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臨床精神医学の基礎知識@メンタルヘルス板用語辞典

1 :優しい名無しさん:02/07/02 01:48
以前までありました辞典スレがdat落ちしてしまったので、
立て直しました。

メンタルヘルス板@用語辞典
http://life.2ch.net/test/read.cgi/utu/1018600306/

240 :優しい名無しさん:03/01/01 18:43 ID:Om06lf87
>>239
買ってみよう

241 :優しい名無しさん:03/01/02 06:08 ID:7GMUmKp4
さらっとひける
精神医学辞典 心理学辞典はないですか?
掲載語数が多いのがいいんですが。

カプグラや、コタード

ストレスコーピング
ぐらいは載っているのがいいんですが。

242 :優しい名無しさん:03/01/03 14:03 ID:aZFK0UhH
age

243 :優しい名無しさん:03/01/03 18:08 ID:mYT3ngUh
>>241
あるよ。でも自分で探すべきだな。

244 :優しい名無しさん:03/01/03 18:41 ID:mYT3ngUh
>>239
精神医学の基礎から勉強をするならしっかりとした教科書で勉強すべし。
医師国試にターゲットを絞ったようなもので「自分は精神医学を勉強し
ている。」と思うのは、ある意味滑稽。失礼な言い方ばかりしてしまった
が、タスマンの教科書みたいに優秀な教科書はたくさんあるからまず、そ
れを読んで欲しい。

245 :優しい名無しさん:03/01/11 23:08 ID:rObLFKz/
保守

246 :優しい名無しさん:03/01/15 12:13 ID:XpzhAkWp
このスレは、患者すくないのかな

247 :山崎渉:03/01/19 15:33 ID:g/DRXHHO
(^^)

248 :優しい名無しさん:03/01/19 21:55 ID:TuI9UpXA
何か書き込みが少ないな・・・
ここの回答をずっとしていてくれた方がどうなったのかな?
本当はどこかにまとめて「2典」みたいなのを作った方が良いのかもと
思うのですが、私には技術がありません。
と、保守ついでに感想の書き込みしておきます。

249 :優しい名無しさん:03/01/20 11:09 ID:7Dev3HDw
保守

たまには上げたほうがいいのかな?

250 :カイゼルひげ ◆ecHige/H3g :03/01/21 06:12 ID:DNZXdQiX
>>249 さん
sageで保守はかかりますから問題ないでしょう。


251 :優しい名無しさん:03/01/21 13:23 ID:bZGnAYaS
宣伝をかねてあげますよ。

252 :優しい名無しさん:03/01/22 22:15 ID:8FiScdYr
初めて知ったのであげてみる。

253 :カイゼルひげ ◆ecHige/H3g :03/01/27 05:46 ID:ed337wA4
保守。

254 :優しい名無しさん:03/01/31 05:54 ID:+ZXCvg7N
hoshu

255 :優しい名無しさん:03/01/31 19:31 ID:wBRF8EfO
初めまして。(・∀・)イイ
他のスレでも質問しましが、かなり切羽つまっている状態なので
ここでも、質問させて下さい。
過去ログはまだ読んでいません。
ごめんなさい。

質問1。
先ず、心理療法、精神療法、どちらが適切な言葉なのか教えて下さい。
質問2。
仮に精神療法とします。
つまり、例えば、森田療法、電気ショック療法など、
「入院が必要な精神療法は日本に、大体、どれ位、有るのですか」
「数も気になりなすが、例えばこういう精神療法の場合は、
 入院の必要が有る」。
といった感じで、回答をどうかよろしく御願いします。(´∀`)


256 :優しい名無しさん:03/02/03 00:41 ID:rhn1z8+G
>>255
心理療法、精神療法、心理カウンセリング、セラピーなどなど、すべて重なっています。
どの言葉も、それを使う人によって「適切」です。
どの療法も、療法士、患者(クライアント)、症状などなどによってやり方は変化します。
病院などに直接行ってたずねたほうがいいですよ。
療法をこまかくあげれば100種をはるかに越えるはずです。
どの療法がいいか、ではなく、どの先生(療法士)が自分に合っているか、という観点から探したほうがいいですよ。

>>241
弘文堂『新版精神医学事典』1993年 23301円+税
有斐閣『心理学辞典』1999年 こちらはCD-ROM版もあります。

257 :優しい名無しさん:03/02/03 00:48 ID:rhn1z8+G
>>243
そうでした。

258 :優しい名無しさん:03/02/09 23:18 ID:kmLUKDIF
保全担当

259 :優しい名無しさん:03/02/10 21:58 ID:u1femGsP
保守あげ

260 :a:03/02/13 06:36 ID:rARkyJO6
癲癇と臨床心理士
癲癇とは、繰り返す発作を主徴とし、その発作は脳の律動異常に対応する慢性疾患である。
脳内神経細胞の病的興奮によって生ずると推定されているが、この興奮がどのようにして生ずるかについては、まだ解明されていないという。
一般に、その発作は数秒から数分で終了するが、多くは、発作後に入眠するので、意識障害がそのまま長かったと報告される事がある。
この発作の時に脳波記録が行われていれば明らかなのだが、多くの場合、脳波検査は発作間欠期に行われる。
その時でも、癲癇なら脳波異常が発見される事が多い。
しかし、この脳波が覚醒・睡眠の両方の相で実施されないと、その価値は半減するし、誤診される可能性も大きいという。
癲癇親和型の異常脳波は、棘波と鋭波である。
以上のように、癲癇を定義した上で、臨床心理士に役に立ついくつかの注意と解説がなされている。

261 :a:03/02/13 06:49 ID:yt4M3x7S
第一に、どんなに脳波に異常が認められても、臨床上、発作を認めない限り「癲癇」と呼んではいけない。
行動化の激しい学童や学習障害の児童に脳波異常が発見されたからといって、安易に抗癲癇薬を投与することには慎重であってほしい。
「癲癇の気がある」などと言って、患児と周辺を不安に陥れぬように注意しなさい。
第二に、心理臨床家が直接癲癇患者に関与するのは、発作間欠期の精神症状、特に、それによる多動とか、あるいは、情緒障害、神経症的状態、知能障害などであり、また、児童の場合には、癲癇と診断された為に不安になっている親に対するカウンセリング、心理検査の施行などではないか。
ごく稀に、カウンセリングや心理検査中に小発作のようなものが起こる事があって、そこで初めて癲癇が発見される事もありうる。

262 :a:03/02/13 07:20 ID:loeHHwL8
心理臨床家としては、医師が癲癇患者を紹介してくる場合には、ぜひ次のような内容を記載して欲しいと言うべきだ。
第一に、どういう原因の癲癇なのか。
それは、腺に器質的な所見が見つからない原因不明の原発性ないし機能性のものなのか、それとも、はっきりとした原因が脳に発見される器質性、続発性のものなのか、である。
さらに、発作が左右対称性で、脳波異常も原局性、部分的なものなのかの区別である。
例えば、原発性、全般性の癲癇ならば、粘着性の心理傾向とか、知能の低下はないのが普通だ。
ところが、部分癲癇の一つである側頭葉癲癇であれば、多動はある程度生物学的な背景を持つ事が予測される。

263 :a:03/02/13 07:41 ID:L0b+eUNZ
また、続発性、つまり、器質性の癲癇の場合には、発作そのものが難治であったり、
多少の精神遅滞も考慮しなければならない。
また、難治性の為には、色々な薬剤を併用している為の薬物の影響もあるかもしれない。
また、発作の分類についてもよく聞く必要がある。
癲癇と言えば、かつて大発作と呼ばれた全身の強直性間代性痙攣を主とするのか、
意識減損のみの欠伸発作か、既視感などの記憶障害、夢幻状態、
時間感覚の変容などの認知性障害、恐怖、怒りなどの感情障害、
巨視などの錯覚感、光景などの構成幻覚性障害などのなどの
精神症状をあらわす側頭葉癲癇か、などについて記載して欲しい。
転倒する発作があったら、子供の場合には、プレイセラピーの中でも倒れる危険性があるし、
欠伸発作であれば、約10秒間カウンセリングを中断するだけでよい。

264 :優しい名無しさん:03/02/13 08:26 ID:mRqfT/+q
以上について十分に医師と連携して癲癇患者を扱って欲しい。また癲癇患者の場
合に強迫観念とか離人症とか不安心気症などの神経症的な状態がみられる事もあるし癲癇の約5%には幻覚妄
想状態も認められるが多くは挿間性で数週間数カ月で寛解する。臨床上の特徴としては病的体験も活発であ
りながら感情的な疎通性が保たれている事があると多くの論文が指摘している。学童期の精神症状として比
較的多いのは多動で癲癇児にみられる多動とそれ以外に起因する多動の差がはっきりと鑑別できる報告はま
だないという。実際の関わりで問題になるのは、社会の偏見である。現代でも孤立感に悩む本人家族がいる。
発作が繰り返されているのに修学旅行に連れて行きたいという教師もいれば3年間発作がないのに参加を断
られるケースもある。癲癇に羅患した人は結婚相手に自分の病名を告げねばならないという国際的見解がある。
隠して結婚して薬をやめて発作が出現しかえって不幸になったケースもある。日本では癲癇患者の40%〜50%が結
婚している。女性の方が結婚率も離婚率も高いという。1984年の失業率も22.8%で一般失業率の8倍に相当するという。
心理臨床家に社会適応上の援助に大きな役割を担うことが期待される。

265 :優しい名無しさん:03/02/13 08:50 ID:n7iK14WV
再接近期ジレンマ
「分離・個体化」過程を一般乳幼児の母子を対象に0歳〜3歳過ぎまで長期観察研究した中で、
2歳前後に認められる顕著な特徴としてとらえたもの。
幼児が、誰にも邪魔されずに外界の事物検索に熱中しようとする指向性と、もう一方で、
母親との親密に交流したい指向性との両価傾向(Amaitendency)の中で揺れ動くさまを
浮き彫りにしたが、それは以後の人生においても、人に対する「接近」と「回避」の両価的スタンスという
基底的ジレンマをなしていくと考えられ、臨床場面における臨床家-クライエント関係の理解にとっても
有用な観点とされている。

266 :優しい名無しさん:03/02/14 04:55 ID:oCTWRmM1
陽性転移を、建設的に使用する場合
暗示、説得、元気づけ、支持、保証。
種々の身体的処置に対する不快、苦痛、不安に耐えてされを受け入れる精神的な力にする。
例えば、尊敬し、全能視している医師の手術なら人情である。
ほとんどの医療は、医師、看護者に対する患者側の合理的信頼を超えたこの種の全能視や、
できるだけよりよく見ようとする気持ちによって与えられ、しかも、医療スタッフ側が
この患者側の自己暗示的な心理作用に巧みに乗っている事で順調に進められている場合が多い。
薬物療法と心理療法はもちろん、一般外来の診療からリハビリテーションまで、
あらゆる精神科診療の中で、そして看護、外科手術、ガン、死に臨む患者の看護などすべての臨床で、
この陽性転移の建設的利用が大きな役割を果たしている。

267 :優しい名無しさん:03/02/14 05:20 ID:iGeimddX
転移が医療に対する抵抗となる場合
医療スタッフに対する敵意、不信、反発、被害感、憎しみ、怨みが強くなる陰性転移の場合には、
転移は一般医療の遂行にも支障をきたす原因になる。
対象分裂によって陽性転移ばかりになる場合はもちろん、アンビバレンスがひどい時にも、
その事に医療スタッフが気付かないでいると、医療の中断に結び付く事がある。
それだけに患者が陰性転移を向けている時には、まず第一に、それがなぜ、どのようにして
起こっているのか、医療スタッフ側の現実的な態度や医療関係の中にも、
患者がそのような転移を起こすのも無理ないような心理条件があるかどうかを吟味し、
その点について話し合う。
第二に、それが患者のどのような生活史と結び付いた医療スタッフのイメージであるかを理解する。
このような局面で、第一の点の吟味を話し合いなしに、いきなりすべてを患者側の一方的な
転移として扱う事は、医療スタッフ側の問題を棚上げして患者だけを一方的に責める形になるので、
注意が肝要である。

268 :優しい名無しさん:03/02/15 04:22 ID:gpjedQxa
転移が、社会性を失ったり、行動化を引き起こす場合
転移は時によって、医療スタッフと患者の心理的な次元の現象にとどまらない。
しばしばそれは、医療スタッフと患者という社会的役割関係からの逸脱を引き起こす。
最も典型的な実例は、異性の医療スタッフに対する患者の恋愛的ないしは性愛的な色彩をもった転移である。
あるいはまた、社会的に力やお金のある患者が、陽性転移を向けた医療スタッフにおごったり、
社会的実益、金銭面の供与を行おうとしたり、逆に、陰性転移を向けた医療スタッフに社会的な仕返し、
暴力を振るう、あるいは自殺、自傷行為、家出を企てるなどの自己破壊行動を起こす、などである。
これらの現象を医療スタッフへの転移の行動化と言う。
医療スタッフは、まず最初から、この種の恋愛転移や行動化によって、自分が被害を受けぬように、
「医療スタッフとしての分別」をわきまえ、患者との間に適度の心的距離を保ち、私生活的な面での
接触を避け、患者との心理的なれあいに陥らぬよう、社会的役割関係からの些少な逸脱にも
慎重な態度をとるべきである。
特に、心理学的な機能が活発になればなる程、この種の慎重かつ分別ある態度が望ましい。

269 :優しい名無しさん:03/02/15 04:29 ID:exFsJZA6
そして、医療スタッフにこの基本態度が守られていない限り、どのような心理学的知識も、
心理療法の知識も、臨床の中で生かす事ができないばかりか、時には、それらが
社会性を失った態度や行動化に患者を誘い込む。
医療スタッフ、患者双方にとって危険な凶器になってしまうおそれがある。
このような慎重さと分別の上に立ってはじめて、医療スタッフは、これらの転移や行動化を、
転移、行動化として認識し、この認識に基づいて適切に対処する事ができる。

270 :優しい名無しさん:03/02/15 04:38 ID:nv8lG9A2
転移性反応を起こす場合
しかし、医療スタッフがこのような基本的態度を守っていても、患者のもつ精神病理によっては、
行動化が頻発し、医療スタッフとの転移に伴う葛藤を誘因として、心因反応や神経症反応が起こる事がある。
また、一定の素因をもった患者では、妄想的な精神病的転移が起こり、転移精神病の状態に陥る事もある。
精神科以外の各科の心身症、身体症状の患者の場合にも、医療スタッフとの転移性反応として、
心的ストレス反応、手術反応、不安反応、自殺、自傷行為の生じる事がある。

271 :優しい名無しさん:03/02/15 05:11 ID:yDEdfTfG
逆転移とは
一言でいえば、逆転移とは、医療スタッフ側が患者に向ける転移である。
もう少し具体的に述べると、逆転移とは、
(1)医療スタッフが患者に対して抱き、向ける無意識的な態度、非合理な感情や考え、
(2)時にそれは、その医療スタッフのパーソナリティや、対象関係の型として、一般対人関係でも繰り返されるもの、
(3)特に本人の意識的な統制範囲の外にある非意図的なものを言う。
このような逆転移は、医療スタッフとしての意図的な役割行動を支え、あるいは、
妨げる心理的要因であり、医療スタッフはこの逆転移を適切に洞察しながら、医療を進めていくべきである。
例えば、医療スタッフは、次のような気持ちに気付く場合、逆転移について、自らを省みるべきであろう。

272 :優しい名無しさん:03/02/15 05:34 ID:MZWQXUJx
(1)患者に対して理由のない嫌悪感をもつ。(2)患者が伝える体験について、感情のこもった内的反応を感じる事が
できないために、これに共感できない。(3)患者の心配事に過度に感情的になったり、特定の患者を特別に
気に入ったりする。(4)特定の患者との医療を嫌ったり、その間の強い不快に耐えられない。(5)特定の患者に
注意を奪われすぎ、ああしようこうしようと絶えず空想する。(6)特定の患者に注意を向けにくくなり、医療中に、
自分自身の個人的な事柄に関心を奪われてしまう。(7)患者に厳しい批判的な態度をとり、非難を浴びせ論争に陥る。
(8)患者に防衛的な身構えを向けたり、患者の批判に異常に敏感になる。(9)患者がいつも医療スタッフの説明を
誤解し同意せず、医療スタッフは間違っているとしきりに主張する。(10)患者から何らかの強い治療効果を得ようと焦る。
例えば、何か劇的な治療効果やすばらしい改善を得ようと焦り、無理な治療を企てたり、治療の効果に異常な
いらだちを感じる。(11)その患者を理解できないことに、医療スタッフが自信を失う。患者の行動に異常に感情的になる。
(12)もっと積極的な働き掛けを行わなければと焦る。患者が夢の中に現れる。(13)自分はもう患者との交流に
全く無力であると感じる。

273 :優しい名無しさん:03/02/15 05:49 ID:ymq4auR3
逆転移の発生要因
医療スタッフの置かれる現実状況因子との関連で
医療スタッフの社会生活や個人生活上の出来事、現実の面接場面や診療環境における諸変化、医療スタッフ、
患者を取り囲む家族、学習、職場の関係者、他の医師、看護婦、患者をめぐる人間関係などの
現実状況が、医療スタッフの逆転移の発生に関与する。
例えば、他の医療スタッフ、家族、学校、職場の関係者との力関係、お互いが共有する偏見、
例えば、その診療機関の医療スタッフが共有する医学上の偏見、利害関係、情緒関係などの影響を受け、
無意識のうちに彼らの患者に対する非難や批判に同一化し、同調してしまう。
逆に、医療スタッフが患者に過度に共感し、同一化して心的距離を失い、他の医師、医療スタッフ、
家族、学校、職場の関係者に対する患者の不満、非難、批判に盲目的に同調し、患者に
過度に同情してしまう場合もある。

274 :優しい名無しさん:03/02/15 06:12 ID:yDEdfTfG
医療スタッフの役割適応との関連で
この場合には、次の二つの問題が起こる。
a.逆転移が役割行動に影響する。
第一に、逆転移による不安や心的葛藤が、役割行動の遂行を妨げる。
第二に、逆転移によってその役割行動が本来の目的でない医療スタッフの退行的銅器づけを満たす手段になる。
b.医療スタッフとしての役割そのものや、役割行動を営む過程そのものが逆転移を引き起こす。
例えば医療スタッフは、診断のために患者の秘密を探りその内面を知る。
患者の心身状態を客観的に評価する。
社会的、法的、家庭的な処遇から診療方針に至るまで、その人物の一身上の運命を
左右する事のできるような役割を担うが、これらの役割行動そのものが、種々の
逆転移を起こす発生要因になる。
例えば、医療スタッフは、その役割行動をさまざまの人間の欲望を満たす手段にしてしまう。
具体的には、他人の秘密を知りたい好奇心や探求心、評価したり判定する立場に立って、
他人に対する優越感や生殺与奪の権を振るう権力感を満たしたい衝動、他人と内面的な交流をもち、
一体感を味わったり、力強い味方、同情深い救済者、魅力的な異性などの人物として振る舞いたい欲求などが挙げられる。

275 :優しい名無しさん:03/02/15 06:31 ID:yDEdfTfG
医療スタッフの対人関係パターンないしパーソナリティ要因に規定される場合
医療スタッフは、患者のどんな心的葛藤、どんな心的外傷には共感的理解を得やすく、
どんなものには反感や嫌悪を抱きやすいか、どんな空想はわかりやすく、
どんな空想はわかりにくいか、これらについてどんな認知・理解の歪みや医療スタッフ側の
投影が起こりやすいか。
医療スタッフ側の感受性は、これらの医療スタッフ自身のパーソナリティ特性によって規定される。
同様に、患者との治療関係も、医療スタッフ自身に固有な対人関係パターンによって規定される。

医療スタッフと患者との相互作用と関連して
以上述べた医療スタッフの逆転移が、患者が医療スタッフに向けるさまざまの心的な態度、反応と
複雑な相互作用を展開していくが、この相互作用そのものがまた、逆に医療スタッフの逆転移を規定する。
そしてこの相互作用は、医療スタッフと患者の相性とも言うべき、
それぞれの医療関係に特有な相互作用の特性によって規定される。
各医療スタッフが、対人関係意識ないしは治療関係意識をもって、常に自分と患者の相対的な関係の中で、患者および自分の転移・逆転移について理解しながら診察を行うことが、精神医学臨床の基本である。

276 :優しい名無しさん:03/02/19 17:18 ID:P427ak9l
hoshu

277 :優しい名無しさん:03/02/20 20:03 ID:3Siet5x4
age

278 :優しい名無しさん:03/02/22 06:22 ID:oqScshgE
治療構造について
以上述べた転移・逆転移の世界は、ある意味では、医療スタッフおよび患者双方の幻想的・情緒世界の現象である。
しかし、もし医療スタッフも患者もこの世界だけしか見ないようになれば、本来の医療関係は失われてしまう。
治療関係論の基本的観念のもう一つは、治療関係が心理的なものでありながら、しかも一つの社会的契約
関係であり、社会的に公認された役割関係であるという視点である。そして、医療スタッフと患者が、どのような
対人関係様式を介して治療関係をもつかは、これらの社会的・法的条件によって規定される。しかし、更に、
その枠組みの中で、種々の医療上の要因、経済的・時間的要因、医療機関の管理・組織上の要因などがそれぞれ
の治療関係の様式と設定を規定する。しかも、このようにしてひとたび確立した治療関係の構造は、逆に、医療
スタッフおよび患者の心理関係のあり方、その性質や動きを規定する。例えば、すでに述べた転移と逆転移もこの
ような治療構造によって左右される。そして、以上述べた治療構造のあり方に即して、治療関係の心理を理解
し、治療関係を有効なものにしていくために、治療構造の設定を調整していく。このような治療構造に関する認識と技法を「治療構造論」と言う。

279 :優しい名無しさん:03/02/22 06:24 ID:ArhWl0cO
治療構造について
以上述べた転移・逆転移の世界は、ある意味では、医療スタッフおよび患者双方の幻想的・情緒世界の現象である。
しかし、もし医療スタッフも患者もこの世界だけしか見ないようになれば、本来の医療関係は失われてしまう。
治療関係論の基本的観念のもう一つは、治療関係が心理的なものでありながら、しかも一つの社会的契約
関係であり、社会的に公認された役割関係であるという視点である。そして、医療スタッフと患者が、どのような
対人関係様式を介して治療関係をもつかは、これらの社会的・法的条件によって規定される。しかし、更に、
その枠組みの中で、種々の医療上の要因、経済的・時間的要因、医療機関の管理・組織上の要因などがそれぞれ
の治療関係の様式と設定を規定する。しかも、このようにしてひとたび確立した治療関係の構造は、逆に、医療
スタッフおよび患者の心理関係のあり方、その性質や動きを規定する。例えば、すでに述べた転移と逆転移もこの
ような治療構造によって左右される。そして、以上述べた治療構造のあり方に即して、治療関係の心理を理解
し、治療関係を有効なものにしていくために、治療構造の設定を調整していく。このような治療構造に関する認識と技法を「治療構造論」と言う。

280 :優しい名無しさん:03/02/22 06:43 ID:yLesDGmf
(1)治療構造の違いと治療関係の心理
例えば、通院診療と入院診療では患者の体験が違う。前者では、患者は社会生活、家庭生活を続け、医療に
必要な自分の一面だけで医療スタッフとかかわる事ができるだろう。それだけにお互いの社会的な役割関係に
限って接しやすい。入院患者の場合は、その私生活全体もまた病棟生活の中に取り込まれ、その社会人と
しての存在は弱まり、いわゆる「患者」になってしまう。また、そのために病気への逃避や疾病利得も
起こりやすい。医療スタッフも、患者を自分の支配下にある病棟の中の患者とみなすようになり、医療スタッフと患者の
距離は身近なものになる。それだけに転移も逆転移も直接的なものになる。外来の場合には、同じ転移・逆転移
でも心理的なものにとどまりやすいが、入院では、もっと日常的・現実的な形をとりやすい。この傾向は、
看護関係において特に著しい。しかし、それだけに治療関係がより全体的な視点からとらえやすくなり、
患者の心理行動を観察したり、治療的に扱いやすくなる。

281 :優しい名無しさん:03/02/23 04:29 ID:ZvisITk9
(2)各科による空間的・時間的な治療構造の違い
治療構造には、空間的な関係と時間的な関係がある。同じ面接でも、1対1の純粋に心理的な面接の場合と、
身体的な診察を兼ねる面接の場合、看護婦が同席している場合、していない場合、病室で会う場合と、面接室で
ある場合で、医療スタッフと患者の心的な体験は違う。例えば、医師と二人きりの場合と、看護婦が同席する
場合とでは、患者と医療スタッフの緊張感が違ってくる。その話す内容も看護婦に聞かれてよい物に限られる。
また、身体的な診察がある方が、精神的な話だけより気楽な患者もいれば、かえって恥ずかしがったり
気を使ったりする患者もいる。
もう一つの治療構造は、時間的な構造である。手術をすれば、それで比較的速やかに治療関係が終結する
外科医の場合と、何年かという長期的な治療を続けねばならない慢性疾患を対象とする内科の治療関係は、
当然、質の違った物になる。同様に、いろいろな病気で一生治療関係が続く家庭医の場合と、主治医がどんどん
交代する大学病院の場合には、その医師⇔患者関係のあり方は本質的な違いをもっている。

282 :優しい名無しさん:03/02/23 04:51 ID:fgX4ma7Y
(3)治療構造としての管理組織
患者が体験する治療構造の一つに、患者と医療スタッフの治療関係を成立させる動因として働く社会的・法的な
管理組織の力関係がある。例えば、職場、学校の精神衛生場面では、職場や学校側のシステムが一つの治療構造に
なっている。同様の事が、精神保険法による精神病院入院・地域精神衛生活動等にもみられる。そしてまた、
児童および精神病の患者は、その多くが家族の強い勧めによって治療関係を結ぶ。
以上のような場合には、患者本人以外の力関係が、治療関係の確立と存続の基本的な動因になる。医療スタッフは
自分達の個々の対人関係だけでなく、このような治療構造に対して患者が種々の心理反応を起こし、また、
治療構造の構成要素をなす医療スタッフを、この治療構造の一部とみなしている事実をまず理解すべきである。
これが治療構造意識であり、この意識を欠いた精神科臨床は、それ自体が現実から遊離したものになって
しまうおそれがある。同様の事が病棟内の管理組織についても当て嵌まる。

283 :優しい名無しさん:03/02/23 05:12 ID:/vc0d0CT
(4)医療スタッフの役割分担
通院の場合でも入院の場合でも、医療スタッフが、それぞれ役割分担を決めて患者に関わることが多い。その場合、
これらの役割分担が医療スタッフ内の協議によって決定され、一定の組織をもつ場合、これらの治療チームもまた
その治療関係における一つの治療構造となる。しかし、このような医療スタッフの役割分担は、かならずしも治療
チームに計画的に組織づけられたものではなく、偶発的に生じる場合もある。そのような場合にも、医療スタッフ
が自覚している、していないにかかわらず、そのような複数の治療関係は一つの治療関係になることを心得る
必要がある。なお、心理学的に身体的疾患を扱う臨床場面で、しばしば行われる役割分担が、治療構造として
どのような心理作用をもたらすか、特に身体面を診療する医師が、同時に心理的なアプローチを行う場合と、
身体医と心理的なアプローチを行う医療スタッフが別な場合のそれぞれの治療関係の心理の特徴を述べたい。

284 :優しい名無しさん:03/02/23 05:30 ID:YFDPfc6w
両者が同一の医師の場合、心理面からの心理療法と心理面からのアプローチを統合しやすく、両者を直接的に
結び付けたpsycho-somatic,somato-psychicな診療が行いやすい利点がある。更に、身体的接触を通しての
精神的親密感や信頼感が得やすく、各科医師の多くが、身体疾患、心身症患者に対してこのアプローチを行っている。
しかし、これらの患者は、精神的な不満、攻撃、依存を身体化して現す特性をもつ。そのために身体面へのアプローチと
精神面へのアプローチが未分化な場合、身体的処置を精神療法治療者自身が与える事で、身体的な症状や処置を
精神面の問題として取り上げる事が出来なくなる場合が起こる。医師自身が、身体的処置によって心的な葛藤を
見逃してしまうおそれもある。この点、心身両面の役割分担による分化は、一方では身体的な対応を行い、
一方では精神面へのアプローチを行い、しかも両者を統合しうる可能性を持つ事になる。

285 :優しい名無しさん:03/02/23 05:48 ID:nPnODdm/
第二に、患者が精神面で治療的退行を起こし、種々の内的な空想や欲動を医療スタッフに投影した場合、
この投影を投影として的確に扱う為には、治療者は中立的な態度を維持せねばならない。しかし、もし治療者が
主治医としての権限をもつ場合、病室の変更、食事を食べる・食べない、問題行動を禁止されるといった
病棟生活上の問題への主治医としてのかかわりと、心理療法治療者としての内的な心理的意味の洞察を
助ける役割は混乱し、患者はこの二つの次元を区別して、洞察を深めてゆく事が困難になる。こうした混乱が、
例えば節食障害の治療で、もし両者が同一の場合、顕著に現れる事は誰もがよく経験している事である。
しかも重症心身症患者の治療では、外的な出来事と内的な空想や体験、身体的な反応と情緒的な反応の
世界の明確化を学んでいくという課題がある。この為にも、心身両面のアプローチを分化させる必要がある。

286 :優しい名無しさん:03/02/23 05:56 ID:/vc0d0CT
第三に、同一医師がこの二つの役割を兼ねる場合、精神面を考慮して身体面を、身体面への接触を介して
精神面をという具合に、同一医師が柔軟に心身両面へのアプローチを調整して能率的に診療していく利点がある
一方で、この二つのアプローチの方向が互いに矛盾し、葛藤し合う為に、どちらのアプローチについても不徹底が
起こり、診療上の混乱をきたす事がある。例えば、行うべき身体的検査や処置を、精神面を配慮し、心理療法関係を
よいものにしておこうと思うあまり、つい遅らせたり、実施しそびれてしまう。あるいはまた、精神面での
愛情的あるいは攻撃的感情が厳しい身体的処置をとらせる。この点では、両者が分業化している場合には、
それぞれの立場からの必要な治療を十分に行いやすい。

287 :優しい名無しさん:03/02/23 06:21 ID:0sbyLKOP
(5)患者および医療スタッフ間の情報伝達の構造
情報の構造化の最も課題は、医療スタッフが患者を理解する上で、誰から情報を得るか、また、患者との間で得た
情報を誰に伝え、誰に伝えないか、あるいは、どの種類の情報は伝え、どの種類の情報は伝えないか等について
明確化し、取り決めを行う事である。
例えば、医療スタッフとして、医療の内容をどうしても伝えねばならない人物は誰であり、その場合には、どの範囲の
事をどんな形で伝達するか、その情報はとんなふうに利用される可能性があるかを、患者に明確に述べる。
第二に、本人が医療スタッフ以外のものにはどうしても秘密にしておいて欲しいと思う事は、その都度はっきり
言って欲しい事、そしてまた、医療スタッフの側が、特定の関係者にどうしても報告する義務のある内容である
場合には、各時点で医療スタッフもまた、その事実を患者に伝える旨を約束する等の取り決めも、またこの種の
治療構造の設定である。
このような情報伝達の構造の設定と明確化は、家族との関わり、病棟スタッフ間、医師と看護婦、特に医師と
コ・メディカルスタッフとの情報連絡、児童思春期臨床における患者治療者と父母面接者の治療チームにおける相互の情報伝達をはじめ、精神科診療のあらゆる局面で課題となる。

288 :優しい名無しさん:03/02/23 06:40 ID:9r3uzulv
精神医学臨床における家族との関わり
[1]Aタイプ-診療関係を支える
家族と直接接触する最も一般的なAタイプは、医療スタッフが受信以前の段階における家庭訪問から、患者の受診・
外来通院・入退院・リハビリテーションに至る全ての診療関係をつくり出し、維持するための物である。
この目的の為の家族と医療スタッフとの接触は、その患者が、たとえ重度心身障害児や脳の器質性疾患であっても、
登校拒否や家庭内暴力であっても、本質的には同一の意図をもっている。それは患者の診療を可能にする
様々な社会的・経済的・物理的条件を整え、維持する為に、家族の協力を得る事から始まり、家庭内での看護、
患者に関する情報の交流、生活環境の調整と適正化を意味する。
こうした家族との関わりは、心身の障害の為に自立性を失った患者に対する全ての医療について必要なもの
であって、かならずしも精神科特有の物ではない。小児科・内科でも、同様である。

289 :優しい名無しさん:03/02/23 21:06 ID:adVKeAhc
[Bタイプ-心的環境の調整]
Bタイプの家族とのかかわりは、患者の心的環境を、患者の適応の改善と病態の治療にとって、できるだけ好ましい
方向に調整する事を目的とする。つまりこの場合には、患者と各家族メンバーとの心的相互作用や家族の情緒的雰囲気、
相互認知等が、病態の経過と治療に、何らかの意味で重大な影響を及ぼすという認識の上に立ったかかわりである。
例えば、脳卒中や十二指腸潰瘍の患者の場合、Aタイプであれば、医療スタッフは、家族が患者を入院させるのを助けたり、
身体的な看護に関する助言・指導を行う。その中には、安静のさせ方、食事療法、あるいはリハビリテーション時の運動の
させ方、生活上の介助の仕方の指導も含まれる。

290 :優しい名無しさん:03/02/23 21:15 ID:NOy7wgro
ところが、Bタイプでは、次のような課題と新たに出会う事になる。患者にとってどういう心的環境が、治療や
リハビリテーションの為により好ましいか。例えば脳卒中後のリハビリの段階で言えば、患者にとって心的なストレスとなっている
家族の心的態度の改善がテーマになる。息子夫婦との角逐や妻との不和の為に生じている患者の内的な不安・怒り
などの情緒的な葛藤や緊張を軽減する、等である。同様に、十二指腸潰瘍の患者では、家族に対する依存的な感情と、
それに対する反動形成による強迫的な細かさや気遣いの性格を、妻がよく飲み込んで対応するような助言・指導も
必要になる。分裂病患者であれば、患者に病識を与え、病状・経過を説明して協力を求めるAタイプに加えて、
患者に対する家族の接し方を含めた外泊時・退院後の自宅療養中の心的な生活環境が患者の病状にどんなふうに
影響するかを助言する事が課題になる。
とりわけ、患者の年代が児童・思春期の場合、Aタイプ、更にBタイプの医療スタッフと家族とのかかわりが必須のものに
なる。もちろん、こうした家族とのかかわりは、病態の質と水準によってその意義を異にする。

291 :優しい名無しさん:03/02/23 21:26 ID:Me2ctV3F
例えば家族環境に対する一過性の適応障害であれば、Bタイプの家族とのかかわりが、治療上、最も重要な機能を
果たす事がある。しかし、その病態が、既にその患者の個体内に内在化した葛藤による場合には、Bタイプはあくまでも
患者自身の内的な病態の治療との関連でその役割を担う。年代が低くなればなるほど、心的環境としての家族への
かかわりが、患者のそれ以後の精神発達に対する発達促進的環境を設定する為という意義をもつようになる。
このBタイプのアプローチを組織化した方法が、患者治療中心主義的な児童・思春期治療における並行父母面接による
父母カウンセリングである。

292 :優しい名無しさん:03/02/23 21:48 ID:TzRf9eHV
[Cタイプ-家族メンバー間の心的な相互作用の治療]
第三のCタイプの家族とのかかわりは、個々の受診した患者の診療を達成する為に、
家族メンバー個々の心的状況ないし家族関係の心的な相互作用を治療する事を目的とする。
このCタイプでは、受診した患者の個人治療と並行して、父、母、夫、妻、子供、それぞれとの
間にかかわりをもつ場合から、患者と単数または複数の家族メンバーの同席による
それぞれの心的な相互関係そのものの治療を行う事を目的とする場合まで、
様々な段階と組合せがある。
いずれにせよ、Cタイプは、二人一対ないし三人一組の

293 :優しい名無しさん:03/02/23 21:49 ID:YFDPfc6w
[Cタイプ-家族メンバー間の心的な相互作用の治療]
第三のCタイプの家族とのかかわりは、個々の受診した患者の診療を達成する為に、
家族メンバー個々の心的状況ないし家族関係の心的な相互作用を治療する事を目的とする。
このCタイプでは、受診した患者の個人治療と並行して、父、母、夫、妻、子供、それぞれとの
間にかかわりをもつ場合から、患者と単数または複数の家族メンバーの同席による
それぞれの心的な相互関係そのものの治療を行う事を目的とする場合まで、
様々な段階と組合せがある。
いずれにせよ、Cタイプは、二人一対ないし三人一組の相互依存的な組合せによる、
その家族が互いに共有する病的な思考・不安・防衛機制等の集団力学の病理に
関わる認識を基盤としている。これを「家族精神力動」と呼ぶ。したがって、
家族指向的な治療と呼ばれるような父母治療、夫婦同時治療や家族同席療法が
Cタイプの主役である。
診断についても、患者個々人の診断だけでなく、個々の家族メンバーおよびその
家族関係に関する独自の家族力動診断の方法が用いられる。

294 :優しい名無しさん:03/02/23 22:15 ID:6uzueDXn
十二指腸潰瘍の夫を例にとれば妻の支配的でサディズム的なパーソナリティと、それに
対する夫のマゾヒズム的な依存と従属との結合関係を治療対象とするようなアプローチが
行われる事になる。当然、妻も精神療法を受ける夫婦同時治療か、あるいは夫婦同席の
関係療法が行われる。
同様家族療法的なアプローチが、児童・思春期患者についても行われる。
つまり、このCタイプは、個々の家族メンバーとの相互関係ないし複数家族メンバー関係が、
患者の病態に対して、状況因としても発生因としても、極めて重要な病因作用を
もっているという疾病観、患者はこうした家族との病的な相互作用と未分化な
存在であるという患者観に基づく。したがって、病態の治療とは個人としての
患者一人だけでなく、家族メンバーの相互関係の病態の治療である。

295 :優しい名無しさん:03/02/23 22:34 ID:xY7BuIML
[Dタイプ-家族そのものの病態の治療]
第四のDタイプの家族とのかかわりは、個々の家族メンバーを超えた全体としての
家族の病態を診断し、支持し、治療する事を目的とする。
アッカーマンは全体としての家族の観点から、家族過程に沿って進行する全体的な
家族精神力動を診断する独自の家族力動診断法を提示し、家族指向的な統合的
家族療法に道を開いたが、やがて1960年代に入り、パロ・アルト、その他における研究の
途上で、一つの治療単位としての家族とのかかわりが発展した。1961年にベルは、
家族集団療法を発表し、1964年にはサティーアの合同家族療養の概説が刊行された。
やがて、このような認識と実践は、分裂病の家族研究との関連で、個人患者中心の
精神医学観をはるかに超えた独自の精神医学観を提示する事になった。
つまり、病態は、全体としての家族そのものの病理であり、この家族の病態こそ
一つの疾病単位であって、個々の患者はその病理を提示する患者にすぎない、
という疾病観・患者観である。したがって、そのような家族そのものを一つの
治療単位とする治療観が成立したのである。

296 :優しい名無しさん:03/02/23 23:00 ID:/vc0d0CT
この治療観に基づく家族療法は、多数の治療的アプローチを包括した一つの臨床的な
方向づけであり、理論上も、技法上も患者個人中心主義をラディカルに変革した、全く
新しい原理とアプローチ-つまり、一人の個人をではなく、何人かの複数の家族メンバー、
ひいては全体としての家族を治療単位とする理論と方法-が成立している。そして、
個々の症状行動を、何人かの家族メンバー間の相互作用の現れとみなし、このような
相互作用を治療の対象とするのが家族療法である。あるいはまた、ボーエンは、
家族療法の技法を、家族集団療法、配偶者療法、複数家族療法といった対象に即して
分類し、英国のハウエルズは、家族精神療法を、一人の家族メンバー、二人一対、家族集団、
複数家族等を対象とするもの全てとして定義しているが、いずれにせよ家族療法は、
ただ一人の家族メンバーの改善を目的とするものではなく、全家族単位の改善を
目的とするものである。

297 :優しい名無しさん:03/02/23 23:17 ID:epMQ8K3n
このような臨床上の動向と並行して、精神分析的な精神力動論に加えて、
社会的役割理論、コミュニケーション論、システム理論等家族外パターンを含み、家族メンバーの相互作用は
特有なパターンを形成し、このパターンがシステムを支える。そして家族は一つの有機体として
ライフサイクルをもち、段階的に家族発達を遂げ、家族のシステム・構造は、内外のストレスによって
危機に出会い、その度に変化を必要とし、そのシステムは均衡を保ちながら時間的に
推移・変動・発展していく。
これらの家族理論と家族療法は、例えば分裂病家族のみならず、節食障害家族に
適用されて成果を上げたが、必ずしもこのような特定の精神疾患の家族について
のみならず、あらゆる対象の家族について実践されている。例えばハウエルズ編の
「家族精神医学の進歩」では、家族そのもののライフサイクルにおける固着と退行といった
問題から、喘息児童の家族のコミュニケーション障害、正常な家族と障害家族との間の
コミュニケーション障害、学校暴力の世代間の伝達、虐待・非虐待家族の生態学、不安神経症の
家族的蔓延、世代間の分離不安、自閉的児童の家族、問題多発家族…といったテーマに関する議論文が収録されている。

298 :優しい名無しさん:03/02/24 06:22 ID:ahOT34xt
あるいはまた、家族ライフサイクルを追跡しているカーターマックゴールドリックの編になる
「家族ライフサイクル」では、家族ライフサイクルの各段階ごとの家族の問題に関する総論的な
諸論文に続いて、家族ライフサイクルに関する家族メンバーの死と重病の影響、親が別居、
離婚、独身化した家族、再婚家族の形成過程、といった家族構造の欠損・変化に
伴う家族関係の動揺とそれに対する家族療法に関する諸論文が収録されている。
我々がここで特に強調したいのは、このDタイプの家族へのかかわりにおける、次の
二つの課題である。
一つは、精神病患者の出現、登校拒否、家庭内暴力、非行、癌、その他の重症患者、
家族メンバーの外傷、自殺、病死等のストレスに対する家族危機、およびこれらのストレスに
対する個々の家族メンバーの心的な反応とその相互作用である。こうした家族の
ストレス反応に対して、家族をどのように支持し、その状況の改善をどのように援助
するか。この課題は、プライマリ・ケア、救急治療、コミュニティ精神医学、コンサルテーション・リエゾン精神
医学、心身医学、児童・思春期精神医学、老年精神医学等、現代の精神医学的治療にとって、いまや最も重要な臨床問題になっているからである。

299 :優しい名無しさん:03/02/24 06:53 ID:ahOT34xt
この意味での家族へのかかわりは、必ずしもDタイプのかかわりのみによって成立する
物ではなく、医療スタッフおよび家族側の条件と状況に応じて、C.B.Aの各タイプのかかわりを
自由に往来しうるような、柔軟かつ統合的な方法論と認識の上に成り立つべきものである。
同様の意味で、現在差し迫った臨床的課題になろうとしているのが、Dタイプのもう
一つの領域である。つまりそれは、父母の顕在的な抗争、別居、異性問題、アルコール依存、
性機能障害、離婚、再婚等による家族構造そのものの崩壊・解体の状況におかれて
いるような児童・思春期患者や、こうした危機的ないし崩壊的状況の当事者である
父・夫または母・妻たちの診療で必要になるDタイプのかかわりである。

300 :優しい名無しさん:03/02/24 06:56 ID:lmMzJshL
また、最近とみに急増しているのが、夫婦関係の破綻状況にある患者である。
例えば症例X子は、法的には離婚していないものの、夫に愛人ができ、そのトラブルの
途上で二度にわたって自殺を企て、反応性の抑鬱状態に陥り、実家で療養中だが、
夫との間の子供二人は夫の実家で暮らしている。夫は子供達の為に離婚は全く
考えていないと言うが、かといって夫婦関係を改善する希望もほとんどない。
こうした場合もまた、その夫婦関係そのものへのDタイプのかかわりが必要である。
現代社会における家族のあり方が大きな社会問題となっている今日、こうした
家族病理に対して、我々精神科臨床家が果たさなくてはならない役割はますます
増大している。

301 :テリ造:03/02/24 20:48 ID:Fv8YX7Wc
保守age

302 :優しい名無しさん:03/02/25 03:49 ID:ri8BYOH7
[Eタイプ-家族代理の役割]
第五のタイプは、A〜Dタイプと全くその質を異にしている。このタイプをそもそも<家族とのかかわり>の一型とする事
自体にやや疑問もある。なぜならば、Eタイプは実際の診療場面では、患者個人とかかわり、家族との直接接触を
主にしないからである。むしろEタイプは、不在の家族とのかかわり、あるいは患者の心的な対象としての家族との
かかわりである。
つまりEタイプとは、まず第一は、A・フロイトが1940年代にロンドンのハムステッド保育所で始めた、母親から分離させられた
乳幼児の母親代理者としての養育に原型をもつような家族精神医学の機能である。それは、家族の養育・愛情・
支持を必要とするが、実際には、そうした家族をもたない人々に対する各施設等における現実的な家族代理の役割の
提供である。
第二は、心的な意味での家族代理の役割である。転移を受け止め、引き受ける限り、たとえ消極的受身的であっても、
心的リアリティとしては、各臨床家は、患者に対する家族代理の役割を演じる。そして、ここで問われるのは、この
家族代理の役割を、各臨床家がどこまでそのまま引き受けていくのか、それとも患者側の期待を転移として
分析し、むしろ家族代理の役割を一時的・移行的なものとみなすかである。

303 :優しい名無しさん:03/02/25 03:56 ID:k3VmoToF
[家族とのかかわりの機能と位置付け]
精神医学臨床における医療スタッフと家族とのかかわりを、A・B・C・D・Eの五つのタイプに
分けて概説したが、まさにそれは、家族精神医学の臨床的課題を展望する意義を
もっている。各臨床家が、こうした展望の中に、いま、ここでの自らの家族へのかか
わりのそれぞれの機能を位置づけながら、その役割を果たす事が期待される。

304 :優しい名無しさん:03/02/26 21:03 ID:xQRVrlKM
良スレあげ

305 :tantei:03/02/26 21:04 ID:Wj2w/KjJ
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306 :優しい名無しさん:03/03/03 23:01 ID:0NwTZf8S
保守

307 :優しい名無しさん:03/03/06 20:08 ID:cFCAE9hh
FAQスレも落ちたし、保守に着ました。
上の方が騒がしいです。

308 :優しい名無しさん:03/03/07 17:34 ID:ErGnJpTQ
>307 上の方が騒がしいです。

これは上げてはいけない、と言う意味ですか?

309 :優しい名無しさん:03/03/10 04:15 ID:HHGQ9U4z
(´・ω・`)

310 :優しい名無しさん:03/03/11 23:56 ID:sPtaBGyF
sage

311 :優しい名無しさん:03/03/12 00:06 ID:T2xRkDY8
age

312 :優しい名無しさん:03/03/12 01:01 ID:gDt8pw7Q
このスレためになります。ありがとうございます。

313 :優しい名無しさん:03/03/14 18:04 ID:9v27IikE
ほしゅ

314 :優しい名無しさん:03/03/19 23:06 ID:W2q51gQ7
メンヘル用語じゃないでしょうが、
あげとかサゲとか保守ってどんな意味?
どう使い分けてるん?

315 :優しい名無しさん:03/03/23 02:49 ID:De00XEMO
>>314
「2典」
http://freezone.kakiko.com/jiten/
2ちゃんねる初心者のためのページ
http://www.skipup.com/~niwatori/

316 :優しい名無しさん:03/03/24 18:35 ID:/Kl6nDdo
保守

317 :優しい名無しさん:03/03/28 16:12 ID:wDCfsGNy
保守

318 :優しい名無しさん:03/04/04 14:17 ID:rHvuYUZC
保守

319 :優しい名無しさん:03/04/05 23:59 ID:/SHCdth1
保守

320 :優しい名無しさん:03/04/06 13:37 ID:pucfrZ1/
hoshu

321 :メンタルヘルス板@用語辞典 :03/04/09 20:54 ID:NBv1wT1F
http://life.2ch.net/utu/kako/1018/10186/1018600306.html


322 :優しい名無しさん:03/04/09 21:02 ID:7NC4Xnms
「み〜や。」っていう明○大の学部生が「リスカ」で
卒論を書くためのサンプル集めにメンヘル板に来ています。
リストカッターのみなさん、彼女はリスカで卒論書いて
有名になりたいらしいので、彼女の野望に協力してあげて
ください。
http://etc.2ch.net/test/read.cgi/utu/1048418932/

323 :優しい名無しさん:03/04/13 16:14 ID:MkuGnx3s
age


324 :優しい名無しさん:03/04/16 01:21 ID:K+ynVGgl
hosyu

325 :優しい名無しさん:03/04/18 14:49 ID:oFcbkSVE
age

326 :優しい名無しさん:03/04/18 14:57 ID:MDeU9vJd
>322
他人でサンプル取らないで1辺死なない程度でやってみればいいのにw

327 :山崎渉:03/04/19 23:33 ID:O0DngDId
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)

328 :山崎渉:03/04/20 02:07 ID:9bICo8kv
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)

329 :優しい名無しさん:03/04/20 09:48 ID:qcwChiyF
保守 

330 :優しい名無しさん:03/04/21 19:08 ID:B6FuJGpu
age

331 :優しい名無しさん:03/05/03 05:07 ID:oZlNr9tW
hosyu

332 :優しい名無しさん:03/05/11 17:07 ID:7/MKPpm6
保全。

333 :優しい名無しさん:03/05/17 01:32 ID:0QMH9ivY
オイオイ、600過ぎているのになぜ誰も上げない?

334 :優しい名無しさん:03/05/19 02:33 ID:lkODQO2X
>>all
理屈で治るなら、医者の薬も要らん。

335 :優しい名無しさん:03/05/25 19:55 ID:kmIb27GQ
age

336 :優しい名無しさん:03/05/26 22:08 ID:mhoZfNP+
山崎渉って何者?

337 :山崎渉:03/05/28 09:36 ID:z/AwK/o9
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉

338 :優しい名無しさん:03/05/31 02:37 ID:3a8kxEJG
age

339 :優しい名無しさん:03/06/10 21:48 ID:L9GLildd
ホシュホシュ

340 :優しい名無しさん:03/06/11 07:37 ID:7q+lwaRZ
神経心理学の対象となる症状はさまさまであるが、共通の特徴もある。
神経心理学的症状は、要素的な神経心理学的症状と比べ、局在においてより不規則である。
つまり、予測可能な局在性が低いのである。
麻痺や感覚障害といった神経学的症状においては、症状から脳損傷の細かい局在を高い確率で予測する事ができる。
しかし、神経心理学的症状ではそのような細かい局在を高い確率で予測する事は難しく、かなりの個人差がある。
痴呆を例にとると、その症状がありながらCTスキャンでは脳萎縮が認められなかったり、逆に脳萎縮があっても特に症状がみられない事はしばしば経験するところである。
もう一つの神経心理学的症状の特徴としては、症状における状況依存性が挙げられる。
これは例えば、失行を例にとると、診察室といういわば不自然な状況では、指示に従ってうまく歯ブラシを使えない患者が、朝、自宅の洗面所ではうまく歯が磨けるという現象である。
これは、前者のような状況下で意図的には歯を磨けないが、後者のより自然な状況下ではいわば自動的に歯が磨けるという事である。
このような状況に依存した「自動的行為と意図的行為の解離」は"バイヤルジェ・ジャクソンの原理"と呼ばれ、神経学的症状にはみられないものである。

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