔を見つめている。

「!!」
「!?」
「・・・むぅ・・・これは・・・バカな・・・こんな衝動が俺にも・・・女!名前は!?」
「・・・アリーナだけど・・・何よ?」
「美しい・・・美しい・・・美しいぞォォォォォォォォォッ!!!」
「へっ!?」
「宣言するッッッッ!これより、アリーナ殿を全面的に援護するッッッッッッ!!」

叫ぶと同時に鞭ごとカチュアを放り投げていた。

120 :愛の戦士、ブロッケン? ◆/Jk44dCVLM :03/08/09 00:10
完全に不意を突かれたカチュアは何メートルも後方に飛ばされていた。

「バカな・・・なんて力なの!?」

危険を感じたカチュアは逃げることにした。

「逃がすかッッッッッッッ!!」
「ちょっと!待ちなさいよ!」

アリーナは追撃しようとするブロッケンの襟首を掴まえた。

「な、何をッッッッッ!?」
「どういうことなのよ?いきなり味方になるなんて?」
「このブロッケン、あなたの美しさに一目惚れしましたッッッッッ!!」
「はぁっ!?」
「御用があれば何なりと!一命を賭けて尽くさせていただきますッッッッッ!」
「・・・言うこと何でも聞いてくれるの?」
「はッ!」
「じゃ、ちょっとそこに後ろ向きで立ってくれる?」
「わかりましたが・・・押さないでくださいよ」
「うん、大丈夫・・・おりゃー!」
「あっ・・・うわああああッッッッッッ!」
「理由はどうあれ、女の子に手を上げるヤツは大っ嫌いなんだよ、あたしはね!」

押したんじゃなくて蹴落としたんだからね――――――海を見下ろすアリーナだった。

【「タクティクスオウガ」 カチュア 鞭所持 生存、「サイコソルジャー」 麻宮アテナ 生存、
「ドラゴンクエスト4」 アリーナ 鉄の爪、ボウガン、探知機(使用方法不明)所持 生存
「ワールドヒーローズ」 ブロッケン 生死不明】

121 :仕事の時間 ◆/Jk44dCVLM :03/08/12 21:02
「タケちゃん!タ〜ケちゃん!」
「・・・うるせぇなこの野郎!人がいい気分で寝てるのに騒ぐんじゃねぇ!」

分校の職員室。ソファーで眠っていたたけしは、さんまに起こされていた。

「いやいやいや、違いまっせ、今度は真面目な話や」
「おまえ、適当な事言ったら首輪付けて吹っ飛ばすぞ」
「その前に、一つ思い出さないとタケちゃんが吹っ飛ぶことになるんやないか?」
「何?」
「そろそろ定時放送するんと違うんかいな?」
「あっ!・・・おまえが調子狂わすから忘れるんだろ!こいつめ!」

自分のミスをさんまに転嫁して殴りつけるたけし。

「痛い、痛い!まぁ、ワテも邪魔になってるとは思ったさかい、
詫びの代わりに定時放送用のジングルを用意したんや。このテープなんやけど」
「別にジングルなんかいらねぇよ」
「せっかく作ったんや〜、お願いやから使ってもらえへんかな〜」
「しょうがねぇな・・・おい、やす!放送室どっちだったっけ!?」

眠い目を擦りながら、たけしは立ち上がった。

122 :第1回定時放送 ◆/Jk44dCVLM :03/08/12 21:03
「・・・で?今どれくらい死んでるんだ?ん?結構頑張ってるじゃねぇか」
「そうやな」

結局放送室について来たさんまである。

「先生、準備できました」

助手のやすひこが合図した。いよいよ定時放送一回目の開始である。
やや緊張した面持ちでたけしは機器のスイッチを入れた。
そしてさんま特製のジングルが流れて・・・流れて・・・流れて・・・来ない?
たけしが不思議そうにさんまの顔を見た瞬間。


『・・・あ・・・あん・・・もっと・・・あ・・・あぁ〜ん、気持ちいい・・・』


「さんま、てめぇこの野郎ー!!!」
「先生!マイク!マイク切るのが先ですー!音流れてますー!」

そこで放送は途切れたが、その音声が島中に流れ、耳にした者全てがコケたのは言うまでもない。
約1名を除いて、なのだが。

「アスカー!アスカー!アスカはどこでゴザルかー!!」

『戦国エース』代表、熱血金髪侍アイン。
妹探しで頭が一杯な上に男好きの彼には放送はまったく耳に入らないのだった。

【「戦国エース」 アイン 生存】

123 :名無し草:03/08/15 15:35
その頃、予定外の新たなる参加者が、島内へと足を踏み入れていた。

ある意味では、最も危険な男―――。

彼は島内で早速最初の獲物を見付けると、
いやらしく舌なめずりをして、自分の幸運に感謝した。


彼の前には、一人の少女が歩いている。
年の瀬は15〜6、だいたい高校生ぐらいといったところだろうか?
生憎顔はメットのようなものに包まれており確認出来ないが、
短いスカートから時折見え隠れする純白の下着、
そしてなにより、若さと青春の匂いを感じさせる大腿部が艶かしい。
それは、彼女を獲物たらしめるに十分な要素であった。

少女はまだ、自分の存在には気付いていないようだ。
それだけ確認すると、彼は早速特別製の小型カメラを取り出す。
少女の通り道を予測して迅速にカメラをセットするその姿は、
見る者が見れば、恐怖さえ感じさせられるだろう。

彼の持つ特殊カメラには、被写体を写真の中へと閉じ込める効果がある……
わけはなく、それはただ、彼の欲望を忠実に形にする為の道具にすぎない。
だがそんなことはどうでもいい。だって彼は、戦う為にここへ来たわけではないのだから。


124 :名無し草:03/08/15 15:36
「シャッターチャンス!」

彼は心の中でそう叫んだつもりだったが、興奮が高まりすぎて理性を抑え切れず、
つい口に出してしまったようだ。

「えっ? ……きゃーっ!
 どうしてこんな所にまで、カメラ小僧さんがいるのよー!」

事態に気付いた少女は、顔を真っ赤にして一目散に逃げてゆく。
その光景は、彼にえもいわれぬ快感をもたらした。
……いや、正確には、顔はメットで覆われ見えないはずなのだが、
彼は勝手に脳内で恥らう少女の図を補完したので、何も問題は無い。
自身の脈打つ活火山を木陰で鎮めた彼は、
まだ見ぬ次なるターゲットへ向けて、歩を進め出した……。

「ミニにタコ、ミニにタコ……」

これも全て、日頃の行いが良いからだろう。
この場所を教えてくれたしむけんには、いつかお礼せねばなるまい。



死の恐怖でさえも、彼の性欲には勝てない。
彼の名は、マーシー。
ある意味、最も危険な男……。

【「ワンダーモモ」 モモ 変身 生存】
【「田代まさしのプリンセスがいっぱい」 マーシー 生存】


125 :山崎 渉:03/08/15 18:05
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン

126 :Get Ready! ◆/Jk44dCVLM :03/08/15 21:33
さんまの悪戯によるちょっとした事故から30分後、本当の第1回目の定時放送が行われていた。

『現在の死亡者は・・・チャールズ君・・・ワトソン君・・・』

ちゃんと数えてはいなかったが、10人くらい脱落しているようだ。

「結構、みんな乗り気ってわけね・・・じゃ、しょうがないか」

展望台の下、岩場の陰で休んでいたシャロンは呟いた。
展望台は海に面した崖に作られており、シャロンは崖の下にいるのだが
そこは死角になっているため、展望台からは見えないのだ。
デイパックからパンを取り出すと一口だけ齧る。
軽く口を拭い、支給武器のマシンガンの安全装置を外す。

「さぁて、行きましょうか」

超人的な跳躍力で展望台の上に飛び上がると、ツインテールの髪をなびかせ走り出した。
彼女はニューマン。突然変異で力を得た人類を超えた存在、まさに超人類。
全参加者中、最高クラスの身体能力を持つ少女が今、狩人と化す。

【「ニューマン アスレチックス」 シャロン マシンガン所持 生存】

127 :問いかけ ◆/Jk44dCVLM :03/08/15 21:34
焚き火を囲んでいるユナ(とエルナー)とボンバーマン。
ディグダグの死から一言も話そうとしないボンバーマンとは対照的に
ユナはこれまでに起きたことを休むことなく話し続けていた。
ゲームが始まってからずっと寂しかったこと。
突然の襲撃者。
力を発揮できないライトスーツ。
姿すら確認できなかったが、その襲撃から自分を助けてくれた人。
一通り、ユナが話し終わったところでようやくボンバーマンが口を開いた。

「・・・それで、これからどうしたいんだ?」

じっとユナの目を見るボンバーマン。
ロボットである彼の目に、人間しか陥らないはずの暗い光が宿っているように見える。

「・・・あたしは」

その時だった。

『あ〜、皆さん、元気に殺しあってますか〜?お待ちかね、脱落者の発表で〜す』

たけしの定時放送が聞こえてきた。
先程の取り乱しぶりはすっかり収まっているようだ。

「答えろ。俺は既に一人殺している。俺の他にもそういう奴がいる。この放送を聞けばわかるな?
そんな俺を、他の敵を前に、おまえはどうする?」

そんなユナをボンバーマンはさらに問い詰めるのだった。

128 :ユナの選択 ◆/Jk44dCVLM :03/08/15 21:36
「・・・あれは、仕方がなかったじゃないですか」

ユナの代わりにエルナーが答えた。

「お前じゃない。俺はユナに訊いている」

ボンバーマンは冷たく言い放った。

「・・・わかんないよ。何で、こんなことしなきゃいけないの?嫌だよ、こんなの・・・」
「嫌なら、どうする?そうやって膝を抱えて泣いてるつもりか?」
「何でそんな冷たいこと言うの?」
「お前が心配だからだ」

ユナは顔を上げた。

「お前次第だ。お前次第でどうにでもしてやる」
「・・・あたし・・・殺し合いなんかしたくないよ・・・」
「じゃあ、俺と来い」
「・・・」
「お前だけでも、このゲームから帰してやる」
「そんなの、嫌だよ」
「・・・」
「・・・」
「わかったよ、俺も一緒に帰る。それでいいんだろ?」
「・・・うん!」
「決まりだ。そろそろ行くか。ちょっと休みすぎた」

129 :再出発 ◆/Jk44dCVLM :03/08/15 21:39
焚き火を消し、出発の準備をする一行。

「焚き火なんてしてよかったんですかね?こっちの位置バレません?」
「真夜中なんだ、わかりゃしないさ」

ボンバーマンは少し余裕を取り戻しているように見えた。
それぞれ、自分のデイパックを背負う。

「で、どっちに行くの?」
「さぁな。女の勘に任せる・・・が少し待ってくれ」

ボンバーマンが向った先は、ディグダグを葬った穴だった。
その穴に対し、拝むような姿勢をとっている。
短い間でも、相棒だった男への最後の挨拶なのか。

「さぁ、行こう」

振り返ったボンバーマンは先頭に立って歩き出した。後にユナが続く。
だが、エルナーは違った。逆に、穴の中に飛び込んだのだ。
ボンバーマンがその穴に、丸めた紙を落しているのを見ていたからだ。

そんなエルナーの動きに、ボンバーマンは気が付いていた。

【「銀河お嬢様伝説ユナ」ユナ エルナー所持 生存、「ボンバーマン」 ボンバーマン 生存 】

130 :優子の憂鬱 ◆/Jk44dCVLM :03/08/16 23:13
―――――――終わったのかしら?

灯台に身を潜めていた麻生優子は静かになったようなので、外を見下ろしてみた。
暗くてよくわからないが、少なくとも人の気配はしない。
先程まで何人かの言い争うような声が聞こえていたので、
複数の参加者が戦っていたことは間違いないだろう。

「何故、こんなことに・・・」

悲しそうに呟く。
元々、争いごとは好きではない。
元の世界でも戦士として戦ってはいたが、簡単に割り切れたわけじゃない。
このゲームの中でも、割り切るには時間がかかりそうだ。
暗くてまったくわからなかったので灯台の外に出てみる。
一番見たくない光景が広がっていることを覚悟したが、
意外なことに、死体の一つも見当たらなかった。
みんな、逃げたのだろうか?
疑問に思った優子は、付近の様子を調べることにした。

【「夢幻戦士ヴァリス」 麻生優子 生存】

131 :エルナーの冒険 ◆/Jk44dCVLM :03/08/16 23:13
エルナーの潜った穴は思いのほか深い穴だった。
これを掘ったと思われる男、ディグダグは何を考えていたのだろうか?
ボンバーマンに首を折られて死んだ今となってはそれを知る術はないのだが。

「しかし、暗いですねぇ。どこまで潜ったんでしょう?」

戻った方がいいのかな、と思い始めた。
いい加減に戻らないとユナとボンバーマンを見失うことになってしまう。
しかし、あの時のボンバーマンの奇行を見逃したら
大変なことになるのではないだろうか。
穴に葬ったディグダグに祈りを捧げる振りをして、
何か丸めた紙くずを落した、あの行為には重大な意味がある気がしてならない。
アンドロイドのエルナーにそんなものがあるのかどうかわからないが、
人間で言うところの勘というものだ。

ザッ・・・ザッ・・・

その時だった。何かの音が穴の奥から聞こえてきたのだ。

「何だぁ?誰かいるのかぁ?」

そして、姿を現した人物は――――――――

132 :死んだはずの男 ◆/Jk44dCVLM :03/08/16 23:15
「ぎぃやああああああ!!」

エルナーは叫んでいた。そこにいたのが、いるはずのない人物だったからだ。

「何だよ、追って来ちゃったのか?ボンちゃん、芝居が下手なんだから・・・」

そう、ボンバーマンに首を折られたはずのディグダグだったのだ。

「あ、あなた・・・死んだはずじゃなかったんですか?」
「あぁ、あれか・・・アンタさ、首の骨の折れた音って今までに聞いたことある?」
「え?いや、ありませんが」
「そういうことさ」
「・・・!あれは芝居ってことですか!でも何でこんなことを」
「ま、話は長くなるんだが・・・で、どう?俺って死んだことになってる?」
「え?」
「定時放送は?」
「そう言えば、名前挙がってましたよ?何で向こうは死んでるって思ってるんでしょう?」
「この首輪で判断してるんだろ。おそらく脈拍を測っていて、計測できてる限り
首輪が電波を発信してるのさ。本部はそれを受信して生死を判断してるんだろう。
ところがどっこい、ここは深い深い地の底だ。電波も送れないってわけよ」
「だから、電波を受信できないから死んだと判断したと・・・」
「そういうこったな・・・ここからが大逆襲さ。死人が何かやるなんて思わないだろ?」

ディグダグはニヤリと笑った。

133 :ディグダグの大作戦 ◆/Jk44dCVLM :03/08/16 23:16
「逆襲って・・・あなたは一体何を?第一、あなたは・・・」
「あのユナってガキを襲ったことか?芝居だって言ったろ」

ディグダグはニヤニヤしたままだ。

「ボンちゃんに感謝しろよ?『後輩を助けたい』って言ったの、あいつなんだから」
「助けるって・・・」
「あぁ、俺達はこの島を脱出するんだよ。ユナも含めてな」

とんでもないことをさらりと言ってのけた。

「本当は、俺が生き残るためにボンちゃんと組んだんだけどさ。
『それならユナを助ける方法を考えてくれ、そうじゃないと解散』なんて言うからさ。
それやると戦略狂っちまうけどボンちゃんがいなくなったら俺、絶対に生き残れないから」
「それなら、なぜあなたは別行動を?」
「理由は二つ。俺しか出来ない仕事があるのが一つ。もう一つは・・・ユナを信用しきれてないだけさ」
「・・・」
「だからユナのことはボンちゃんに任せた。今頃全ての事情を説明してるはずだ」
「そうか、ボンバーマンが落した紙は連絡用のメモだったんですね?」
「何だ、ボンちゃん見られてたのかよ」
「・・・で、具体的にどうするんですか?」

エルナーはついに最大の疑問をぶつけた。

「あぁ、そうだな。アンタも連絡係は出来そうだし、知っておいてもらうか」

そして、ディグダグは数枚の紙を見せた。

【「ディグタグ」 ディグダグ 生存(本部発表では死亡)】

134 :定時放送 -ソニックの場合- ◆/Jk44dCVLM :03/08/17 22:21
ゲーム開始以来、ひたすら走っていたソニック。
さすがに疲れが出たため、少し休憩していた。
いくらか酷い目にもあったが、概ね順調と言っていいだろう。
白い服の若者に投げられた時に身体を捻られ、その痛みが残っていたが他には怪我もない。

「後はあのヒゲ野郎を追い詰めるだけか・・・」

自分が一番になるのを邪魔した男、マリオを探し出し、この手で殺す。
そして最後まで生き残り、もう一度ゲーム界で名を上げる。
それがソニックの目標だった。

『え〜・・・現在の脱落者は・・・』

島中に設置されたスピーカーから放送が流れてきていた。
間抜けどもめ。俺はそうはならないぜ。ソニックはそう思いながら聞いていた。

『マリオ君』

それまで聞き流していたソニックの表情が変わった。

「・・・奴が・・・死んだだと?」

バカな。そんなあっけない男だったのか?
自分が追ってきた男はそんなつまらない男だったのか?
自分の手で討たなければ意味がないと思っていたソニックにはあまりにショックな出来事だった。
それでも、一番憎い相手が消えたのだ。喜ぶべきだ。そう、これは喜ぶべきことなのだ。

「・・・クソッ・・・なのに・・・なのに、何だこの気分は!?」

ソニックの苛立ちはしばらく続きそうだった。

【「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」 ソニック 生存】

135 :反則確認 ◆hyd5IaKNqc :03/08/18 02:21
・・・。
応答がない。

死亡確認後、10分間復帰しなかったキャラの首輪を爆破するのだが、コレは自動で爆破するわけではない。
たけし(またはヤクザ)が、モニターを通じて該当キャラの首輪の爆破を指示するのである。
そして、爆破時は確認のため信号を返信して、その応答を以て爆破確認=死亡確定となるのだが、残念ながら応答しないキャラが
出現したようだ(最初から爆破出来ないしむけんを除く)。

定時放送直前の死亡だったために死亡確認の段階で発表してしまったディグダグ(ホリ・タイゾウ)の死亡確認から10分が経過したため
試みた首輪爆破が失敗したのだ。

たけしからヤクザに指示が飛ぶ。役柄の口調ではなく、本来の口調だ。
「ディグダグを探せ!車載モニタで首輪の確認をしろ!もし生きていたら反則だ!すぐに首輪を爆破させろ!」

そして、しむけんにも同様の指示が飛んだ。
「業務連絡だ!すぐに分校に戻り探知機と腕章、武器の釣り竿を取りに来い!腕章をしている限り主催者モードになるから、
無敵状態の間に探知機を頼りにディグダグを探せ!見つけたら、・・・・釣り竿で首輪を盗め!!!」

そして、タイトーのロゴいりの車が数台分校をあとにした。更に、そのあとからしむけんが・・・・・・・

さらに、ディグダグの会話記録の再生を開始した。
・・・・・・・・・・ボンバーマンが反則に参加した疑いを確認。
音声が途中で途切れたため断定は不可能だが、それを断定するべく、ボンバーマンに対して監視体制が敷かれた。
今後もし脱出への行動を実行するならば、即座に首輪は爆破されるであろう。

【「加トちゃんちゃんけんちゃん」志村けん 生存 探知機/BR主催者腕章/釣り竿所持(モード変更:参加者モード→先生モード)】
【「たけしの挑戦状」ビートたけし 生存】
【「ディグタグ」 ディグダグ 生存(反則確認につき主催者による抹殺対象に指定)】
【「ボンバーマン」 ボンバーマン 生存(ヤクザ及び音声モニターによる監視対象に指定) 】

136 :定時放送 -カチュアの場合- ◆/Jk44dCVLM :03/08/18 19:26
定時放送を聞きながら、カチュアはブロッケンに投げられた時のダメージを確認していた。
特に血は出ていないようだが、打ち付けた背中が痛む。
打撲しているのだろう。

「忌々しい・・・変態のくせに・・・」

整った顔が醜く歪む。
だが、今流れている定時放送がその痛みを忘れさせてくれた。
現在の死亡者は約10名。思ったより早い。この調子で敵が消えてくれればいいのだ。

「早くデニムのところに帰ってあげなきゃ・・・私は背負っているものが違うの。
ただ1人の家族のため・・・私欲で動いてる連中とは違うのよ」

カチュアの家族愛も、実は私欲でしかない。だが、そんなことを認めるはずがなかった。

ガシャッ。

何かが、足に当たった。
見るとそれは・・・デイパックだ。中にはサブマシンガンと予備のマガジンまで入っている。

「ほら・・・神も私に味方してくれるのよ・・・」

志村が落としたものと思われるサブマシンガンを拾い上げ、笑みを浮かべるカチュアだった。

【「タクティクスオウガ」 カチュア 鞭、サブマシンガン所持 生存】

137 :頭脳で勝負だ! ◆/Jk44dCVLM :03/08/18 19:30
「そんな無茶な!」

ディグダグに渡された紙の束を一通り読んでエルナーは叫んでいた。

「まぁ、割と無茶だわなー」

ディグダグが笑う。だが、目は真剣そのものだ。

「だからいいのさ。まともにやって勝てるわけないんだから、奇襲しかねーじゃん」
「・・・でも・・・」
「俺は銃の撃ち方も知らない。剣の扱い方も知らない。
生き残りたかったら頭を使うしかなかった。そうやって生きてきた。
だから、俺は自分の頭脳を信じる。この作戦で絶対に勝つ」
「・・・」
「マジになりすぎだな。ちょっとお使い頼むよ。二人の気が変わってないか確認してくれ」
「・・・わかりました。もし失敗したら、この先ずっとあなたを恨みますよ?」
「もし成功したら、この先ずっと俺に感謝しろよ?」

ディグダグの言葉に頷くとエルナーは飛び立った。

「さてと・・・おさらい、おさらい」

ディグダグは自分の書いた計画書を再読し始めた。

【「ディグタグ」 ディグダグ 生存(手配中)】


138 :賽は投げられた ◆/Jk44dCVLM :03/08/18 19:33
「ここまでだ」
「!」

ボンバーマンの言葉に、ユナは「来るべきものが来た」と直感した。
ボンバーマンから紙の束を見せられた時は驚いた。
そこにはとてつもない作戦が書かれていたからだ。
よく言えば大胆。悪く言えば無茶。そんな作戦だった。
だが、そんな計画書がユナを安心させたのは、所々に注釈があったからだ。
注釈には、各ステップが何を意味するのか詳細に書かれていたのである。
口頭ではなく紙で渡されたのは「盗聴されてるだろうから」ということだった。
ただ、誰が考えたものなのか教えてくれなかったことだけが不安だった。

「俺が面倒を見るのはここまでだ。次に会ったら容赦しない。お前でもな」
「・・・ありがとう。ここまで一緒にいてくれて」

ユナは精一杯の芝居をした。
これでもアイドルだ。芝居は苦手ではなかった。
実はこのやりとりすらも作戦である。
計画書の注釈によると、組んでると思わせないようにするための
カモフラージュということらしい。
この後は合図があるまで単独行動しなければならない。
ここから先はしばらく誰も助けてくれない。覚悟を決めるしかないのだ。
踏み出した一歩が妙に重かった。

【「銀河お嬢様伝説ユナ」ユナ エルナー所持 生存、「ボンバーマン」 ボンバーマン 生存 】

139 :地獄耳 ◆/Jk44dCVLM :03/08/23 22:33
―――――――最初からこうすればよかったんだ。

シレンは巻物を見ながらそう思った。
支給時は白紙だったその巻物は、今ではこの島の地図が浮かび上がっている。
さらによく見ると地図上を無数の赤い点が動いている。
地獄耳の巻物。風来人の間ではよく知られた巻物だ。
自分以外の存在の位置を知ることが出来る、便利なアイテムである。
手持ちの白紙の巻物の一枚を使ってこの巻物を作り出したのだ。
改めて地図を見てみると各参加者がいろいろな動きをしていることがわかる。
一人で動いているもの、何人かで組んでいると思われるもの。

「とりあえず、これ見て動けば簡単には・・・」

と、その時気が付いた。

「ん!?すぐ近くにいる!?」

地図をよく見ると、現在地のすぐそばに二人いる。
動きからすると自分を追っているわけではないようだ。
とりあえず、シレンはそこに行ってみることにした。
相手の位置がわかるのだから、いざとなれば容易く逃げられる。

【「風来のシレン」 シレン 白紙の巻物1枚所持、地獄耳の巻物使用中 生存】

140 :リベンジ ◆/Jk44dCVLM :03/08/23 22:35
「・・・貴様か」
「また会えるとはな。借りを返させてもらおうか」

二人の騎士が対峙していた。

「自分の刀に振り回される男に俺を倒せると思っているのか?」

濃紺の鎧を纏った男――――カインが問う。

「扱いなら覚えたさ・・・我が名はオルステッド!行くぞ!」

名乗ると同時にオルステッドは背負っていた幅広の日本刀、胴田貫を抜き放った。
身体ごとぶつかるようにして刀を浴びせていく。斬るのではない。全体重をかけて叩きつける。
その一撃の危険性を察知し、バックジャンプして避けるカイン。

「なるほどな・・・その刀の大きさ、重さから考えればそれが最善手というわけか」
「受ければ、その受けごと破壊する。東洋人は大した武器を作ったものだ」
「・・・」

カインは動揺していた。以前に不意打ちを仕掛けた時とは状況が違う。
あの武器は危険だ。下手な剣や防具で受けた場合、それごと叩き割られてしまうだろう。
それ以前に、自分の武器であったグラディウスは奪われてしまったのだが。

141 :決定打 ◆/Jk44dCVLM :03/08/23 22:36
オルステッドが刀を打ち込んでいく。
思い切り浴びせてくるため、一撃一撃の間が開くのがカインにとっては救いだった。

「どこまで避け続ける気だ?」
「さぁな」

言葉ほど、カインには余裕はない。喰らえばそこまでだ。

「・・・喰らえば、だがな・・・」

ふっと笑うカイン。背後に木を背負った。

――――――愚かな。

オルステッドは思った。
どうやら、槍をなくしてしまったらしいこの男は、
紙一重で避けて刀が木に食い込んで抜けなくなったところを襲うつもりなのだろう。
だが、この刀は切れ味も素晴らしいものなのだ。
金属ですら断ち割る刀が、木を問題にするわけがない。
ならば、乗ってやろう。抜けないふりをし、カインが攻撃してきたところで斬る。
オルステッドは刀を振り下ろした。

ズバァァァァァッ!!

142 :勝者は・・・ ◆/Jk44dCVLM :03/08/23 22:38
(・・・何だ、これは?)

倒れていたのはオルステッドの方だった。
どうやら、致命傷を負ってしまったらしい。

「俺の武器があの槍一つだと思ったのが運の尽きだ」

カインは最初に支給された斧を持っていたのだ。
オルステッドが迫った瞬間、それを投げつけたのである。
カインに攻撃の手段があると思わなかったオルステッドはまともに喰らってしまったのだ。
斧は刃こぼれはしていたものの、殺傷能力は十分にあった。
斧を拾い上げると、オルステッドに迫るカイン。

(すまない・・・アリシア・・・私は君の元には帰れそうもない・・・本当にすまない・・・)

オルステッドの脳裏には愛する人の顔が浮かんでいた。

「・・・アリシア・・・私は・・すまない・・・」
「何をブツブツ言っている」

カインは容赦なく斧を振り下ろした。

「何に詫びているのか知らないが、そんなに詫びたければ」

オルステッドの死体を見下ろし吐き捨てるカイン。

「あの世で詫び続けるんだな、オルステッド」

【「ファイナルファンタジー4」 カイン 斧所持 生存
「ライブ・ア・ライブ」 オルステッド 死亡】

143 :名無し草:03/11/29 03:56
(゚д゚)マズー

144 :名無し草:03/12/03 16:30
3ヶ月放置か

145 :名無し草:03/12/04 00:29
作者がいないんじゃ仕方あるまい。
さすがに一人、二人では書く気になれんのよ

146 :名無し草:03/12/06 07:26
あげ

147 :名無し草:03/12/12 23:11
hage

148 :ふら〜り:03/12/18 22:33
今なら言えるかな。言おう。
……前スレ序盤に戻りたい。

149 :名無し草:03/12/18 22:38
うむ

150 :名無し草:03/12/20 00:37
>>148
本物?楽しかったよな、あの頃。


151 :名無し草:03/12/20 00:40
うむ

152 :148のふら〜り:03/12/20 00:51
殺人鬼ミオを書いてた本人です。今は別の場所で、ほのぼのした
SSを書かせて頂いております。そういえば当時、ミオは最終的には
自殺させる予定だったなぁ……と回想してみたり。
実際はスペランカーに殺られた訳ですけど、殺られ方が本当に見事
でしたから、あれはあれで良かったと思ってますけどね。そりゃまあ、
最初に見た時は魂の奥底から愕然としましたが。

153 :名無し草:03/12/20 07:55
ありゃ最高の対決だっただろう。
最強最悪の殺人鬼が、最弱キャラに殺されるんだから。
しかもちゃんとキャラ設定に適っている対決っぷりだったのだから。

ああいうコラボをもっと見たいね。

154 :名無し草:03/12/20 11:58
・・・作者残ってればここで続ける気はあったんだけどな・・・

155 :名無し草:03/12/29 23:51
そういえばあのスレのスペランカーは神がかっていたな。
文章も凄かったし、何よりスペランカーというお笑いキャラの設定を
見事に覆してメチャカコイイキャラにしていた。
後半荒れてしまって大変なときも見事に完結まで持っていたし、
もう一度読みたいなぁ。

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